毎度ありがとうございます!
開店時間の17時になり一軒目の「さらや」に到着しました。
メディアでも「寒河江やきとり」というネーミングが大きく取り上げられますが、
ここ「さらや」はその総本山とも言うべき最古参のお店です。
まるで映画のセットのような昭和レトロな雰囲気の店構えは、長い間地元の呑兵衛に愛され続け
やきとり一筋にこだわってきた凛とした雰囲気さえ感じて入店前から期待感が膨らみます。
飴色になった店内に電球がポツンと点いて、幅の小さいL字カウンターに無造作に置かれた丸椅子は、
乾杯する前にすでに雰囲気だけでも酔わせてくれると言っても過言ではないでしょう。
息子さんと同級生だというマキくんが案内してくれなかったら、奥の座敷に通されるところを
オヤジさんのご配慮でカウンターの焼き台前の特等席に案内してもらいました。
コロナ対策のために焼き台の前にはアクリル板が設置されていたのは残念でしたが、
これも営業を続けていくための苦渋の選択だったと思います。
メニューはやきとり各種と煮込み、それと足(豚足)しかなかったような気がします。
なぜならカウンターの上にメニューなんてないし、誰もメニューなんて必要としていないから。
酒も瓶ビールと日本酒は「千代寿」一銘柄のみ。
オヤジさんに「やきとりおまかせと足2つで!」で注文は完了!
やきとりが焼けるまで、店内に立ち込める煙をつまみに瓶ビールがグイグイ進みます。
やきとりよりも先に足が提供されました。
マナブさんもアビコも豚足は苦手なそうなんで、遠慮なく1本ずつマキくんと堪能します。
トロトロになった豚足は箸では食べづらいんで、そのまま手で骨を外しながらしゃぶりつくします。
味はほんのりと塩味が付いていますが、物足りなければ手元に出されるガーリックソルトみたいな
調味料を振りかけても旨いです。
山形市の名店「小柳」でも豚足を堪能しましたが、あちらは汁に浸ったいわゆる豚足煮込み風だった
のに対して、こちらは汁のない豚足をそのまま食すワイルドスタイルとでも言うべきか。
豚足好きとしては、どちらの豚足も旨いですし、次に来店するならばまた絶対に注文するでしょう。
そうこうしているうちに、やきとりが出てきました。
室蘭やきとりのようにタマネギが挟んでありますが、時期によってはネギの時もあるようです。
サガリの塩、白モツのタレ、レバーのタレ、鳥ナンコツの塩の4種類を食べましたけど、
タレも塩も絶妙の加減で味つけにカドがありませんから、肉本来の旨味を十分に感じられます。
瓶ビールをやっつけた後、今夜は長く飲んでいたいので日本酒の燗をもらいましたけど、
これがまたやきとりの邪魔にならない舌触りで最高に旨いんですよ。
鶴岡で行きつけの福鮨でしか飲めない「恋の山」の燗酒と同じような雰囲気のお酒です。
水のようにスイスイ入っていくんで、一軒目からオーバードリンクの恐れが出るほどです。
実はカウンターに座らせてもらった時に先客が2人いて、カウンターの椅子は7脚。
自分たちが4人ですから「あと一人しか座れないんじゃ何だか申し訳ないなぁ。」とか
経営者目線で考えながら飲んでたんですよ。
でも、そんな心配は無用でしたね。
常連さんが「あれ、一杯だがっす。」と顔を出すたびにオヤジさんが「こごさ挟まればいいんだぁ~」と
びっしりのカウンターの隙間を指さしてどんどん入店させるんで、最終的に7人掛けのカウンターに
13人がひしめき合って座ってました(笑
それもまた「さらや」の流儀。
ここは長居は無用、長っ尻は野暮ってもんです。
1時間ほどの滞在でしたけど十分に満足しましたし、ノスタルジックな店内の雰囲気の中で
肩ふれあいながら飲む熱燗の旨さとやきとりの美味さを堪能して、ここでお会計です。
マキくんの顔で、随分とお安くしてもらいました。
あんな会計なわけないもん。
本来なら座敷に上がるところをわざわざカウンターに座らせてもらい、常連さん方のネイティブな
内陸弁をBGMに、心も体も酔いが回った心地いい口開けでしたね。
本当にごちそうさまでした!
さて、次のお店に移動しますか。
つづく。
開店時間の17時になり一軒目の「さらや」に到着しました。
メディアでも「寒河江やきとり」というネーミングが大きく取り上げられますが、
ここ「さらや」はその総本山とも言うべき最古参のお店です。
まるで映画のセットのような昭和レトロな雰囲気の店構えは、長い間地元の呑兵衛に愛され続け
やきとり一筋にこだわってきた凛とした雰囲気さえ感じて入店前から期待感が膨らみます。
飴色になった店内に電球がポツンと点いて、幅の小さいL字カウンターに無造作に置かれた丸椅子は、
乾杯する前にすでに雰囲気だけでも酔わせてくれると言っても過言ではないでしょう。
息子さんと同級生だというマキくんが案内してくれなかったら、奥の座敷に通されるところを
オヤジさんのご配慮でカウンターの焼き台前の特等席に案内してもらいました。
コロナ対策のために焼き台の前にはアクリル板が設置されていたのは残念でしたが、
これも営業を続けていくための苦渋の選択だったと思います。
メニューはやきとり各種と煮込み、それと足(豚足)しかなかったような気がします。
なぜならカウンターの上にメニューなんてないし、誰もメニューなんて必要としていないから。
酒も瓶ビールと日本酒は「千代寿」一銘柄のみ。
オヤジさんに「やきとりおまかせと足2つで!」で注文は完了!
やきとりが焼けるまで、店内に立ち込める煙をつまみに瓶ビールがグイグイ進みます。
やきとりよりも先に足が提供されました。
マナブさんもアビコも豚足は苦手なそうなんで、遠慮なく1本ずつマキくんと堪能します。
トロトロになった豚足は箸では食べづらいんで、そのまま手で骨を外しながらしゃぶりつくします。
味はほんのりと塩味が付いていますが、物足りなければ手元に出されるガーリックソルトみたいな
調味料を振りかけても旨いです。
山形市の名店「小柳」でも豚足を堪能しましたが、あちらは汁に浸ったいわゆる豚足煮込み風だった
のに対して、こちらは汁のない豚足をそのまま食すワイルドスタイルとでも言うべきか。
豚足好きとしては、どちらの豚足も旨いですし、次に来店するならばまた絶対に注文するでしょう。
そうこうしているうちに、やきとりが出てきました。
室蘭やきとりのようにタマネギが挟んでありますが、時期によってはネギの時もあるようです。
サガリの塩、白モツのタレ、レバーのタレ、鳥ナンコツの塩の4種類を食べましたけど、
タレも塩も絶妙の加減で味つけにカドがありませんから、肉本来の旨味を十分に感じられます。
瓶ビールをやっつけた後、今夜は長く飲んでいたいので日本酒の燗をもらいましたけど、
これがまたやきとりの邪魔にならない舌触りで最高に旨いんですよ。
鶴岡で行きつけの福鮨でしか飲めない「恋の山」の燗酒と同じような雰囲気のお酒です。
水のようにスイスイ入っていくんで、一軒目からオーバードリンクの恐れが出るほどです。
実はカウンターに座らせてもらった時に先客が2人いて、カウンターの椅子は7脚。
自分たちが4人ですから「あと一人しか座れないんじゃ何だか申し訳ないなぁ。」とか
経営者目線で考えながら飲んでたんですよ。
でも、そんな心配は無用でしたね。
常連さんが「あれ、一杯だがっす。」と顔を出すたびにオヤジさんが「こごさ挟まればいいんだぁ~」と
びっしりのカウンターの隙間を指さしてどんどん入店させるんで、最終的に7人掛けのカウンターに
13人がひしめき合って座ってました(笑
それもまた「さらや」の流儀。
ここは長居は無用、長っ尻は野暮ってもんです。
1時間ほどの滞在でしたけど十分に満足しましたし、ノスタルジックな店内の雰囲気の中で
肩ふれあいながら飲む熱燗の旨さとやきとりの美味さを堪能して、ここでお会計です。
マキくんの顔で、随分とお安くしてもらいました。
あんな会計なわけないもん。
本来なら座敷に上がるところをわざわざカウンターに座らせてもらい、常連さん方のネイティブな
内陸弁をBGMに、心も体も酔いが回った心地いい口開けでしたね。
本当にごちそうさまでした!
さて、次のお店に移動しますか。
つづく。
コメント
1. ぬおおおお!
あえて少ないメニューの酒場も良いものです。
しかし、店内の色合いのいいこと。
豚足食べたい。
東京ではてびちおでんとして豚足を食べてましたが、マスターが亡くなってしまって……。
やきとりで寒河江が盛り上がってて、鶴岡が盛り上がれない理由って何なんでしょう。
気質の差?
ああ、煙で飲みたい。
2. >しんさん
いつか一緒に行きたいですね。
瓶ビールは各メーカー取り揃えてありますが、
日本酒は店のお向かいが寿虎屋酒造のためか
「千代寿」一本勝負というのもいいじゃないですか。
記事では上手く表現できなかったんですけど
お燗酒の注ぎ方も独特で面白いんですよね。
ジャバジャバ注いでくれます。
ああ、もう一回戻って行きたくなってきました(笑