『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

動く塀
毎度ありがとうございます!

先日の暴風雪の夜、みなさんの周りに被害はありませんでしたか?

ウチの店先のゴムマットが飛ばされてそうになって、車に直撃されないように中に片付け、
提灯も暴風で吹き飛ばされそうだったんで軒先には出さず、看板の灯りも点けれずに
ひっそりと9時くらいまでやって、その日の営業は終了しました。

コロナで客足も鈍いうえに台風並みの暴風雪ですから、車の交通量も極端に少なく人影も見えず、
その判断は間違ってはいなかったはずです。

で、お店が終わり、店の脇のごみ箱にごみを捨てに行ったら、お隣の「居酒屋たかもり」さんへと
入っていくスロープ脇の木造の塀が倒れて入口を塞いでいたんです。

あの暴風で一瞬で根元から折れてしまったんでしょう。
その日は「たかもり」さんも休みでしたんで、取り敢えず折れた塀を起こして
何となく自然にやんちゃ側の壁に立て掛けて帰宅したんですね。

「明日の朝になったら大家に連絡しなきゃ。」なんて思ってたんですけど、
帰宅してから、あの塀はたかもりさんの塀なのか、こっち側の所有の塀なのか、
急に気になって夜10時でしたけど同級生でもある大家に連絡したんです。

そしたら「40年前の建物だから、あの塀がどっちの所有建造物なのか今はわからない。」
っていう回答が返ってきたんですね。

そのまま翌朝6時、昨夜立て掛けた塀がどうなったか気になってお店に確認しに行くと、
昨夜はやんちゃ側に立て掛けておいたはずの折れた塀が、今度はたかもりさん側に立て掛けてある。

あれ?あの後、また暴風で倒れてしまったのかなぁ…
昨夜はたかもりさんも休みだったはずだし、こんな重たい塀を誰が移動させたんだろう?
などと考えながらも、取り敢えずそのままたかもりさん側に立て掛けてある状態で戻ってきたんです。

そしたらすぐに「朝になったらオレも確認してくるよ。」と言っていた大家から連絡がきて、
「もしもこっちで建てた塀なら、折れた塀をたかもりさん側に立て掛けておくのは申し訳ないと思って、
たった今、やんちゃの方に立て掛けて来たから。」って言うんですね。

たしかに、もしもこっちの塀だとしたら、折れた塀がお店の入口に立て掛けてあるのを見たら
営業前にあまりいい気持ちはしないだろうなぁ、という事で納得はできますよね。

昨夜、折れて倒れていた塀は一旦はやんちゃ側に立て掛けたものの、翌朝になって確認したら
なぜかたかもりさん側に立て掛けてあって、それを今度は大家が気を使ってまたやんちゃ側に
立て掛けてきた、という状態。

で、午後になって買い出しを済ませて自分がお店に出勤すると、あの折れた重たい塀がまた
たかもりさん側に立て掛けてあるんですよ(笑

木造とはいえ小さな塀じゃないですよ。
結構な重さと大きさなんです。

誰もその塀を運んでいる現場を見ていないから、その塀だけが昨夜から見るたびに
あっち行ったりこっち行ったりの攻防が繰り返されているわけです(笑

大の大人が見てないところで「えっさほいさ」塀を移動させているというなんともカオスな出来事を
常連のマキくんに話したら「なんかいい話ですね~」なんていうリアクションだったんですね。

世知辛い世の中で「お宅の〇〇がこっち側に出てる。」とか「お宅の〇〇が迷惑だ。」とか
ちょっとしたことでご近所トラブルになることが多い中で、お互いのことを想う【思いやり】で
いつの間にか動いている塀なんですから、それっていい話しですよね~って言うんです。

そこも意外な反応だったりして(笑

結局は、たかもりのマスターとも顔を合わせるタイミングもなく、ただ今のところ折れた塀は
たかもりさん側に立て掛けてあります。
夜中には気づきませんでしたけど翌朝確認したら、折れた支柱の基礎部分はたかもりさん側に
ありましたから、おそらくはたかもりさんの塀なんだと思います。

お隣の「居酒屋たかもり」さんとは、やんちゃ開業当時から大変仲良くさせていただいております。
立地条件も大切ですが、ご近所との関係性も商売を長く続けられる要素の一つなのかもしれませんね。

今朝は、一面が真っ白の雪景色に逆戻りした鶴岡です。
路面も凍結してツルツルですので、車の運転には十分に注意してくださいね。

今日も一日、のんびりと頑張ります!


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