『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

勢いと熱量
毎度ありがとうございます!

昨夜は、仕入先の親和会の副会長とバッタリ。
誰もが認める市内有名やきとり店の若き店主です。

このコロナ禍を嘆くのは、我々の業界だけに限った会話ではありません。

図らずも自分も今年から理事に名を連ねることになり、微力ながらも親和会の発展に向けて
協力させていただいている関係でもあります。

例年だと、我々親和会でも毎年恒例行事となっている新年会の開催に向けて、
理事会にて準備や企画を進めている時期です。
今年はこんな状況ですから、新年会中止の判断もやむを得ないところでしょう。

でも少し話を進めていくと「このまま新年会自体を止めてもいいんじゃないか。」と言うんです。

若いということは時に、現行の体制や、既存路線や伝統継承を嫌います。
自分にもそういう考えの時期がありましたし、今でもそんな風に思う時がありますから、
そう思って行動を移すこと自体には反対はしないです。

反対はしませんが、対案は出さないと。

新年会をやめて何をするんだ?と聞けば「肉フェスをやりたい。」という。
「肉フェス」って何をするんだと聞けば、内容はまだ見えていないという。
40店舗が加盟している会員向けのイベントかと聞けば、一般者も対象だという。

申し訳ないけれど、ビジョンやコンセプトがぼんやり過ぎて、まるで雲を掴むような企画に
「よし、今までやってきた新年会を止めて肉フェスをやろう!」とはなりません。

我々飲食店にとって12月~1月は忘新年会の繁忙期で忙しいため、2月に入ってからの新年会が
毎年慣例的になっています。

マンネリ化してきているとはいえ、会長がいて副会長がいて理事会があって40年の歴史があって、
そういう中で毎年開催してきた新年会を止めて「肉フェス」で代替できるだろうと言われれば、
自分の答えはNOですし、若くて勢いだけの舟には乗れません。

カラオケ大会やビンゴの景品に会費を使ってきた新年会の内容を、見直したり精査することは
全然アリだとは思いますけどね。

一年の始まりに会長が壇上に立って、飲食業界の活性化と会員の益々の発展とご多幸を祈り
新年の挨拶をするという節目の会は、これからも必要だろうという考えです。

それが会費を払って入会する組織というものだし、それが会長職というものだからです。
なんでも簡単に、雰囲気やその場のイエーィという盛り上がりだけでは納まらない、
かちっとしたカタチというものがあるんです。

新年会に無駄なお金を使わないように内容を見直して、新しい取り組み、新しい挑戦として
肉フェスを開催したいというならば協力はしますよ、もちろん。

ただ、たくさんの人を動かすには、今までやったこともないゼロのものから一歩踏み出すには、
回りを巻き込む言葉やアクションに、それだけの熱量がなければ人は動かされないものです。

机上論や理想論だけの、若いヤツらの発想だと言われないためには、勉強や段取りや根回しが
絶対に必要だし、たとえその作業が面倒くさかったとしても、それを怠っては物事が進まないよという
先人たちの教えがあるということです。

親和会だけじゃなく、町内会だってOB会だって各種団体だってみな同じです。
若いもんが突然出てきて、既存の体制を批判しながら理想論を振りかざしても、
誰が付いて行きますかね。

これが営利を目的とする企業や社長職というのならば話しは別ですよ。
結果が伴わなければ職を辞するという「職責」がついてくるからです。

親睦団体の会長職なんて、自分から辞めると言い出さない限り辞める必要もないですし、
一般会員の求めているものは、会の安定感とお金の使い方の透明感くらいでしょう。

順番であなたにも会長をやってもらいますから、なんて会に誰が自分から入りますか?
できれば会長は誰かにやってもらって、お金の管理だけはしっかりお願いしたい、くらいでしょう。

「40年続けてきた新年会を止めるなら、それなりの理由と対案を出さないと、
 これだから若いヤツらはなんて言われたら、結果的にこっちが面白くないんじゃない?」
などと、理事で一番の年寄りの自分が、おせっかいながらも熱く語ってきてしまいました。

ぶっちゃけ、めちゃくちゃウザかっただろうなぁ。。。
こういうオヤジが一番面倒くさいんだよ、と思ったことでしょう。
 
ごめんなさいね。
決まれば協力はしますよ、もちろん。
こんな自分ですけど、一応は理事ではありますので。

でも人の心配をしている場合じゃないんだよなぁ。
マジでコロナには参りました。
4月の営業自粛時よりも状況は悪いです。

ま、なるようにしかなりません。
自発的な営業自粛も視野に入れて考えています。

それでも、しばらくは様子を見ながらのんびり頑張ります。
今日も宜しくお願いします。
 

 



コメント

1. 肉フェスはどうなってしまうのか、、、

こんばんは、お若いのが何かしら見て、これいいなと思いつきだけ?でぶっこいた一言にまさに乾坤一擲の金言、、、
若い店主の発言は自分も似た事をやった記憶があり、朝読んでからガチでボディブローのようにじわじわきくきく、それでコメントさせて頂きました。
段取りや根回し云々…ここを読むだけでも自分の大馬鹿がほんのチョイなおった錯覚に陥ります。
野球からスピリチュアルに日常の出来事まで…読み応え十分のブログ、毎日拝読させて頂いてます。
次のお題と肉フェスの開催がどうなるのか楽しみです。

2. >池ちゃんさん

いつもありがとうございます。
大した内容のブログではありませんが、
楽しんで頂いているのなら何よりです。

若いことがダメなのではなく、何かを変えたい
今までのままではやってられない、という考えと情熱は
自分にも参考になりますし認めているところです。

もちろん自分にも、そういう若い頃がありましたし
同じようにあしらわれて終わり、なんて経験もあります。
だからこそ、「なるほどなぁ」とか「そこまで言うならやってみろ!」と
言ってもらえるような言葉の熱量と、下準備が必要だということです。
口で言うだけなら誰だってできるんですから。

肉フェス、いいと思っています。
でも、その前にもっとほかにも「やること」があります。
いつの日か肉フェスが実現できることを自分も楽しみにしています。

3. イベント

食のイベントは盛り上がれるしいいと思います。
しかし、コロナ禍ではどうしようもないし、2月開催のイベントの話を12月にしているのは遅すぎます。
1年以上前から会場を抑えたりするものなのでは?

各店の出張販売みたいなイベントだとがっかりだし、大山の酒イベントも中止ですしね。2月ですよね、あれ。

小さ目のイベント協賛をよくする宮崎本店から協賛してもらうとか、今から再来年の話をするべきだよなぁ。

それよりも親和会はまとまってるんでしたっけ。

4. >しんさん

おそらく各店の出張販売的なイメージかと。

まったくやったことないイベントをやるのに
全然イメージが湧かないし、誰のためになぜやるのかの
コンセプトも全く出来てない状態です。

自分が提案しているのは親和会として
ホームページやネットを使っての情報発信と
細かな部位を扱える、仕入れれるんだという
各店主の知識を深めるための「商品(内臓)展示会」の開催。

来年にはホームページが完成する予定です。
情熱はありますから、これからもサポートしていきます。
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