『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

スーツ姿

毎度ありがとうございます!

4月1日、入社式の朝です。
カミさんは当直のため、息子のスーツ姿での初出社を送り出すことが出来ず残念がっていました。
スーツ出社も今日だけですけどね(笑

自分には何ができるのか、何が向いているのか、何をやりたいのか・・・

その中のどれか一つでさえ今は分からないでしょう。
だれもがそうやって社会人となっていくわけですから。

自分は「やりたいことが見つからないから大学に行かせてくれ。」と親に頭を下げ大学に進学しました。
そんな自分が親になり息子には「やりたいことが見つからないなら働け。」と進言してきました。

地方の大学を卒業して1年間も持たずに証券会社を辞めてしまった自分が言えることは、
大学にそこまでの価値があったのかどうかということです。

純粋に勉強がしたいとか、教員になりたいとか、医学療法士になりたいとか、
なりたい職業に就くための必要な学歴ならば進学も必要だと思います。

有り難いことに、自分は奨学金を借りずに学費全額を親に出してもらって進学しました。
もちろん学費のほかに最低限の仕送りも送ってもらっていましたけど、生活に足りない部分は
日々アルバイトをして補ってましたね。

より専門的な勉強や就職に有利な特別な資格を取ったというよりも、自炊や掃除などの自立した生活と
いろんなアルバイトを通じての社会勉強、あとは全国各地に友人ができたことくらいですかね。

「高校野球をやってきて厳しい上下関係も経験しました。」
「大学で一人暮らしで自立し、アルバイトを通じてたくさんの経験もしました。」
「お金の有難さ、親への感謝も人一倍感じることもできました。」
「4年間でたくさんの仲間ができて、その出会いすべてが宝物です。」
「志望だった金融の仕事に就くことができたら自分の持っている力を思う存分発揮したいです。」

これ全部本当のことだし、東京の面接会場で実際に言ったセリフですもん。
でもね、それでも辞めるんですよ、働く自分自身が納得できなかったら当然辞めるんです。

よく、大卒と高卒の生涯賃金の比較なんて数字を見かけますけど、そんなものを比較しても
人生の幸福度やお金の価値観は人それぞれ違いますからね。

もしも自分が奨学金を借りたとして卒業時に800万円の借金を背負って社会人になるんだぞ、と
言われていたら大学には進学していなかったと思います。

「資格」を取らなければ、残るは「経験」という抽象的なものしかないんだけれど、
それはお金には変えられない部分だけに掛かった経費だけでは語れないんですけどね、もちろん。

大学に行って良かったという人もいれば、そう思わない人もいる。
こんなはずじゃなかったという人もいれば、自らの道を切り開いていく人もいる。

公務員になったって辞める人もいれば、自営業で成功する人もいる。
学歴は無いよりあった方がいいけれど、そのための費用対効果は冷静になって考えるべき
というのが我が家の考え方なんですよね。

だから「私は看護師になりたい。」という娘には奨学金を借りてでも進学させました。
医療関係の専門学校と言えど、公立でなければ学費も結構高いんですよね。
パンフレットを見て驚いた記憶があります(笑

息子には「大学に進学したと思って4年間一生懸命に頑張ってみろ。」と声をかけました。
そして社会人4年目となった時に、どんな経験を積んで、どんな価値観を持った社会人に
なっているのかは息子にもわからないでしょう。

スーツ姿の息子の未来を想像しながら、新しい我が家の新生活を楽しみたいと思っています。

というわけで、自分はいつも通りに「煮込み」を作りながらブログを書いています。
それが、当時は想像もしていなかった今の自分の仕事ですから。

今日ものんびりやります。
あ、今日は小上がりは満席になってます。
ご予約ありがとうございます。

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