毎度ありがとうございます!
それでは少しづつですけど、静岡での出来事を書いていこうと思います。
出発は金曜日の21時30分。
雨がザーザー降る鶴岡を夜に出発し、途中休憩をはさみながら翌朝8時頃に沼津到着の行程です。
選手たちは、まるで修学旅行にでも行くようなテンションで盛り上がっていましたけど、
大人たちはみな、この狭いバスの座席でどうやって寝るかを考えるので必死でした。
バスで車中泊なんて7年前の甲子園応援以来ですし、まして今回はアルコール無しですから
簡単には寝れないだろうとは覚悟はしていたんですけどね。
朝方に着いた足柄SAまで、まったく寝れませんでした。
朝食と球場入りの時間調整のため2時間は停車していたんですけど、朝メシ食って
お腹一杯になったら急に眠くなったりして(笑
球場に9時30分に到着し、試合開始は12時の予定でした。
前日からの雨で、グラウンドコンディションが心配でしたけど、幸いにもぬかるみもなく
ベストな状態で試合することができました。
初戦の相手は、開催地でもある静岡県代表:静岡KWB選抜。
初回から連打を浴びピンチになるものの何とか切り抜け、
早く自分たちのリズムで試合を進めたいと思っている最中の2回に
先制され、なんとなく嫌なムードが漂います。
それでも投打にわたって調子のいいカタシのタイムリーで4回に追いつき、さらには5回6回と
効率よく2点づつをあげて突き放し5-3で見事全国大会一勝をあげてくれました。
決勝トーナメント進出には6チーム1ブロックで2試合を行い、①勝敗数②失点数③得点数の順で
比較して優位な1チームだけが決勝トーナメントに進出できます。
つまり、同じ1点差ゲームで勝利するにしても10-9で勝つよりも1-0で勝つほうが
圧倒的に有利ということになるんですよ。
なぜ得失点差で比較できないかというと、野球にはXゲーム(エックスゲーム)というものが
存在するからなんですね。
勝っているチームは最終回の攻撃をやらずに勝利が確定する、もしくは最終回に勝ち越した時点で
ゲームセットになるため、攻撃機会が平等ではないからなんです。
でも、野球は1点でも多く相手よりも得点しているほうが勝つスポーツ。
1点も取られなかったとしても、1点が取れなければ0-0では勝てないスポーツなんですよ。
直接対決しない相手との優劣を失点基準にしてしまうと、たとえば最終回に5点差をひっくり返す
みたいな野球の持つ大逆転のスリルや醍醐味は半減します。
同じAブロックの第一試合は、我がチームとは直接対決しない兵庫県代表チームでしたが
2-0の完封勝ちを収めていました。
我われも5-3で勝利し、2点差勝利は収めてはいるものの・・・
もしも翌日の試合順が兵庫県代表が先に試合だったとして、そこで3失点以内に勝ってしまえば、
我われは試合する前に決勝トーナメント出場の可能性がなくなるわけです。
そうなると、絶対的エースを連日酷使してでも失点を抑えなくてはならないというような
弊害を誘発する可能性が出てきますし、ゲーム状況や点差に応じて、終盤に控えの選手たちに
経験を積ませたいみたいな選手の起用法も必然的に難しくなってくるわけですよね。
ならばXゲームをなくして、勝っていても最終回の裏までしっかりと攻撃させて、
全チーム得失点差で判断するというのはどうでしょう。
ま、結果的には、翌日の長崎県代表:対馬BBCには0-4で完封負けを喫してしまいましたので
そういった大会ルールに翻弄される心配も無用だったわけですけど。。。
第18回を数える全国大会ですけど、全国各都道府県から48チームが出場するため
一次リーグ方式を設けた今大会は、実質のところは第1回大会と言っても過言ではないでしょう。
最後まで勝負を諦めず、最終回の大逆転や全員野球全員出場などを演出するためには、
リーグ突破のルール基準の見直しも必要となってくるのかもしれません。
これはあくまでも私見ですよ、私見。
それでも選手たちは、山形県代表として勇敢にも立派に最後まで
全力で戦ってくれました。
山形の中学生も全国レベルに引けをとることなく互角に勝負できます。
ただ、勝負の分かれ目があるとするならば、勝負に対する貪欲さと、
勝ちにこだわるための細かなプレーを大切にしているところでしょうか。
ヒットを打った流れでオーバーランをするのか、二塁まで行くつもりで迷わず全力で回って
アウトになりそうだから結果的に止まったオーバーランなのか、そんな違いだと思います。
投げて打つのは、みな互角ですよ、選手個人を比べてみても。
予選リーグは敗退となりましたけど、大会主催者側が交流試合をセッティングしてくれて
最終日は沖縄県代表:沖縄BBCと試合することができました。
山形にいて沖縄のチームと試合できるチャンスなんて滅多にありませんから、
この交流試合は本当にいい経験になったことでしょう。
この試合は初回に2点を先制するも、すぐに逆転される苦しい展開の中で、終盤に追い上げ
結果的には5-6で負けてしまいましたけど、内容あるナイスゲームだったと思います。
普段は控えで挑む選手たちをスタメンで起用し、たくさんの経験をさせてあげたいという
コーチ陣の考えが、観戦していた保護者たちにも十分に伝わってきました。
ありがとうございます。
息子も含めて、選手たちの目には、全国大会という景色は
どう見えていたのでしょうか。
何を感じ、何を持って帰ってきたのか、
時間があるときに聞いてみようと思います。
親子で、本当に貴重な経験をさせて頂きました。
決勝トーナメント出場を狙っていただけに、本当に悔しい敗退でしたけど、
この悔しさは次のステージで晴らすべく、さらに練習に打ち込まなければなりません。
でも、さすがにちょっと疲れました。
沼津の夜の話しは、また後ほど。
おやすみなさい。
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