『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

おめはん
毎度ありがとうございます!

確定申告も税理士さんへ帳票類一式を提出する2月1日に間に合うように終わりました。
OB会総会に確定申告と1月の大きな仕事が無事に終わりホッとしています。

そんな中で先日、お店の大家さんでもあり同級生シンジのお母さんがお亡くなりになり
その葬儀に参列し最後のお別れをしてきました。

シンジのお母さんのことを「かあちゃん」と呼び、かあちゃんもまた自分のことを「おめはん」と呼ぶ
親しくも愛嬌のあるお付き合いを長年させて頂いてました。

オープンしたての頃、店で仕込みをしていると「おめはん、いっだが?」と顔をのぞかせ、
「おう!かあちゃん、入れ。」と声をかけると「みろ、タレでなんか焼いでみっちゃ。」と
シロのタレをつまんでは「んめ、んめ。これだば大丈夫だ。」といつも気にかけてくれました。

月に2~3回は必ずそうやって自分の焼く串とタレの味を仕込み中にチェックしに来ては
「んめの。おめはんの母ちゃんも生きてればきっと喜んだや。」と褒めてくれるものでした。

自由奔放なシンジのことも若い頃は随分と気にかけて心配していて、なにか事があるたびに
「おめはんがらシンジさ言って聞がせでくれ。おめはんの言うごどだば聞ぐさげ。」
「おめはんさは何か言ってねっけがや。聞いだらおれさも教えでくれの。」
「おめはんはどう思うや。おめはんの思うまま言ってやってくれっちゃ。」

いつもニコニコ笑っていてシンジのことだけでなく、自分のことも「どげだ?店は忙しが?」と
いつも心配して気にかけてくれていることも十分に伝わっていました。

「おめはんも親になって、初めて親のありがたみや心配する親心も分かったろ。」と
自分のおふくろともしないような会話もしてましたし、親への感謝を忘れるなと諭すものでした。

たくさんたくさん面倒をみてもらいましたし、たくさんたくさん甘えてご迷惑もお掛けしました。
それでも、かあちゃんが元気なうちは、いつも店やコンビニで顔を合わせるたびに
「かあちゃん、いつもありがどの。」と伝えてバイバイすることは出来ていたので、
自分なりにはそこはよかったかなと思っています。

もう一回、やきとりを食べてもらいたかったですけどね。
今でも一人で店で仕込みをしていると、ガラッとドアが開いて「おめはん、いっだが?」と
まん丸い顔をのぞかせて入ってきそうな気がします。

また自分にとってお世話になった大切な方が旅立ちました。
寂しいですけど、商売人だったかあちゃんから教えてもらったたくさんのことを胸に秘め、
今日もいつものように朝早くから煮込みをつくる自分の日常です。

きっと「おめはん、それでいいなだ。」と言ってくれるでしょう。
今でも耳に残る、かあちゃんの褒めてくれるあの声が聞こえそうです。

自分もいつものようにお別れです。
「かあちゃん、いつもありがどの。せばの!」

シンジは大丈夫だから、安心して天国でのんびりやってください。
本当い本当にお世話になりました。
ありがとう。

合掌

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