"地方にて"カテゴリーの記事一覧
-
毎度ありがとうございます!
娘の卒業式が行われたのは入間郡毛呂山町という、大学病院や医療専門施設が立ち並び、
いわば埼玉医科大の町と言っても過言ではない埼玉の田舎の町です。
残念ながらホテルも一つしかなく、学生以外にとっては少々不便な町でもあります。
初日に泊まったホテルの川越プリンスとは、高速を一区間使うものの車で40分位で
往来できる距離なんですね。
卒業式当日の朝に川越市内のお店で、ヘアメイクやら着物の着付やらをやってもらうと
カミさんから聞いていたので、我われも川越市内に泊まっていたほうがすぐに合流できて、
真っ直ぐ卒業式会場に直行できるという計算だったんです。
ところが当日の朝、川越まで送ってくれる予定だった同級生の親御さんが急遽送れなくなり、
「お父さんに、お願いできないかなぁ。」と娘に聞かれれば「任せとけ!」となりますよね。
そうなると、川越と毛呂山を二往復しなくてはならないスケジュールになり、
逆算すると朝4時起きが決定しました(笑
これで3度目の川越ですから、ホテル周辺の土地勘は十分ありますんで、
夕食はおばあちゃんのリクエストもあって「炭火焼肉すみいち」で食事する事にしました。
埼玉県内に4店舗展開しているプチチェーンのお店でしたけど、十分満足できるお店でした。
もつ鍋二人前で2500円はちょっと高いかなとも思いましたけど、立地やテナント料を考えると
そんなものなのかもしれませんね。
その日の埼玉の夜は雨が降っていて、鶴岡から来た初日ということもあってか気温に馴染めず、
みんな「寒い、寒い。」と感じていたんですよね。
サッと飲んで食べて明日の朝に備えようと会計を済ませると、店員さんが
「ありがとうございました。」と書いたホッカイロを渡してくれたんです。
心憎いサービスに自分自身もすごく感激したんですけど、ホテルまでの帰り道でカミさんと
おばあちゃんが「やんちゃでもカイロ配ればいいんじゃん。絶対に評判になるよ。」と
口を揃えて簡単に言うわけですよ。
カイロがタダならやりますよ、そんなもん。
ただ一回やったら、たまに寒い埼玉と違って雪国ですから冬の間の4ヶ月間、
毎日毎日カイロを準備しなくてはなりません。
そもそも、客単価の高い繁華街のチェーン店でのサービスと、
ウチのような田舎の小さなお店ではね・・・
まぁ、こっちも酔っ払ってますから反論したいことは山ほどありましたけど、ここは川越、
明日は娘の晴れの日ですから、大人の自分はグッとこらえてホテルへと急ぎます。
自分の部屋に戻って、スマホのアラームをしっかりかけたら速攻で寝てました。
翌日の朝4時、前日の雨がやまずに卒業式には残念な天気でした。
朝4時起き→
川越のホテル出発→
毛呂山で娘と友人を拾ってから→
再度、川越へ戻ってヘアサロンへ→
その間に一旦ホテルに帰ってスーツに着替え→
ホテルチェックアウト→
着付完了の娘と合流→
川越出発・車内で朝食→
毛呂山到着→
卒業式受付開始が午前9時。
という、慌しい朝の始まりでした。
つづく。
-
毎度ありがとうございます!
椅子が備え付けの「立ち吞み屋」に釈然としないまま、国分町で〆のラーメンといえば
言わずもがな長浜らーめんの「一閃閣(いっせんかく)」さんに向かいます。
国分町で本格的な豚骨ラーメンが24時間いつでも食べれるわけですから、
なにもこんなに早い時間(21時半)に行く必要もなかったわけですけれど。。。
もうお腹一杯のはずが、替え玉をしないと損をした気分になるから、
これまた不思議です(笑
もっとも、鶴岡で食べるポピュラーな中華麺とは違って、
極細の白いストレート麺が特徴的で、
自分的にはそうめんを連想させる麺なんですよね。
後輩たちはスタンダードに「背脂こってり」、自分は変化球で
マー油を使った「黒らーめん」を注文し、無理やり替え玉も完食して、
ここでようやく仙台の夜は幕を閉じたのでした。
そして本日の宿泊先の「サウナ・カプセル キュア国分町」に千鳥足で向かいます。
ホテルも予約できたんですけど、後輩たちが「カプセルってなんスか?」って興味深々だったんで、
こんな機会でもないと泊まる事もないだろうと、あえてのカプセルをチョイスしたんですね。
自分的には、恒例のアカスリも楽しみでしたんで、サウナに泊まることは全く苦にならないんですよ。
入館直後に早速アカスリを予約して、最初の施術でも1時間後の22時30分…、
そこから三番目の自分の番がくるのが23時30分でしたんで、
もう完全にリクライニングチェアで寝落ちしてしまってました。
それでも、しっかりとアカスリをやってもらって、一皮剥けてスッキリしたところで
本日の自分の寝床のカプセルNo3029に潜り込みます。
今まで、数え切れないほどサウナ・カプセルに泊まりましたけど、
露天風呂や館内サービスも含め、ベスト3に入る綺麗さと施設の充実度でした。
家族旅行の際には泊まることがないでしょうから、後輩たちにとってもいい経験になったと思います。
これで一泊3000円(アカスリ・館内飲食代別)ですから、お金をかけなくても十分でしょう。
翌朝は少し早めに起きて、透き通るような冷えた空気を吸い込んで、昨夜の余韻を楽しみながら
松屋で朝食を摂って、一路鶴岡に向かって国分町をすり抜けるように車を発進させたのでした。
慌しかった一泊二日でしたけど、気が短くせっかちな自分にはこのくらいが丁度いいんです。
実は、国分町で後輩が車に当て逃げされたり、自分が通行止めのポールに激突して負傷していたり、
ザワザワするような小ネタや事件がまだまだあったんですけど、それはまたの機会にでも…
しっかりと勉強にもなりましたし、いい思い出にもなりました。
なにより、オーダースーツの仕上がりも楽しみですしね。
タイミングを見つけて、次は新潟に出掛けてみたいと思っています。
-
毎度ありがとうございます!
心も身体も満足した「居酒屋ちょーちょ」さんを後にして、次なるお店は国分町のど真ん中にある
黄色い看板が目印の「串カツ ホームラン」さんに向かいました。
実はこのメンバーは、昨年夏の甲子園にも一緒に行ったメンバーでして、その際に大阪で食った
串カツがあまりにも旨くて、鶴岡に帰ってきてからも「また、旨い串カツ食いてー」なんて
会話によく出てくるほどだったんですね。
ただ、自分は東松山出張の際に食べた串カツが口に合わなくて、串カツといえども
ネタ以外に【油】【衣】【ソース】のバランスが非常に重要で難しい、ソウルフードだと
身をもって学習していたわけです。
恐る恐るお邪魔した「ホームラン」さんでしたけど、
7時まで串カツ全品半額セールをやっていて、
びっくりするような安さで串カツが堪能できます。
しかも、ソースは普通のウスターのほかに、ゴマやポン酢も用意してあって、
後から串にかける【後がけシステム】のお店でした。 本場のソースの二度浸け禁止よりも手軽に食べれますし、
串カツ後発地域での店舗展開としては、自由度も高く敷居も低いので、
自分的には十分に満足できる、いいお店だなと感じてきました。
なによりも、油と衣のバランスもよくて、大阪で食べた串カツに近くて美味しかったですもんね。
でも、さすがにお腹一杯になって、小休止感覚であの「ガーデン」に自然と足が向かいます(笑
青葉通りを横切り、後輩に裏切られた「神田そば」を横目に文化横丁にたどり着くと、
ガーデンがなんとまさかの「本日休業」…(泣
それでも、後輩たちに横丁の雰囲気だけでも味わってもらおうと迷路のような小路に入って、
そのままお隣の「いろは横丁」まで足を伸ばして散策してみます。
ぐるっと一周したところで後輩が「自分、立ち吞みしてみたっス。」なんていうんで、
何の情報もないまま、看板を頼りに店名もズバリ「立ち吞み〇〇〇〇」の暖簾をくぐります。
で、すぐに異変に気づく…(笑
なんと、カウンター全部に椅子が固定してあるんですよ。
「あれ?ここって立ち吞みのお店ですよね。」
「あー、お客さんがくたびれるっつうもんだから椅子つけたの。」
「はぁ、そうっすか。」
「普段は娘がやってるお店なんだけど、今日は私が代打で。」
「へー。」
「あ、私はいつもは隣でお店やってんのよ。」
「へー、そうなんですか。お隣も立ち吞み?」
「ううん。普通の居酒屋。」
だったら最初からそっちを開ければいいじゃん!とはツッコミは入れれずに、
立ち吞みと言う名のスナックみたいなカウンターで、お通しの塩辛をうすーいバドワイザーで
一気に流し込み、会話も盛り上がらないまま10分足らずで即効お会計を済ませたのでした。
「イシカワさん、ちょっといいスか。」
「なんだよ。」
「全然立ち吞みじゃないじゃないスか。」
「ばか!普通、あの看板みたら立ち吞み屋だと思うだろうよ!」
「いや、だって椅子がくっついてましたよ!!」
「知らねーよ!オレに聞いても。」
「しかも、なんでバドワイザーなんスか?」
「うるせーよ。もうラーメン食ってサウナに行くぞ!」
「ちょ、ちょっと…」
そういわれれば前にも文化横丁に来た際に「山形の料理とお酒」というお店に入ったら、
山形とは縁もゆかりもない親子がやっていて「前にやってた人の看板そのままなの。」なんて
ドリフみたいなお店に入ってしまったことを思い出してました。
この界隈はトラップが多いなぁなんて苦笑いしつつ、お腹一杯なのに後輩たちの機嫌を取るべく
豚骨ラーメンを食いに、また国分町に向かって引き返す三人組なのでした。
風も寒いけど、心も寒いぜ…
なんだかなぁ…
つづく。
-
毎度ありがとうございます!
仙台駅前のオーダースーツのお店を後にして、100m先の名掛丁横丁にある「丸昌」さんへ。
ここは昼間から飲める居酒屋なのはもちろんなんですけど、その佇まいは
まさに上野のガード下を思わせる雰囲気で最高なんですよね。
後輩のユウキとホンジョウを引き連れ、案内されたのは一番奥の小上がり席でラスト席でした。
2時半で満席状態ですから、お店も活気があってこれからの仙台飲みの期待感が膨らみます。
もつ焼きやおでんのほかに壁一面に貼られたメニューの短冊を見ているだけでも楽しいんですけど、
昼営業限定メニューでの展開だそうで、食べたいものが注文できなかったのが残念でしたね。
ま、それでもホッピーやバイスサワーを片手に、煮込みとセンマイ刺しと梅水晶でも、
十分に雰囲気を楽しめます。
しかも、驚くのはその安さ!
メニューには60円だの150円だの、びっくりする値段が並びます。
もちろん一品づつのボリューム感は少なめですけど、安く少量のつまみで
楽しむにはこのくらいで十分なのかもしれません。
お昼を食べずにお邪魔したせいか、自分的にはもう少ししっかりと食べたかった
もので、約1時間でお会計をして、3人で6000円ちょっとだった気がします。
本当は、スーツの採寸が終わったら、東京で「富士そば」を愛する自分は、
仙台の「神田そば」でサッとかけそばを食うのを楽しみにしていたんですけど、
後輩たちが「採寸を待ってる間に食っちゃいました。」なんて言うんですよ(怒
仙台に行っても家族で行くお店ではないんで、こんな機会にと楽しみにしていたんですけど。
「なんで勝手に食っちゃうんだよ!」
「スイマセン。腹へってて。」
「オレだって腹へってるよ。」
「だろ。だからイシカワさんに怒られるぞって言ったろ。」
「お前が神田そばあるぞって言ったからじゃん。」
「あとで、みんなで行こうって言ったよな。」
なんて3人で、どうでもいい会話をしながら国分町に向かいます。
二軒目は、繁華街から少し離れた「ちょーちょ」さんへお邪魔します。
サッポロビールの営業マンに「絶対に予約しないと入れませんよ。」と聞いていましたんで
事前に予約して「5時から7時までなら大丈夫。」ということで入店させていただきました。
筆ペンで書かれたフードメニューやお店の佇まいもドストライクでしたし、何よりも
鯉口シャツを粋に着こなし、お客様との絶妙な距離感で接客する若いスタッフの対応に、
終始、感心しっぱなしでした。
お店のインテリアや装飾は、お金を掛ければどんな雰囲気も作り上げることは出来ます。
でもスタッフの教育というか、マニュアル感の出ないような接客対応を仕込むには、
お店側よりも、そのスタッフ個々の向上意識と高いモチベーションが必要不可欠です。
フリーターではなかなか出来ない気配りと優しい笑顔での接客を見せてくれます。
サノとの思い出の酒「きもとのどぶ」をぬる燗でもらって、
うすはりの盃でキューっとやると、じわーっと胃袋に染み渡って
寒い中歩いて冷え切った身体が生き返ります。
お刺身盛り、鶏シュウマイ、はまぐり、わかめおでん、地鶏の炭火焼なんかを
注文したんですけど、どれも本当に美味しく、そして楽しい雰囲気の中で
予約の1時間半を堪能してきました。
お会計を済ませ退店する際にも
「今日は短い時間で申し訳ありませんでした!是非また今度ゆっくりとお越しくださいね。」
なんて声を掛けてくれて、最後まで気持ちよく楽しんでもらうことに意識していることが
手に取るように伝わってきましたもんね。
雪のない仙台でしたけど、日が落ちてからの冷え込みは鶴岡よりも寒かったです。
そして一行は本日三件目のお店に向かいます。
つづく。
-
毎度ありがとうございます!
上野から中野に移動して、まっすぐに「第二力酒蔵」さんに向かいます。
ここは居酒屋というよりも、季節料理・小料理屋といったイメージの酒場です。
白衣を着た板前さんたちの丁寧な仕事で、旬の魚や季節の天ぷらなどのメニューが
壁一面に短冊でびっしり貼ってあって、何を頼むか本当悩みます。
大好物の秋刀魚焼とこはだの酢〆と、隠れた逸品だという豆腐煮を注文しました。
正直、豆腐はあまり好きじゃない自分でも「これは旨い!」と声に出したくらいの美味しさ!
思わず写真も撮り忘れたくらいですもんね(笑
落ち着いた雰囲気の中ゆっくりと腰を据えて、しかも昼からのんびりと旨い肴で
一杯やれるわけですから、それはまさに至極の時と言えるでしょう(笑
16時を回り、二回目の訪問となる「ぢどり屋」さんへ移動します。
ここは地鶏を豪快に網で焼く「炭火地鶏焼き」がおすすめです。
個人的には地鶏のたたきも、鶏皮ポン酢もボリュームがあって二人で行っても
十分にシェアして楽しめるボリューム感が魅力ですよね。
前回は生ホッピーを飲みたくてお邪魔したんですけど、今回はしっかりとフードを堪能しつつ、
以前は奥のテーブル席で見えなかったカウンター内の仕事の様子や雰囲気も感じられて、
今回の出張の中でも、非常に参考になったお店のひとつに間違いありません。
「鶴岡にこんなお店があればなぁ…」などと、しんさんと語り合いながら、
まだまだ中野飲みは始まったばかりなんですよね。
実は中野には「おかやん」さんという、これまた立ち飲みの名店があるんですけど、
残念ながらこの日はお休みで、その系列というか洋食版の立ち飲みバルが出来たと聞いて、
次はその「彦バル」さんにお邪魔します。
5、6人も入れば満員でしょうか(笑
そのくらい小さなお店ですけど、フードにワインに気軽に楽しめますし、
日本酒もワイングラスで頂きます。
東光でおなじみの米沢市にある小嶋総本店の「洌 (れつ)」をグラスに注いで、ルネッサーン!
洋食版の鯨のたたきを注文して、その小さくて狭い空間を思う存分堪能してきました。
いつものことながら、中野のお店は小さいのによく空間が工夫されていて、
不便さを感じさせないというか、その不便さも取り入れちゃえ!みたいな雰囲気と
お客様とがうまくマッチングしていて、本当に面白い街です。
でっかい大都会の中で、小さな酒場でワイングラス片手に日本酒を飲んでるんですから、
その不思議な感覚こそが中野なのかもしれませんね。
「彦バル」を後にし、「中野麦酒工房」さんで自家醸造の地ビールを堪能し、東京のど真ん中の
小さなお店の中でビールが作られている現場に、ただただ驚きとため息の繰り返しでした。
さらにそこから移動し「もつやき石松」さんでレバーとナンコツを食べたんですけど、
マスター一人で注文から串を打つので、その間を楽しめる方じゃないといけません。
食べたいものをどんどん注文して「まだ?」なんていう方にはお勧めしません。
小さくても丁寧な仕事で応えてくれますので、少し待つくらいの余裕がないと楽しめないでしょう。
のんびり待って、損はないお店です。
が、いつも満席ですんで、入れるかどうかそこが問題なんですけどね。
で最後は立ち食い鮨の「にぎにぎ一(いち)」さんへ。
すでに閉店されたと聞いていたんですけど、たまたま通りかかったら今日から再開しますという
絶好のタイミングに遭遇して、ここで〆ない手はありません。
鮨は昔は屋台で食べていたそうですから、立ち食いの鮨こそが「粋」というものでしょう。
鶴岡でも鮨はよく食べますが、シャリが小さく重くないんで、飲んだ〆には最高です。
「一貫からでもどうぞ!」という声に惹かれて、若いカップルからサラリーマンまでが
気軽に立ち食いで鮨を堪能しています。
そして、ここもお店が狭い!(笑
自分が両手を広げたら、端から端まで届くくらいしか大きさがありません。
そんな中、つぶとほっきを頼んで、さっと食べてさっと立ち去るのが粋などと講釈しておきながら
お店の雰囲気と若い大将とのトークともちろん旨い鮨とで、ここにきてテンションMAX!!
一番長居をした気がします。
東松山で2軒、川越で1軒、上野で1軒、中野で6軒、二日間で10軒のお店を見てきました。
やきとり、串かつ、和食に洋食、そして地鶏に地ビールに鮨と、どこのお店も短い時間で
一品二品でしたけど本当に参考になりましたし、楽しめた出張だったと思います。
出張で刺激されて、鶴岡に戻ってきてからメニューも見やすいように変更しましたし、
以前から構想にあった「熟成ハラミ」も、思いきってメニューに仲間入りさせました。
メニューが増えた分、仕込みも多くなりますのでお店に入る時間が1時間早くなりました。
それでも、日々充実しています。
よそで単純に飲み食いしてるだけのように思われるかもしれませんけど、
出張帰りのやんちゃは何かが必ず変わります(笑
そういう刺激を受けるため、お店から離れて客観的に自店を見直すというのも、
こうした出張がきっかけじゃないと、なかなか出来ることではないんですね。
充実した二日間でした。
そして、記憶に残る48歳の誕生日になりました。
次は、またどこかの街へ出かけてみたいと思います。
しんさんには足が痛いなか、池袋ー上野ー中野と付き合ってくれて本当にお世話になりました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
これから年末年始に向けて、気合入れて頑張ります!!
-
毎度ありがとうございます!
翌朝、ホテルをチェックアウトし、東京在住のしんさんと合流すべく一路池袋に向かいます。
数ある改札の中で、偶然にも一発で合流するというミラクルな再会を果たし、
まずは池袋周辺の散策でもしようかとノープランのまま駅を出ます。
思い起こせば、池袋は今から6年位前に日本酒の公開利き酒会に参加するために、
初めて東京出張を敢行した思い出の街でもあります。
あの時は酒屋の同級生と二人で来たんですけど、なぜか無性にその時の会場だった
サンシャインビルが見たくなり、自然と足の向くまま歩いて向かっていたんです。
自分の日本酒に対する考え方や意識が大きく変わるきっかけとなった出張だっただけに、
このサンシャインビルには今でも並々ならぬ思い入れがあるんですね。
が、悲しいかなそれ以上池袋の情報もなく、アテのないままブラブラするのも疲れるということで、
急遽、証券マン時代のホームグランド「上野」に向かうことにしたんです。
時間はたっぷりとありますし、昼間っから堂々と酒が飲めるのも東京ならではでしょうか(笑
馬の煮込みで有名な「大統領」の本店が満席でしたので、
すぐ近くにある二階建ての支店の方へお邪魔してきました。
お邪魔したというよりも、入り口近くの席に座らせてもらったと
言ってもいいくらい、昼間からびっしりの人々で賑わっています。
早速「煮込み」とホッピーを注文し、やきとん串とミミガーを堪能しました。
メニューもさることながら、やっぱりここはそのキャパシティの大きさと、
フード提供までのスピード感が絶妙のテンポを生み出している部分は
非常に勉強になります。
自分も、提供までの「早さ」「スピード感」は普段から意識している部分ではありますけど、
あれだけのお客様からの注文をストレス無く提供するわけですから、店員の数以上に
しっかりとした仕込みや下ごしらえがあるからこそ成せる業なんだと思います。
都会の繁盛店のことを「人の数だの、立地だの、文化だの」と田舎で比較する人がいますけど、
そういう開店前の、見えないけどしっかりとした部分がいかに大事であるかは、
全国どこで何の商売をしていても基本中の基本なんだよなぁと、改めて再認識してきました。
仕込みは日々の繰り返しの単調な作業です。
自分は煮込み以外は店で仕込みますんで、一人孤独な時間です。
だけど、一番集中できる一番好きな時間でもあります。
一人でも多くのお客様に「美味しい!」と言って頂けるように、
地味な作業をコツコツやるのは苦になりませんもんね。
なんの商売でも、お客様の喜ぶ顔があればこそ、なんですよね。
儲けや金勘定が先じゃないんですよ、きっと。
アメ横界隈をのんびりと散策しながら、証券マン時代に何度と通った懐かしの「たる松」を
横目で眺め、行き交う人々の活気を肌で感じ昔と変わらぬ上野の雰囲気を堪能しつつ、
今晩の目的地「中野」に移動したのでした。
つづく。