『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

寒河江遠征③
毎度ありがとうございます!

一軒目の「さらや」をあとにして、余韻に浸りながらすぐ近くの「赤ほっぺ」を目指すものの
残念ながらこの日は定休日で訪問は叶いませんでした。

マキくんのナビに任せて少し寒河江の飲み屋街を散策しながら、お邪魔したのは「居酒屋つどい」。
営業時間が朝4時までということから、代行のドライバーが上がり酒に立ち寄るほどというお店で、
鶴岡でいうところの「居酒屋 椿」みたいなお店です。

一軒目の「さらや」の復習をしながら、寒河江の夜の近況も聞かせてもらいました。
寒河江では〆のラーメン屋よりも「そば屋」が多く出来るんだそうです。
そば屋が居酒屋をやるというか、居酒屋が〆のそばを売りにしているというか。

自分は以前から、鶴岡でも夜営業のそば屋があれば絶対に一人勝ちだと思っているんですよ。
なぜか、新しく出来るお店はラーメン屋ばかりですもんね。
それはまたの機会にでも書きますけど。

あとは、やっぱり「寒河江やきとり」と庄内のやきとりとの違いというか、
PR活動や広報活動を含めたアピール力の違いを考えていました。

鳥より豚のモツのほうが、扱いやすいのはどこでも同じ。
食肉公社(と畜場)の規模や一日に捌く豚数は庄内の方が5倍もあるわけです。

納品までの鮮度や部位の細分化など、内陸では食べられない希少部位をたくさん扱っているのも
庄内の方が圧倒的に多いですしね。

それでも今や「寒河江やきとり」のスタイルは一つの食文化として定着し、テレビやメディアでも
「やきとりなのに豚の串なんですよ~。」と大きく取り上げられているんですね。

やきとんを「やきとり」というのは庄内でも同じです。
それでも寒河江市役所内には、やきとり愛好家の有志で開設した「寒河江やきとり課」があったり
世間に対するアピール力は遥かに寒河江の方がエネルギッシュだと言えるでしょう。

もう10年以上前からこの「寒河江やきとり」と庄内のやきとりの違いをテーマに
このブログでも何度も何度も書いてきました。

錦鯉の長谷川にそっくりなマスターとそんな話をしながら、ここでお会計です。
ウーロン杯を2杯とお通しの煮込みだけでしたけど、マスターの人柄で大満足でした。

「つどい」のすぐそばのショットバー「ワンナップ」にもお邪魔する予定だったんですけど、
残念ながらここもお休みでした。
それも遠征ならではですから、気にもしていません。

以前から「寒河江で飲むなら、やきとり以外にこれだ!ってものないの?」とマキくんに聞くと
必ず出てくるのが「自分的には北京飯店の餃子です!」って言うんですね。

三軒目は、その絶品の餃子を食べに「北京飯店」に向かいます。
中華料理屋ですけど昼営業はしていなくて、18時半開店のお店だそうです。

スタジオジブリが描くアニメに出てきそうで、なんだか別の世界に飲み込まれていくような
独特の雰囲気が漂っている店構えです。
店から出てきたら豚に変身させられてたりして(笑

でも初めて来たとは思えないほど、店内には落ち着く雰囲気があります。
スナックのようなカウンターで、鶴岡のお店に例えるとどこかなーと考えていたら
そう、銀座通り二階にあったころの深夜中華料理「桃園」ですかね。
昭和通りで飲んで帰る際に「桃園」で餃子を何百個食ったことか。

マキくんのおススメだけあって「北京飯店」の餃子は旨いです!
だけど旨いのほかに「甘い」も強く感じます。

皮が甘いのか、餡が甘いのか、一つ食べ終わってもいつまでも口の中に甘さの余韻が残ります。
その甘さは決して嫌味な甘さではなく、むしろタレの酢醤油やラー油の調味料と重なり合って、
めちゃくちゃ奥深い味わいに変化してパクパク何個でも食える餃子です。

餃子ひとつではあまりにも申し訳ないんで「あんかけ焼きそば」を頼んで小皿でシェアします。
正直、もうお腹も限界でしたけどね。

あらためて「うん、この餃子は鶴岡では食えないなぁ。今度カミさんも連れて来たいな。」なんて
しみじみ味わいながらふと隣をみると、アビコはこのタイミングでエビチャーハンを頼んでるし、
マナブさんは紹興酒を頼んで小さなお猪口に呆れるくらいにザラメをバラバラと投入して
「それ、もうガムシロップじゃん!」っていうくらい甘いの飲んでるし。
煮付けでも作る気かって(笑

みんな、少しづつぶっ壊れてきましたね。
こうなると、大先生のスナック病が発症します。

でもなー、つい先日も鶴岡のスナックでふっかけられたばかりだしな。
そう簡単にアビコの思うようにはいかせませんよ。


つづく。



コメント

1. 〆

鶴岡市はラーメン勢力が凄いですもんね。
東京からもラーメン屋の店主が来たり、ラーメン評論家なども頻繁に来てるようですね。

逆に蕎麦屋は内陸地方に比べるとすごく少ないかな。
昼飲み営業に合う街ではないので、確かに夜営業、19時オープンくらいでも良さそうです。
東京で増加中の飲食業二毛作、間借り営業でも良さそうなんだけどな。

そうそう、餃子といえば引っ越し先の杉並区高円寺に餃子処たちばなという店があります。
手作り餃子なのですが……ドリンク1杯につき餃子が無料で5個付いてくるという。

2. 酒場放浪記

吉田類の酒場放浪記を彷彿させるブログに感動です。
是非とも一句お願いします。

鶴岡東の活躍を春の選抜で楽しみにしてましたが、厳しい状況になってしまいました。

3. >しんさん

そば屋の夜営業は本当にアリだと思います。
そば屋の息子さんとか気合い入れてやってくれないかな。

なんなら富士そばや神田そばでも十分なんですけど。
いや、むしろそっちの方がいいかも。

>ドリンク1杯につき餃子が無料で5個付いてくるという・・・
高円寺、恐ろしい街ですね。
どうやって利益出してんだろう。
これは潜入調査しなければ!

4. >池ちゃんさん

やはり、夏の甲子園優勝メンバーが残る仙台育英は強かったですね。

145kmを投げる速球派投手に対応する打撃力が課題でしょう。
秋季山形県大会決勝でも、山形中央の速球派エース武田を攻略できませんでしたから
その課題は明白です。

ひと冬超えて攻撃力のパワーアップ、
速球派投手の攻略、に期待しましょう。
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