『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

新・あばれん坊
毎度ありがとうございます!

ウチで修行したユウスケのお店「焼鳥あばれん坊」が駅前に移転し、本日オープンします。
鶴岡駅前のホテル建設ラッシュに伴い、人の流れも大きく変化すると判断しての移転です。

新しく、そして大きくなった「あばれん坊」を引き続き可愛がっていただき、
これからも変わらぬご贔屓のほど宜しくお願い申し上げます。

いつでもだれでも同じですけど、またしばらくは自分がお邪魔することはないでしょう。
以前の「あばれん坊」の暖簾を潜ったのは、オープンから4年経ったあとでした。
三番弟子ユウヒの「まんたん」には、未だに行ったことがありません。

弟子とはいうものの、独立開業してしまえば彼らはみな店主であるわけです。
フランチャイズチェーンでもあるまいし、すべて自分で考え自分で判断し、
すべて自分の責任でお店もスタッフも守っていかなければならない立場なわけです。

親方だからと言って今さら「なんだかんだ」言うことはないですし、そんなつもりも毛頭ありません。

でも一般客と同じように単純に飲んで楽しめるかといえば、どうしても目線は厳しくなります。
それは必然的に仕方ない事なんですけど、正直そういう感覚で酒を飲むのがイヤなんですよね。

店主として頑張っているのならそれでいいですし、それが正解でもあるわけですから。

実際にお店に行かなくても、どんな商売をしているのかなんて鶴岡ではすぐに耳に入ってきますし、
ダメなお店が生き残っていくほど、この業界も簡単な世界ではありませんよ。

ただ、商売についての考え方というか、あるべき商売人の姿を問うことはあります。
ある弟子が年末に希少部位を買い占めて、ほかにも取り扱いのあるお店が買えなかった、
大型休みの前にその部位の仕入れが出来なかったことがありました。

そういうことには、自分ははっきりと「それは違うぞ。」と注意します。
商売は儲けることも大事だけれど、共存共栄お互いさまという意識も大切なんですよ。

他のお店でも、その部位を食べたくて楽しみにしているお客様だってたくさんいるわけです。
儲かるからといって在庫がなくなるほど買い占めるっていうのは好きな商売のカタチじゃありません。

買う方も買う方だけれど売る方も売る方なんで、仕入先にも苦言を呈しましたけどね。
みんなそれでメシを食っている材料(ネタ)でもあるのに、大型連休前のその売り方もどうなんだと。

以前、業者でもない一般客に希少部位の「へら」を大量に販売し、当時の親和会の会員でさえ数日間
仕入れができなくて困ったという時にも、会社に苦言を言いましたけどね。

まさに今のコメ問題でも、コロナ禍の頃のマスク不足や消毒液不足、トイレットペーパー騒動など
過剰な買い占めは他人への供給を妨げ、必要な人に行き渡らないという歪な構図を生み出します。

お店を構えて一国一城の主となれば、なかなか「それは違うぞ。」と声にして注意してくれたり
はっきりと指摘する人が周りにいなくなるものです。
そういう意味では、自分はいつまでも「うるさい親方」でいたいと思います。

自分も負けないように、今日も精一杯がんばります。
自分は自分のやり方で、あるがままに。

ではまた。




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