『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

25年という時間
毎度ありがとうございます!

昨日の企業戦士マツウラのブログに影響されてか、後輩タケシが一人でシブく
カウンターでの一人飲みをキメにわざわざ顔を出してくれました。

誰にでも人懐っこい性格ですし、鶴商野球部の血をひくDNAは目上の人に可愛がられる、
ある意味、得な性格でもあるんですよね。

でも、彼のいいところは鶴商学園で培ったと言うよりも、親父さんの影響も大きいと思うんです。
彼のお父さんは、地元の中学校の野球部を25年間も指導してきた、名指導者でもあるんですよね。

このたび、その25年間のコーチ生活に一区切りをつけ、現場を勇退されたそうなんです。

自分は直接指導を受けたことはありませんけど、25年間の長きに渡り、
中学生への指導、大変ご苦労様でした。本当に、心から敬意を表します。

一口に「25年間」なんて口にしますけど、誰でもが簡単に築ける時間じゃないんですよ。
指導や理論や考え方が古いだのなんだの批判もあるようですけど、
それでも25年もの時間を地域の子ども達の野球技術向上や、野球をやる上での礼儀やマナーを
教えてくださったことに本当に頭の下がる思いでいっぱいです。

こういう人が現場を離れることに、本当に寂しさを感じますし、将来の不安感も感じるんですよね。

本当の意味でのコーチングとは、我が子がいる間だけの父兄じゃダメなんですよ。
たとえ、我が子が在籍したことがきっかけでコーチ・監督を引き受けても、本当の意味での
コーチングが出来るようになるのは3年目以降じゃないでしょうか。

石の上にも3年・・・3年しっかりやって、ようやく少し見えてくるものがあるんです。
我々の商売だって、同じです。

どんなキャリアであろうが、現役時代にどんなに優れた選手であったとしても、
監督1年目は所詮1年目なんです。引き出しが一つしかないんですね。

途中で投げ出さず、継続してきたからこそ分かる経験が周りへの説得力になるんです。
子どもに対しても父兄に対しても、長く続けてきたからこそ分かる向き合い方というか、
アプローチの多様さは、すぐには習得できないものなんだと思うんですよね。
つまり、子供たちと向き合う時間と、経験の積み重ねが必要なんですよ。

頭で考え、実践し、そして振り返り、省みること・・・

あの監督、コーチに叱られたんなら、お前が悪いんだろう!と、親が思えるには、
そういう経験を積み重ねてきた実績が必要なんだと思うんです。
もちろん頑固者で、自分の考え方が絶対だという、柔軟性のない、怒ってばかりで
ただキャリアが長いだけの指導者も多いのも事実ですけどね。

だから、指導は難しい。
だから、長く続けていくことが難しいんです。

タケシの親父さんも、すでに子を持つ親になった教え子たちに囲まれて、
満面の笑顔で謝恩会に出席されていたそうです。

今後は、孫のスポ少入団に向けてしっかりと準備してもらって、
野球離れが進む鶴岡のスポ少界を盛り上げてほしいと思います。

本当に長い間お疲れ様でした。


 

コメント

1. 無題

先週の土曜日、たまたまサン〇に行って勇退のお話を聞きました。タケシや僕が中学野球を引退した直後からのコーチ業だったそうです。息子がチームを離れてからコーチを引き受けて、25年もの長い期間指導に携わるというのは、やはり簡単なことではありません。教え子が感謝の会を開いてくれるというのを、恥ずかしそうにしながら、それでも嬉しそうに教えてくれました。この場を借りて、改めて「お疲れ様でした」とお伝えしたいです(タケシに言っても伝わらなそうなので・・・)。

2. >ジュニアさん

地域には、そういう事に長く携わってもらえる大人が少なくなってきました。
いや、携わりたくても携われない状況や環境があるのかもしれません。

いずれにしても、大人になってから母校のグランドを覗いたときに
教えていただいた恩師がグランドに立っているということの素晴らしさを
味わえないとうのは、何とも味気ないものだと思うんですよね。
タケシの親父さんみたいな人は、もっともっとグランドに立ってもらうべきなんですけどね。
本当に、お疲れ様でした!
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