毎度ありがとうございます!
先日の月曜日、サッポロビールのエリア担当と酒販県卸の担当3人で酒田に行ってきました。
その目的は「絶品エビス」を提供するお店で、あらためてエビスビールの美味しさを認識しよう的な、
いわばエビス取扱店の視察というか、エビス導入を願うメーカー接待みたいなものです。
準備されていたお店は二軒。
どちらも、サーバーの洗浄やビールの注ぎ方など講習を受け「絶品エビス認証店」となったお店です。
一軒目は、鶏料理屋さん。
酒田市役所から直線で辿り着くところにある雰囲気のいい店構えの居酒屋です。
若いご夫婦で切り盛りされていて、店内もこじんまりとした「鶏料理」がメインのお店でした。
さっそく「絶品エビス」が提供されます。
最初に断っておきますが、自分は普段からあまりビールを飲みません。
飲んでもグラス一杯で十分な人なもので、旨さや味の感じ方には偏りがあることをお伝えしておきます。
自分の中でのエビスのイメージは「重くて飲みにくいビール」という印象を持っていました。
根っからのビール党ではないため、一杯目の喉を潤す程度ならバドワイザーでもいいくらい
濃厚なビールは苦手なんですよね。
ここでは詳しくは書きませんが、使う酵母が上面発酵(エール)か下面発酵(ラガー)かでも
大きく味わいが変わってきます。
ビールもタバコと同じく趣向品ですので、味わいが変われば好みも分かれるのは当然でしょう。
ま、前置きはいいとして一杯目の「絶品エビス」確かに美味しいです。
今まで飲んだエビスの中では断トツに美味かった一杯目でした。
ただ、どんなに美味くても、やっぱりビールは一杯目までですかね、自分は。
おススメだという鶏の白レバーの塩とタレ、皿で提供される鶏ハツと鶏ハラミを注文したんですけど、
ここの白レバーの方にむしろ感動しましたもんね。
普段、鶏のレバーは食べない自分ですが、希少な白レバーがあると聞かされれば
当然食べずに帰るわけにはいかないでしょう。
白レバーだけでも十分にこだわりが伝わってきますし、切り盛りされているご夫婦の人柄もあってか、
今度はプライベートでカミさんも連れて来たいなと思う、いいお店を紹介してもらいました。
白レバー以外の一品もどれも美味しかったですし、食べたかったメニューもありました。
一杯だけでは申し訳ないと絶品エビスも勢いで二杯飲みましたけど、完全にお腹が膨れてしまって
いつもの調子が出ないのが自分でも気づいてました。
ハイボールに切り替えて、なんとか自分のペースに戻ってきたかも(笑
これからのメーカーとお店の関係について思うことや、パーフェクト黒ラベルの認証についても
自分が思っていることや不信感を、正直に全部話してきました。
メーカー接待とはいえ、タダ酒目当てにわざわざ酒田まで行ったわけではありませんから。
言うべきことははっきりと言うし、メーカーの打ち出す数字をそのまま鵜呑みにして、
酒の席で「よし、わかった!」なんて即断するようなことも決してありません。
自分の飲みのスタイルは一軒に1時間くらいが基本です。
時計を見たり計っているわけでもないんですけど、大体1時間もいれば飽きてくるんですよ。
せっかく非日常で飲むんだから、いろんなお店に行きたくなるじゃないですか。
18時半スタートで19時半には一軒目をお会計。
初めてのメンバーで飲んだわりには、自分にとってはなかなかいいペースです。
そこから雨の中を歩いて、二軒目のお寿司屋さんへ。
カウンターの特等席に3人並んでお邪魔させてもらいました。
「さて、何飲もうかな。ビールはもうお腹いっぱいだし、ここは日本酒かな・・・。」なんて
思ってたものの「ここでも絶品エビスを是非とも。」なんてサッポロの担当が言うもんだから、
「・・・。まあまあ、ご招待ですから、ここでもエビスを頂きましょう。」となるわけです。
では二軒目、乾杯~!・・・ゴクリ。
いや、美味しかったですよ、もちろん。
でも一杯目のような感動は、もうそこにはないですよ、申し訳ないけど。
時間をかけて一杯目のエビスを飲みきり日本酒のメニューを手に取ったら、お店の大将から
「せっかく鶴岡から来てくれたんだったら、ぜひ裏でビールを注ぐところから見て言ってください!」
「あ、いや。そんなところまで大丈夫ですから・・・(汗」
「いや遠慮せずにどうぞ。おーい!こちらにスリッパ用意してあげて!」
「あ、いや。スイマセン。ありがとうございます。」
で、厨房の中までスリッパでお邪魔して、サーバーで注ぐところを直立不動で眺める二人。
「あ、ありがとうございました。こんなところまで見せて頂いて勉強になります。」
そそくさと自分の席に戻ると、たった今注ぐところを見たエビスがどーんと置いてある(泣
しかも、カウンターの中で握っていた大将がいつの間にかカウンターに座って飲んでいて、
いろいろとエビス導入までの紆余曲折を、たっぷり教えてくださるわけです。
そのまま2時間が経ち・・・
酒田に向かう車の中で代行を23時に予約していたのに、すでに時計の針は22時10分。
トーク全開の大将の隣に並んで座っている二人に「そろそろ移動しよう。」とこっそりLINEして
なんとか三軒目のショットバーに辿り着きました。
なんて名前のバーかも知らないけど、ジントニックを二杯飲んだところで代行が来たんで、
久しぶりの酒田の夜はここでお開きになりました。
なんとなく不完全燃焼でしたけど、大人なんでそんな日もあるでしょう。
今度酒田で飲むときは、自分のペースで好きなお酒を飲みたいと思います。
たとえビールが絶品でも、それを飲む人がどう楽しんでいるのか、だと思うんですよね。
メーカー推しの絶品ビールを提供することももちろん重要だとは思うんですけど、
自分はそれよりも行きたいお店で、飲みたいお酒を、美味しい料理で、そして気の合う仲間との
楽しい時間を演出できるような「絶品酒場」を目指して行けたらいいかなと思った夜でした。
いろんな意味で大変勉強になった夜でした。
ありがとうございました。
でも、絶品エビスは導入しないと思います。
コメント
1. エビス
ビール好きはもはや、クラフトビールに行っちゃってますし、酒場好きだと赤星があれば喜びますからね。
自分は初めての酒場だと瓶ビールが多いかな。
切れてることが少ないので。
他のだとお代わりしてると、すみません、もうなくなりました、とか言われることが……店員さんを買いに走らせる。
2. >しんさん
綺麗なパンフレットを見ながら説明されるんですけどね・・・
確かに、そんなふうにパーフェクトにできればいいんでしょうけども。
あまのじゃくな自分は、むしろ反発したくなるというか、困った性格の持ち主なんです(笑
ビールが売り上げを作るという考え方は、これからの時代に通用していくでしょうか。
日々の洗浄をしっかりとやって、丁寧にビールを注ぐこと。
それ以上でもそれ以下でもなく、これからも真摯に生ビールを提供していきます。
3. 無題
私も今、ご招待で席に座っている最中です(笑
正直、もう苦痛です。数日前に事前にお店の大将と打合せをして何を出して
ここで、こんな話を振って下さいね、なんてプロデューサーは打合せをしてたんでしょうね(笑
会社の目標を達成する為にリーマンは己を捨てなければいけないのは良くわかります。来月はゴルフ行きましょう!?…ん?ゴルフもそうだけど私の田舎に旨い「やきとん屋」があるから、口開けはそこでねと伝えてありますよ(笑
暫くマスターのお店に行っていませんね。一番ゆっくり出来るカウンターに座ってオープンからラストまで、クダラナイ話をして、二軒目に行きたいものです(笑
社畜の萬年幹事の松でした。
4. >萬年幹事の松さん
自分にもサラリーマン時代がありましたから
目標達成の大変さは身に染みてわかっているつもりです。
だからこそなんですよ。
だからこそ、気の休まるような心落ち着く酒場というか、
のんびりできるような雰囲気のお店というか、
そういうお店が大事なんだと思うんですよね。
ビールもやきとんも、その旨さのクオリティは必ず必要ではあるけれど
ビールを絶品エビスにしたからと言って売り上げが上がるという理屈には
少々疑問を持ってしまうわけですよ。
またお店に顔出して下さいよ!
のんびり待ってますから。