毎度ありがとうございます!
新潟での夜。
一軒目の個室居酒屋でコース料理を堪能し、2時間飲み放題プランを「日本酒のホットのラージ」
で乗り切って外に出ると、居酒屋の呼び込みとキャバクラのキャッチで路上が溢れていました。
大先生が気を使ってくれて「次はマスターの行きたいお店に行った方がいいんじゃない?」なんて
声をかけてくれるんですけど、店構えや雰囲気でそそるようなお店は一軒もありません。
カッチも「どんな店に行きたい?」なんて聞いてくれるんで、とりあえず「渋い焼鳥屋かな。」
と答えてみると「この中にある?」と見せてくれるスマホの画面はホットペッパーグルメ(笑
「もうすでにここに掲載してるようなお店じゃないのよ、カッチ。」とは言えずに
「うーん、よくわかんねーからどこでもいいよ。」とギブアップ宣言です。
後ろを振り返ると、大先生が浴衣姿ギャルのキャッチに「どこの店?4人いけんの?」なんて
すでに悪い癖が出始めていて、それを「アビコさん、そういうのいいですって。」と息子が
説得してるというカオスな展開になっちゃってるんですよ。
それを見たカッチも「アイツやべーな。オレがよく行く居酒屋あるから、もうそこにしよう。」
はい。。。タブレットで注文するタイプの何でもある大型チェーン系の居酒屋でした(泣
まぁ、それでも野球の話やトークで盛り上がりましたんで、それはそれでいいんですけどね。
朝帰りと1000スイングとアルコールとで、さすがに疲れて眠くなった息子をホテルまで送って
ここから単独行動しようかなと思っていたら、カッチが「どうする?もう一軒行く?」という
展開になりまして。
この日のために、わざわざ新潟駅前にカッチもホテルを取ったくらいですから、
自分の方から「もうお開きにしようぜ。」とも言えず、ここは最終最後の切り札で
「サクッと握りでも食って締めるか。」と切り出します。
寿司屋ならばガチャガチャした雰囲気から少し落ち着くし、越後の地酒でも飲みながら
新潟の雰囲気くらいは味わえると思ったんですよね。
「じゃあ、いつものお店でいいか。」
おっ!さすがに行きつけの寿司屋くらいは持ってんだな、なんて思いながらついていくと
またもや飲食ビルのエレベーターボタンをポチっと。。。?
ビルの中に寿司屋があるのかな、なんて不思議に思っていると、扉が開いたその先には
靴を脱いで個室に通される一軒目と同じスタイルの「寿司も出す個室居酒屋」でした。
応接室にあるようなベロア調のシングルソファーに、まるでポーカーでもやるような雰囲気の
洋風なのかエスニック風なのか、よく分からないギラギラした壁紙のセンスに、
もう握りを頼む気にすらならなかったですもんね。
目の前に威勢よく寿司を握る親方の姿もなく、なにか悪だくみでも企てそうな個室に通され、
お通しのイカとマグロの握りに手を伸ばすこともなく、自分にできることは異空間にいる感覚で
ギラギラした壁紙をぼんやりと眺めることだけでした。
ここは、セレブ御用達?インバウンド狙い?どんなコンセプトの寿司屋?
世の中には、まだまだ知らない未体験のお店がヤマほどありますね。
カッチおススメの「うなぎの白焼き」にも手を伸ばすことなく、ようやくここでお開きです。
まずは練習に付き合ってくれたお礼と感謝を伝えて、先にカッチのホテルの前で別れます。
時間はすでに23時も回っていて、酒場巡りは不発のまま不完全燃焼でホテルに向かって歩いていると
「どうするんスか?もう一軒行きましょうよ。」と悪魔の言葉をつぶやき始めます。
「なんだよ、こんな時間から。」
そんな自分の言葉には一切耳を貸さずに、ホテル前にたむろしている黒服のキャッチ軍団に
ポケットに手を突っ込んで一直線で向かっていくアビコの後ろ姿は、まるでアウトレイジの
主人公のような勇ましさで、もう身を委ねるしか自分に残された道はありませんでした。
つづく。

新潟での夜。
一軒目の個室居酒屋でコース料理を堪能し、2時間飲み放題プランを「日本酒のホットのラージ」
で乗り切って外に出ると、居酒屋の呼び込みとキャバクラのキャッチで路上が溢れていました。
大先生が気を使ってくれて「次はマスターの行きたいお店に行った方がいいんじゃない?」なんて
声をかけてくれるんですけど、店構えや雰囲気でそそるようなお店は一軒もありません。
カッチも「どんな店に行きたい?」なんて聞いてくれるんで、とりあえず「渋い焼鳥屋かな。」
と答えてみると「この中にある?」と見せてくれるスマホの画面はホットペッパーグルメ(笑
「もうすでにここに掲載してるようなお店じゃないのよ、カッチ。」とは言えずに
「うーん、よくわかんねーからどこでもいいよ。」とギブアップ宣言です。
後ろを振り返ると、大先生が浴衣姿ギャルのキャッチに「どこの店?4人いけんの?」なんて
すでに悪い癖が出始めていて、それを「アビコさん、そういうのいいですって。」と息子が
説得してるというカオスな展開になっちゃってるんですよ。
それを見たカッチも「アイツやべーな。オレがよく行く居酒屋あるから、もうそこにしよう。」
はい。。。タブレットで注文するタイプの何でもある大型チェーン系の居酒屋でした(泣
まぁ、それでも野球の話やトークで盛り上がりましたんで、それはそれでいいんですけどね。
朝帰りと1000スイングとアルコールとで、さすがに疲れて眠くなった息子をホテルまで送って
ここから単独行動しようかなと思っていたら、カッチが「どうする?もう一軒行く?」という
展開になりまして。
この日のために、わざわざ新潟駅前にカッチもホテルを取ったくらいですから、
自分の方から「もうお開きにしようぜ。」とも言えず、ここは最終最後の切り札で
「サクッと握りでも食って締めるか。」と切り出します。
寿司屋ならばガチャガチャした雰囲気から少し落ち着くし、越後の地酒でも飲みながら
新潟の雰囲気くらいは味わえると思ったんですよね。
「じゃあ、いつものお店でいいか。」
おっ!さすがに行きつけの寿司屋くらいは持ってんだな、なんて思いながらついていくと
またもや飲食ビルのエレベーターボタンをポチっと。。。?
ビルの中に寿司屋があるのかな、なんて不思議に思っていると、扉が開いたその先には
靴を脱いで個室に通される一軒目と同じスタイルの「寿司も出す個室居酒屋」でした。
応接室にあるようなベロア調のシングルソファーに、まるでポーカーでもやるような雰囲気の
洋風なのかエスニック風なのか、よく分からないギラギラした壁紙のセンスに、
もう握りを頼む気にすらならなかったですもんね。
目の前に威勢よく寿司を握る親方の姿もなく、なにか悪だくみでも企てそうな個室に通され、
お通しのイカとマグロの握りに手を伸ばすこともなく、自分にできることは異空間にいる感覚で
ギラギラした壁紙をぼんやりと眺めることだけでした。
ここは、セレブ御用達?インバウンド狙い?どんなコンセプトの寿司屋?
世の中には、まだまだ知らない未体験のお店がヤマほどありますね。
カッチおススメの「うなぎの白焼き」にも手を伸ばすことなく、ようやくここでお開きです。
まずは練習に付き合ってくれたお礼と感謝を伝えて、先にカッチのホテルの前で別れます。
時間はすでに23時も回っていて、酒場巡りは不発のまま不完全燃焼でホテルに向かって歩いていると
「どうするんスか?もう一軒行きましょうよ。」と悪魔の言葉をつぶやき始めます。
「なんだよ、こんな時間から。」
そんな自分の言葉には一切耳を貸さずに、ホテル前にたむろしている黒服のキャッチ軍団に
ポケットに手を突っ込んで一直線で向かっていくアビコの後ろ姿は、まるでアウトレイジの
主人公のような勇ましさで、もう身を委ねるしか自分に残された道はありませんでした。
つづく。
コメント
1. 無題