毎度ありがとうございます!
お店がヒマだと、煮込みも売れません。
煮込みが売れなければ、毎日仕込みもありません。
仕込みがなければ、時間に余裕ができてブログの更新頻度が上がります。
自分的にはあまり良くない状況ですけど、こんなブログでも楽しみにしている方もいるようですので、
お店に来てくれたのと同じように楽しんでもらえるなら、それも良しとするべきでしょう。
先日、常連のマキくんが顔を出してくれて、弟子のユウヒのことを随分と心配してくれていました。
マキくん曰く、「やんちゃでもこんなに大変な状況なのに、4月独立は無謀なんじゃない?」
先週来た後輩のユウキも同じように「春まで大丈夫か?」と心配して声をかけてくれてました。
10人、いや100人に今聞いても、このコロナ渦の中で来春の開業は無謀だろうと言うでしょう。
自分もそう思います。
そう思いますが「止めておけ。」とは言いませんし、言うつもりはありません。
やるのはユウヒですから。
成功するのも失敗するのも、全部ひっくるめてユウヒが決めたことの先にある答えです。
このコロナ渦のなかで開業して成功しても、誰も褒めてはくれません。
逆に、廃業してしまえば「ほら見てみろ。だから言ったのに。」となるのが当たり前です。
つまり絶対に負けられない覚悟と、負けない戦術が必要となるわけです。
気合いと覚悟は、口ではどうにでも言えます。
問題は、負けない戦術というか自分の【武器】は何なのか、が一番重要になってきます。
自分にはやきとん串の他に、子供のころから身近にあった「七輪」という武器があった。
開業当時は「牛タン」を出していて、とにかく肉屋と何度も打ち合わせを繰り返して、
一番旨いと感じる「厚さ」にこだわって開業しました。
結果的に牛タンの価格高騰と安定供給の難しさから2年間しか提供できなかったんですけど、
それなりにお客様の評判は良かったほうだと思います。
その後1年間の七輪未使用の時期を経て、試行錯誤を繰り返した末に「塩ホルモン」を
提供するようになり、それに合わせて庄内で初めて【やきとん専門店】というジャンルで
豚の臓モツ一本に絞って勝負に出ました。
七輪があまり大きすぎると「ホルモン屋」「焼肉屋」のイメージが強くなりすぎるんで、
本当に旨いと思う部位の提供を2~3品に絞って、それをチョイチョイと焼くだけで足りる
卓上七輪のサイズは、実は陰で念入りに計算していました。
お客様の前に七輪をお出しすると、ホルモンを焼き始める前からほとんどのお客様が
「この七輪のサイズ感がいいよね~。」と笑顔になってくれます。
やきとん串と卓上七輪のコラボこそ、自分にとっての戦術だったわけです。
仲間とワイワイ七輪を囲むも良し、独りでやきとん串と煮込みで一杯やるのも良し。
もちろん、ひとりで七輪もまた良し。
今から平凡なやきとり屋を始めても、苦戦するのは目に見えてます。
やんちゃで修行して、基本的な知識と技術は十分に教えたつもりです。
そこからさらに自分で努力して、このコロナ渦の厳しい時代でも「あのお店に行ってみよう。」と
思ってもらえるような魅力的な武器を持てということなんです。
たとえば、九州ではポピュラーな「野菜串巻き」を極めてもいいでしょうし、
ステーキ皿にオリジナルのタレで炒めた「鉄皿スタミナ焼き」とかも旨そうですよね。
そして、それをやるんだったら実際に九州に行って、
自分の目と舌と耳と鼻で感じてくるくらいの実際の行動力も必要でしょう。
ルーキーがたくさんのことをやる必要はないんです。
これだ!というシンプルで旨くて安い看板メニューを持てばいいんです。
そして、その味と顔を覚えてもらえばいい。
野球の選手が、なぜ黙々と素振りをするのか。
しかも毎日毎日何百本と、なぜ素振りするのか。
ヒットを打つためなら、実際のボールを打ったほうが効率的なはずです。
コーチの前で悪いところを修正してもらったほうが近道かもしれません。
それはバッターボックスに入った時に、ピッチャーとの勝負に負けないためです。
バッターボックスは自分一人しか入れないんですから。
緊張や不安、そして三振したらどうしよう、ランナーを返せなかったらどうしようと、
次々に押し寄せてくるプレッシャーをバッターボックス内の自分一人で打ち勝たないとならないんです。
そこで自分を支えてくれるのが「オレは毎日あれだけバットを振ってきたんだ!」という自信と、
そこまでの努力の証しが必要になってくるわけですよね。
だから迷わず思いっきりバットを振れるわけです。
だから振り切った打球は、野手の間に落ちるんですよ。
バッターボックスにコーチは一緒に入れません。
そういうことを商売に置き換えれば、わかることです。
もっともっと脳みそで汗をかかないと、オリジナルメニューの研究や試作を繰り返さないと、
ただ教わったことをなぞるだけでは、到底この荒波を乗り越えれないでしょう。
二番弟子のユウスケは、いつもいろんなことを考えていたと思いますし、実際に修行しながらも
「自分に焼かせてください。」とか「自分に刺させてもらっていいですか。」とか
「こんな部位売ってたんで買ってきました。」とか、研究熱心だったのは間違いありません。
ユウヒには、まだ時間はあります。
間に合わないと思う船出なら、海に出ないという判断もあるんですから。
それもすべて自分で決めなくてはなりません。
自分の人生を後悔しないためにも。
それでも、自分は逆転ホームランを打ってくれると信じて応援するだけです。
【技術】を上回る【気合い】があるように、【結果】が出れば【自信】もつきますから。
さて、そろそろ当直明けのカミさんが戻ってくるころです。
病院も連日のコロナ対策で逼迫した状態です。
休日も出勤して会議、当直明けで寝ていないのに夕方から会議というハードワークな毎日です。
温かい味噌汁でも作っておきますか。
そして今シーズンはじめての雪かきが待っています(泣
圧雪の路面の下には昨夜のアイスバーンが隠れていますから、くれぐれも安全運転で。
今日も一日頑張ります。
お店がヒマだと、煮込みも売れません。
煮込みが売れなければ、毎日仕込みもありません。
仕込みがなければ、時間に余裕ができてブログの更新頻度が上がります。
自分的にはあまり良くない状況ですけど、こんなブログでも楽しみにしている方もいるようですので、
お店に来てくれたのと同じように楽しんでもらえるなら、それも良しとするべきでしょう。
先日、常連のマキくんが顔を出してくれて、弟子のユウヒのことを随分と心配してくれていました。
マキくん曰く、「やんちゃでもこんなに大変な状況なのに、4月独立は無謀なんじゃない?」
先週来た後輩のユウキも同じように「春まで大丈夫か?」と心配して声をかけてくれてました。
10人、いや100人に今聞いても、このコロナ渦の中で来春の開業は無謀だろうと言うでしょう。
自分もそう思います。
そう思いますが「止めておけ。」とは言いませんし、言うつもりはありません。
やるのはユウヒですから。
成功するのも失敗するのも、全部ひっくるめてユウヒが決めたことの先にある答えです。
このコロナ渦のなかで開業して成功しても、誰も褒めてはくれません。
逆に、廃業してしまえば「ほら見てみろ。だから言ったのに。」となるのが当たり前です。
つまり絶対に負けられない覚悟と、負けない戦術が必要となるわけです。
気合いと覚悟は、口ではどうにでも言えます。
問題は、負けない戦術というか自分の【武器】は何なのか、が一番重要になってきます。
自分にはやきとん串の他に、子供のころから身近にあった「七輪」という武器があった。
開業当時は「牛タン」を出していて、とにかく肉屋と何度も打ち合わせを繰り返して、
一番旨いと感じる「厚さ」にこだわって開業しました。
結果的に牛タンの価格高騰と安定供給の難しさから2年間しか提供できなかったんですけど、
それなりにお客様の評判は良かったほうだと思います。
その後1年間の七輪未使用の時期を経て、試行錯誤を繰り返した末に「塩ホルモン」を
提供するようになり、それに合わせて庄内で初めて【やきとん専門店】というジャンルで
豚の臓モツ一本に絞って勝負に出ました。
七輪があまり大きすぎると「ホルモン屋」「焼肉屋」のイメージが強くなりすぎるんで、
本当に旨いと思う部位の提供を2~3品に絞って、それをチョイチョイと焼くだけで足りる
卓上七輪のサイズは、実は陰で念入りに計算していました。
お客様の前に七輪をお出しすると、ホルモンを焼き始める前からほとんどのお客様が
「この七輪のサイズ感がいいよね~。」と笑顔になってくれます。
やきとん串と卓上七輪のコラボこそ、自分にとっての戦術だったわけです。
仲間とワイワイ七輪を囲むも良し、独りでやきとん串と煮込みで一杯やるのも良し。
もちろん、ひとりで七輪もまた良し。
今から平凡なやきとり屋を始めても、苦戦するのは目に見えてます。
やんちゃで修行して、基本的な知識と技術は十分に教えたつもりです。
そこからさらに自分で努力して、このコロナ渦の厳しい時代でも「あのお店に行ってみよう。」と
思ってもらえるような魅力的な武器を持てということなんです。
たとえば、九州ではポピュラーな「野菜串巻き」を極めてもいいでしょうし、
ステーキ皿にオリジナルのタレで炒めた「鉄皿スタミナ焼き」とかも旨そうですよね。
そして、それをやるんだったら実際に九州に行って、
自分の目と舌と耳と鼻で感じてくるくらいの実際の行動力も必要でしょう。
ルーキーがたくさんのことをやる必要はないんです。
これだ!というシンプルで旨くて安い看板メニューを持てばいいんです。
そして、その味と顔を覚えてもらえばいい。
野球の選手が、なぜ黙々と素振りをするのか。
しかも毎日毎日何百本と、なぜ素振りするのか。
ヒットを打つためなら、実際のボールを打ったほうが効率的なはずです。
コーチの前で悪いところを修正してもらったほうが近道かもしれません。
それはバッターボックスに入った時に、ピッチャーとの勝負に負けないためです。
バッターボックスは自分一人しか入れないんですから。
緊張や不安、そして三振したらどうしよう、ランナーを返せなかったらどうしようと、
次々に押し寄せてくるプレッシャーをバッターボックス内の自分一人で打ち勝たないとならないんです。
そこで自分を支えてくれるのが「オレは毎日あれだけバットを振ってきたんだ!」という自信と、
そこまでの努力の証しが必要になってくるわけですよね。
だから迷わず思いっきりバットを振れるわけです。
だから振り切った打球は、野手の間に落ちるんですよ。
バッターボックスにコーチは一緒に入れません。
そういうことを商売に置き換えれば、わかることです。
もっともっと脳みそで汗をかかないと、オリジナルメニューの研究や試作を繰り返さないと、
ただ教わったことをなぞるだけでは、到底この荒波を乗り越えれないでしょう。
二番弟子のユウスケは、いつもいろんなことを考えていたと思いますし、実際に修行しながらも
「自分に焼かせてください。」とか「自分に刺させてもらっていいですか。」とか
「こんな部位売ってたんで買ってきました。」とか、研究熱心だったのは間違いありません。
ユウヒには、まだ時間はあります。
間に合わないと思う船出なら、海に出ないという判断もあるんですから。
それもすべて自分で決めなくてはなりません。
自分の人生を後悔しないためにも。
それでも、自分は逆転ホームランを打ってくれると信じて応援するだけです。
【技術】を上回る【気合い】があるように、【結果】が出れば【自信】もつきますから。
さて、そろそろ当直明けのカミさんが戻ってくるころです。
病院も連日のコロナ対策で逼迫した状態です。
休日も出勤して会議、当直明けで寝ていないのに夕方から会議というハードワークな毎日です。
温かい味噌汁でも作っておきますか。
そして今シーズンはじめての雪かきが待っています(泣
圧雪の路面の下には昨夜のアイスバーンが隠れていますから、くれぐれも安全運転で。
今日も一日頑張ります。
コメント
1. 駅のホームで書いています。
何でこのタイミングにコロナ、と思いますが、直営の天下一品 中野店もガラガラになった様ですし、中野区野方の秋元屋も1500万の赤字決算って言ってましたし、東京と地方では環境が違えども、動くタイミングはかなり読みにくそうです。
山形の店にはなかなかない、他の地方の串焼きなんてのはかなりの武器になりそうですよね。
串形式の煮込みとかはあるのかしら。
除雪も大変ですね……。
2. >しんさん
本人がどう判断するのか、ですかね。
そこからがすでに「経営判断」ということなんです。
まだ時間はありますからね。
大事な部分ですから、回りで心配するのも分かりますけど、
考えすぎて寝れない夜を繰り返すくらい本人が悩まないと
どの答えを出しても後悔してしまいますから。
串煮込みもアリですね~
アイツの酒場アンテナは作動してるのかな。
3. 無題
4. >コーチャーさん
本当に恵まれているのだと思います。
楽なことは楽しくないし、楽しいことは楽ではないことを
我々は十分すぎるほど知ってますからね。
脳みそに汗かいても、それが楽しいと思えなければ
商売は長続きしないのかもしれません。
ユウヒのお店がオープンしたら行ってあげてくださいね。