『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

あれから3年
毎度ありがとうございます!

25日は同級生サノの命日でした。
毎年のようにケンシが音頭をとって同級生数人で飲むのが、いつの間にか恒例になってきました。

早いものであいつが旅立ってから3年。
自分の生活はあの頃と同じように、相変わらず「お店」「家族」「野球」を中心に回っています。

その「野球」も保護者としての関わり合いから、来年からは大きく様変わりすることになるでしょう。
少しづつですけど「審判」の角度から見る野球の面白さと、奥深さに気づかされたこの一年でした。

商売一辺倒で、年がら年中「定休日」でも働いていたサノに、もっと自分や家族との時間や
心と身体を休ませる時間をとるように、何度もしつこく諭していたことを思い出します。

「身体をぶっ壊したら意味ねーんだぞ!」と。

あいつが亡くなる直前に病室で自分あてに書いたという手紙には
「ノリにはきっと『だから言ったろ!』って怒られるだろうなぁ。悔しいです。」と
震える文字で書いてありました。

家族以外には誰にも知らせず、誰とも面会すらせず、子供たちに囲まれて旅立ったのは
アイツなりの意地と覚悟だったのかもしれません。

人の生き方は、ひとつじゃない。

なにを優先し、なにを大切にし、なにが支えになっているのかは人それぞれです。
最後のその瞬間に、自分自身が後悔しない生き方ができれば、それでいいんですよね。

サノの命日をきっかけに集まった仲間たちも、サノのさの字も出さずに楽しそうに
普通に酒を飲んでるただの飲み会と化してます。

それがいいんですよ。
みんな、そんなやつらです。

久しぶりにやんちゃのレバーを食って泣いちゃったハタケと、遅く来て早く帰るシンドウに、
誰よりも盛り上がってるケンシに、そんなどうしようもないあいつらのことを、あの世から
「オレの話題のひとつも出せよ!」と文句たれてるサノの姿も目に浮かびます。

実は先日、ふと利酒師の資格が欲しくなったことがありました。
以前も、サノに資格取得の件で相談したことがあったんですけど、その時には
「別にいらないと思うよ。」といわれて、取得しなかった経緯があります。

世間では「利酒師」というと、利き猪口で味見をして銘柄を当てる名人を「利酒師」だと
思っている人がほとんどなんですけど、本来の利酒師の資格とは酒造りの行程や知識、
お酒を提供する際の提案やサービス知識に、4種類の酒質の違うお酒の味覚チェックに
劣化したお酒のチェックができる、その部分を勉強した人のことを「利酒師」と言うんですね。

さらに、取得には約10万円ほどかかって、さらには毎年年会費が1万5千円かかるんですよ。
今、10万円あったら、息子の高校入学に備えて貯金しますよ(笑

資格がなくても、日本酒の知識が豊富な方もたくさんいますから、それでもいいのかな、と。
10万円も好きに使えるんならUSJにも行けるじゃん!!

ふとそんなことを思った、アイツの命日の朝でした。

こっちでは、みんな相変わらずだよ。
みんなしばらくそっちには行けねーな。

しばらくはひとりで頑張れ(笑


 



コメント

1. ありがとうございます。

3年経ちました。皆さまそれぞれいろんなお立場でお忙しくしていらっしゃると思いますが集まって飲んで下さっていること、とても嬉しく、懐かしいお名前と共に盛り上がるケンシくんの姿など勝手に創造していました。
日本酒のことを検索しておりましたらやんちゃさんのblogを見つけ、久しぶりに拝見させて頂きました。
10月25日を話題にして頂き感謝申し上げます。
皆さま、まだまだあちらに行ってはいけません。アイツひとりにしといて下さい!(笑)
どうかお身体ご自愛なさってくださいね。
お集まり頂いた皆さまにくれぐれも宜しくお伝えください。
お礼まで。

2. >お姉さま

大変ご無沙汰しております。
東京出張の際にも大変お世話になりました。

本当に時の経つのは早いものです。
ご命日にご焼香にお伺いすることもなく、
自分なりの供養と思い、思い出話を書かせていただきました。
ご無礼をお許しください。

同級生たちは相変わらず面倒くさいやつらばかりで
どうしようもない会話しかしてませんけど、みな心の中で
アイツとの会話や思い出を回想していたのかもしれません。
口には出しませんけどね、これっぽっちも(笑

でも毎年10月25日には、みんな集まります。

それぞれが、アイツとの思い出を振り返りながら
帰り道にでも、ふと寂しくなっているでしょうけどね。

アイツ以外にも、恩師や同級生数人が旅立ってしまい
どこからともなく生存確認を含めた同窓会をやろう
という話しになりました。

アイツもあっちで寂しいでしょうけど、しばらくはひとりで
頑張らせましょう。

またお店にでも寄ってくださいませ。
お姉さまのこれからのご活躍も祈念しております。

コメントありがとうございました。
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