『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

沼津放浪記④
毎度ありがとうございます!

沼津で飲みに行くなら一番に行きたかった「飛騨」が日曜日定休とは知らず、
次なるターゲット「やきとり・おでん 鶏男(バードメン)」に一行は向かいます。

酔ってなければ500mくらいでしょうか。
途中、イヤな予感がして、歩きながら電話で営業&空席の確認をします。
そして、すぐに到着。

開店直後のせいか他に先客はいなくて、のんびりとスタートできました。

静岡は、愛媛・和歌山などと並ぶみかんの産地なんだそうで、
中でも「三ケ日(みっかび)みかん」をブランド展開しているんだそうです。

となれば、今日の一杯目は「三ケ日みかんサワー」でかんぱーい!
かーっ、これ完全にジュースですよ。
歩いてきたせいか、のどが渇いていたところに「みかん味」ですから、
そりゃあっという間におかわりですよね。

看板にも「やきとりとおでん」と掲げているくらいですから、当然おでんとやきとりを
おまかせ盛り合わせでオーダーします。

出てきたおでんは、一般的な関東風おでん。
あれ?串に刺さった汁のドス黒い「しぞーかおでん」じゃないの??
期待していただけに、ちょっとがっかり。

聞けば、静岡おでんは県内でも静岡市で展開してるおでんのことで、
ここ沼津では一般的なおでんがほとんどなんだそうです。
そうなんだ、またひとつ勉強になった。

山形でも内陸の芋煮と庄内の芋煮では味も具も全く違いますからね。
それぞれの土地での食文化というのは、やはりその場所に行ってみて
初めてわかることや、気づかされるがたくさんあります。
だから食の旅は楽しいし、だから遠征がやめられないわけです。

ここでもみなさんと盛り上がり、勢いがついてくるのが自分でもはっきりと分かるんですけど、
断腸の思いでみなさんとはここでお別れし、次のお店に一人移動します。

昨夜、一人で彷徨っているときに場所をチェックしておいた「喜心」へ。
とりあえずホッピーを注文して、改めてちゃんと沼津名産「アジの干物」を注文します。

干物が出てくるまでホッピーをゴクリとやると、あれ?
いつもの味じゃない気がします。
もちろん、これはこれでしっかりと美味しくて嫌いじゃない味ですよ。
なんだかナカが、キンミヤではない味がするんですよね。

カウンターにいる大将に「ナカは何を使ってるんですか?美味しいですね。」と聞くと
「東京あたりじゃキンミヤなんだろうけど、ウチは寶焼酎使ってるんだよね。」と
気さくに教えてもらいました。

同じ甲類でも、爽とホッピーとの相性は自分的にはイマイチだと思っているんですけど、
この寶焼酎とホッピーの組み合わせは結構合うと思います。
自分的にはアリでしたし、ウチにも寶焼酎をこっそり置いてありますんで、
希望の方にはこの組み合わせで出してみようかなぁ、なんて頭をよぎります。

ここで鶴岡にいるアイタと少し電話で話していただけで「東北からですか?」なんて
大将に訛りで速攻バレちゃったりします(笑

「イントネーションが、うちに来る東北のお客さんと同じだったもんで。」
「ハハハ、訛ってました?」なんて打ち解けてきた頃に、
お待ちかねの「アジの干物」が提供されます。

鶴岡にいても、自分はアジの干物はほとんど食べません。
アジは、握りかなめろうで食うことが多いですし、
干物を頼むなら函館時代から「ほっけ」のほうをよく食べますかね。

ここ沼津の名産「アジの干物」はしっかりと脂ものっていて身も厚く、食べ応え十分でした。

鶏男で、おでんとやきとりを一口づつ食べただけでしたんで、
次は「鳥のたたき」を注文しました。
表面をさっと炙ってポン酢で食べる胸肉ですかね。
ポン酢で食べるつまみは何でも好きですし、このたたきも安定の旨さです。

一人で飲むのはフットワークが軽くていいんですけど、酔うと人恋しくなるというか
誰かと会話したいというか、この楽しい時間を誰かと共有したくなるのは自分だけでしょうか。

幸いにも、お店も混んでませんでしたので、スタッフの皆さんとも会話を楽しみ、
次なるお店へと移動することにしました。
昨夜の反省を活かして、酔っ払う前に一気に北口まで移動してお店を探します。

この日はもう食べるよりも、誰かと会話したくなってショットバーに入ります。
ふらふらと彷徨い歩いて「スタンディングバー パサパ」を発見。

マスターとそのご友人のお客さんが一人、いい雰囲気のショットバーです。
山形から来たことを話すと一気に打ち解けて、普段見ている富士山のことや
沼津でとれる魚のこと、本当に楽しく優しく親切に教えてもらいました。

誰かと話したい気分でしたので、マスターとご友人の飾らない気さくな会話が
すごく嬉しかったです。

そんなほろ酔いのさなかに、急遽翌日に組まれた沖縄代表:沖縄BBCとの交流試合の
スーティングメンバー表の写しが、こんな時間にLINE連絡網で回るという・・・
監督も宿舎で酔ってたんかいな。

よく見たら、4番キャッチャーに息子の名前が書いてある。「ブ、ブーッ!」
飲んでいたモヒートの葉っぱが変なトコに入っていって、思わず咳き込む狼狽ぶり(笑
交流試合とはいえ、沖縄代表と試合できるのは貴重な経験です。
いいところで使って頂いてありがとうございます。

急にホテルに帰って、素振りしたくなりました(笑
自分が出るわけじゃないんですけどね。
グダグダにならず、最後にシャキーンと目が覚めましたよ。
そして、より楽しみが増えました。

というわけで、ここでお会計を済ませてホテルに帰ります。

実は沼津には親戚が住んでいるんで、もしかしたらまたいつの日か
沼津には来るかもしれないけど、ひとり夜の沼津の空気を吸い込んで
少しだけ周辺をパトロールしてホテルに帰りました。

翌朝、球場で会ったほかのお父さんに
「昨日一晩だけで二回もイシカワさんを見かけましたよ。」
「うそー!」
「ビーサン履いて一人で歩いてたでしょ。しかもショットバーにもいたし。」
「うん、いたいた。」
「カウンターのうしろ姿で、すぐわかりましたよ。うわー、ここでも飲んでるよって(笑」


そんな静岡県沼津市の夜でした。

今度はどこの街で飲むことになることやら。
その日を楽しみに、また今日も頑張ります!!
 


 
 
 

コメント

1. 後ろ姿でもわかっちゃう。

あー、しぞーかおでんって言ったりもする静岡おでんは、静岡市のおでんなんですね。
5年前に静岡市の老舗のおでん屋で食べましたが、汁なしで粉をかけるのでビールのアテに最高でした。
店も駄菓子屋が進化した感じでしたし。

大将も繁華街で発見されてしまう質でしたか(笑)
これがあるから悪い事はできないのですよね(笑)

中野のぢどり屋さんは宝焼酎です。
最近はメガ黒生ホッピーを飲んでます。

キンミヤも宝も、蔵は目と鼻の先なんですけどね。
味わいが違いますよね。

2. >しんさん

ぢどり屋さんは寶でしたか。
初めての組み合わせでしたけど、結構旨いですね~
でも生ホッピーにはかなわないけど。

知らない土地でも見つかっちゃうんですもん(笑
怪しいお店や変な店から出てくるところじゃなくて良かった(笑

11月に新潟遠征の計画があったんですけど
野球部の行事があって残念ながら断念しました。

また遠征に行きたいです。
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