『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

民族性の違い
毎度ありがとうございます!

先日、息子と大谷のニュースを見ながら会話していた時の話しなんですけど、
「なんでメジャーのベンチはあんなに汚いんだろ?絶対に考えられんわ。」と言うんで
「それはベンチを掃除する人がいるから。」と教えてあげました。

その昔、桑田がMLBに在籍していた時にベンチを掃除していたら、チームのメンバーに
「清掃員の仕事を奪うことになるからやめろ。」と注意された話は有名です。

彼らの雇用機会を奪うな、というのは実はメジャーだけに限った話しではなく、
アメリカの小学生も教室をみんなで掃除する習慣がそもそもないんだそうです。
その理由も「教室の掃除は清掃員がいるからやらなくていい。」ということらしいです。

子どもの頃に「みんなで使う場所はみんなで綺麗にしよう。」という教育を受けていないなら
そういう考え方が当たり前になるんでしょうね。

民族性と言えばそれまでなんでしょうけど、日本人のしつけや美意識からは想像できなくないですか。

でも、実はこれに似た経験をしたことが身近でもあったんですよ。
息子がスポ少で野球を始めてから、公民館を使って反省会や総会を開催する機会が増えたんです。

もちろん弁当やお菓子も食べたりして飲食も伴いますのでゴミもたくさん出るわけですけど、
子どもも大人もみんなで協力して最後まで掃除してゴミも持ち帰っていたんですね。

そしたら後日、公民館の館長さんに言われるんですよ。
「シルバー人材から掃除の人が来るから掃除はしないで、ゴミもそのまま置いて帰っていい。」

確かに公民館を使っての飲食利用時には自動的に清掃料というのが含まれていて、
それはシルバー人材への支払いなんだと教えてくれました。
だから、どうかそのままで帰ってくれと。

ならば掃除は自分たちでやるから清掃料は選択制にできないんですかね?と聞くと
「シルバーの人たちの仕事でもあるからねー、使ってあげないと。」ということでした。
今はどうなのかはわかりませんけど、もう10年以上前の話しです。

使ったら片づける、次の人のために綺麗にする、来た時よりも綺麗にして帰ろう・・・

そうやって口うるさく言ってきましたし、ましてやスポーツをやっているチームなら
そういうことも含めての指導だったるするのは当たり前だと思うんですけどね。

日本人はグラウンドに入る際に一礼するのが当たり前のように体に染みついています。
柔道でも剣道でも礼に始まり礼に終わることを一番最初に教わるでしょう。

グラウンドも畳も神聖な場所だと無意識に教わるから、メジャーのようにグラウンドやベンチに
ツバを吐く行為にも我われ日本人は不快感を覚えるのだと思います。

店のトイレは店の人がやるから汚してもいい、とか
食べた食器は母親が洗うからそのままでいい、とか
ホテルは自宅ではないから散らかしっぱなしでいい、とか

確かに家の家事と雇用が関係する仕事とでは考え方が違うのかもしれないけれど、
汚れたものを綺麗にするという美意識よりも、汚してもそれを綺麗にする人たちの仕事がある
という考え方にはどうしても違和感を覚えてしまいます。

今日はそんな話しでした。
これから業務用食材屋さんの展示会に行ってきます。

今日ものんびりと頑張ります。
ではまた。







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