毎度ありがとうござます!
お店をお休みして、クラブ選手権東北二次予選が行われた青森県弘前市と青森市に行ってきました。
出発は夜9時。
弘前までの道のりで高速を全線使えば約5時間で着くところが、22時以降からの夜間工事区間が
3か所もあって、国道への迂回を強いられるため無理して一気に長時間夜間運転するよりも
中間の秋田市内のサウナで少し仮眠してから向かう二部構成でのスケジュールです。
サウナの仮眠室での就寝が初めての息子とカミさんは寝るのに苦労したらしいんですけど、
サウナに入って心地いい温度のシャワーを浴びてすぐに横になるのがコツなんですよね。
そんなこんなでなんとか弘前市の「はるか夢球場」に到着しました。
人工芝が美しいプレーヤーも観客もワクワクするような素晴らしい球場です。
初戦で対戦した「弘前アレッズ」は地元弘前の市民球団というべきクラブチーム。
選手ごとのコンバットマーチに合わせて地元のダンススクールの子どもたちがチアを務め、
賑やかさと華やかさと盛り上がりとが球場すべてを圧巻します。
昨年、大仙市での東北二次予選でも弘前アレッズの盛り上がり応援を知っていたんで、
こちらも負けずにヤフオクでワイヤレススピーカーを格安でGETして、ささやかな抵抗を試みます。
結果は0-6で完封負けでした。
力差はもちろんなんですけど、野球が好きでしっかりと準備して挑んでいるのがわかります。
正直、善戦はしたけれど、その差を埋めるにはまだ10年はかかるでしょうね。
翌日、敗者復活戦に回り、ここから2勝しても全国大会への切符を手に入れることができます。
その敗者復活トーナメントの一回戦は福島県代表の「オール北嶺」が相手。
スタメンマスクのキャッチャーが足を負傷したり、肩が痛くて二塁送球がままならなかったりの
アクシデントもありましたけど9-8のサヨナラ勝ちを収め、なんとか全国大会まであと一つと
いうところまで駒を進めました。
実は、この試合の前の第一試合で行われていた同じく敗者復活一回戦で、東北の強豪チーム
宮城県「東北マークス」vs岩手県「赤崎野球クラブ」との試合を観戦していたんですけどね。
東北マークスのスタンドがたくさんの応援団とスピーカー応援で盛り上がるなか、 対する
赤崎野球クラブの応援席には一人のおじさんが避難訓練で使うようなハンディマイク片手に
「ゴーゴーレッツゴーかずき!かずき!オー!レッツゴー!レッツゴーかずき!」なんて
たった一人でやってるんですよ。
東北マークスの応援団とあまりにもコントラストがありすぎて、なかには失笑してる人もいたり。
でも、人間ウォッチャーの自分にはなぜかそのおじさんに引き寄せられるものがあって、
観客席の1ブロック分を離れて、そのおじさんの割と近くで観戦していたんです。
そのおじさんは一人で実況もやっていて「さぁこの場面でチャンスに強い男に回ってきました!」とか
「普段通りの戦いを見せてほしいところです!」なんて、チームへの熱量がハンパないんですよ。
試合結果は16ー3で7回コールド負けでしたけど、両チームが試合後の挨拶をしてベンチに
引き上げてきたら、そのおじさんがすくっと立ち上がって勝った東北マークスのスタンドに向かって
エールを送り始めたんです。
「大変残念な結果ではありましたが、とても貴重ないい経験をさせていただきました!
我われの分も必ずや全国大会へ出場できますよう応援しております!それでは東北マークス様の
今後の勝利を祈念してエールを送ります!フレー!フレー!マークス!フレフレ、マークス!」
後ろで一緒になって手拍子してくれる人も誰一人いなくて、ハンドマイクを置いて生声ですよ。
そばにいた自分も突然すぎて、さすがにそこは一緒に手拍子はできなかったんですけども・・・
球場がちょっとカオスな雰囲気になってましたけど、それに対してマークスの応援団からも即興で
まさかのエール返しが起きて、「赤崎野球クラブ様の今後の活躍を祈念してエールを送ります!
フレー!フレー!赤崎!そーれ、フレフレ赤崎!フレフレ赤崎~!」
これにはさすがにスタンドの観客からも拍手が沸き起こり、球場が温かい雰囲気になったんですよね。
そしたら、今度はおじさんがバックネット裏にいた観客たちに向かって大きな声で、
「残念な結果でしたが地元に戻ってしっかりと練習して、またこの晴れの舞台に戻って来れるよう
一生懸命に精進いたします。大変お騒がせして申し訳ありませんでした!」なんて
深々と頭を下げるんですよ。
となりで、なぜか感極まって、サングラスしたまま号泣してるオレ…(´;ω;`)ウッ…
試合だけではなく、社会人硬式クラブの楽しさや人情味が垣間見れて感動しました。
全国各地に野球を愛する人がいて、チームを支えてくれてる人がいるんだなぁと。
一人で恥ずかしいとかよりも、チームを応援したいという気持ちがストレートに伝わったこと。
東北二次予選、しかも敗者復活戦でコールド負けしても「この晴れの舞台に」という言葉の美しさ。
上手く伝えられないけれど、なんかこみ上げてくるものがあったんですね。
本題から逸れましたけど、迎えた大会三日目。
会場を青森県営球場に移し、昨年の東北二次でコールド負けを喫している秋田県代表の
ゴールデンリバースとの天王山の戦いです。
5回終了時で0-3のビハインドでしたけど、ピッチャーもしっかりとゲームを作って
終盤追い上げという想定内の戦い方が出来ていました、ただ一点を除けばね。
それはここには書きません。
ただ、東北二次の敗者復活の代表決定戦、勝てば全国大会出場が決まる大事な試合を
ベンチはどう捉えていたのか。
山形県代表として恥ずかしくない挑み方だったのか。
この戦いを「晴れの舞台」とまでは言わないまでも、挑むべき野球の質はどうなのか。
仲良しこよしのモーニング野球と硬式クラブとを同じように考えてはダメなんですよ。
結果的には0-5で敗戦し、全国への切符は手に入れることはできませんでしたけど、
昨年のコールド負けからは大きく前進しているようには見えます、点差的にはね。
でもそれは見えているだけで、そこはたまたま勝ってきただけで、野球の質やひたむきさは
県内で戦ったB-netYAMAGATAにも追いついていないような気がします。
いい部分も悪い部分も、こうして東北大会までくると見えてくるものだし、
全国へ行くためには何が足りないのかは個々に気づいているはずです。
チームというものは、球場で見えている人たちからだけ応援されているわけではありません。
選手の家族や球場に足を運べなかった人たち、陰ながら応援してくれている人たちへの感謝や
そこに報いるだけのベストな戦いを挑んでいかないと本当の悔しさにはならないはずです。
厳しさよりも楽しさ優先のチーム運営でもいいんです。
ただね、どこかで勝負事のネジは締めておかないと。
激動の3泊4日の野球応援青森ツアーが終わりました。
自分の友人知人、そしてやんちゃに来てくれる方々からもたくさんの「頑張って!」の声や
差し入れを頂戴しました。
本当にありがとうごさいました!
結果は残念でしたけど、これからも応援よろしくお願いします。
次は8月5日(土)11:00~きらやかスタジアムにて東北クラブカップ山形大会が行われます。
相手はB-netYAMAGATAで、自分が懸念している7イニング制での大会です。
さすがに今度は向こうも本気でくるでしょうね。
とりあえず、今からえだまめ茹でます。
またいつもの日常を頑張ります。
ではまた。
お店をお休みして、クラブ選手権東北二次予選が行われた青森県弘前市と青森市に行ってきました。
出発は夜9時。
弘前までの道のりで高速を全線使えば約5時間で着くところが、22時以降からの夜間工事区間が
3か所もあって、国道への迂回を強いられるため無理して一気に長時間夜間運転するよりも
中間の秋田市内のサウナで少し仮眠してから向かう二部構成でのスケジュールです。
サウナの仮眠室での就寝が初めての息子とカミさんは寝るのに苦労したらしいんですけど、
サウナに入って心地いい温度のシャワーを浴びてすぐに横になるのがコツなんですよね。
そんなこんなでなんとか弘前市の「はるか夢球場」に到着しました。
人工芝が美しいプレーヤーも観客もワクワクするような素晴らしい球場です。
初戦で対戦した「弘前アレッズ」は地元弘前の市民球団というべきクラブチーム。
選手ごとのコンバットマーチに合わせて地元のダンススクールの子どもたちがチアを務め、
賑やかさと華やかさと盛り上がりとが球場すべてを圧巻します。
昨年、大仙市での東北二次予選でも弘前アレッズの盛り上がり応援を知っていたんで、
こちらも負けずにヤフオクでワイヤレススピーカーを格安でGETして、ささやかな抵抗を試みます。
結果は0-6で完封負けでした。
力差はもちろんなんですけど、野球が好きでしっかりと準備して挑んでいるのがわかります。
正直、善戦はしたけれど、その差を埋めるにはまだ10年はかかるでしょうね。
翌日、敗者復活戦に回り、ここから2勝しても全国大会への切符を手に入れることができます。
その敗者復活トーナメントの一回戦は福島県代表の「オール北嶺」が相手。
スタメンマスクのキャッチャーが足を負傷したり、肩が痛くて二塁送球がままならなかったりの
アクシデントもありましたけど9-8のサヨナラ勝ちを収め、なんとか全国大会まであと一つと
いうところまで駒を進めました。
実は、この試合の前の第一試合で行われていた同じく敗者復活一回戦で、東北の強豪チーム
宮城県「東北マークス」vs岩手県「赤崎野球クラブ」との試合を観戦していたんですけどね。
東北マークスのスタンドがたくさんの応援団とスピーカー応援で盛り上がるなか、 対する
赤崎野球クラブの応援席には一人のおじさんが避難訓練で使うようなハンディマイク片手に
「ゴーゴーレッツゴーかずき!かずき!オー!レッツゴー!レッツゴーかずき!」なんて
たった一人でやってるんですよ。
東北マークスの応援団とあまりにもコントラストがありすぎて、なかには失笑してる人もいたり。
でも、人間ウォッチャーの自分にはなぜかそのおじさんに引き寄せられるものがあって、
観客席の1ブロック分を離れて、そのおじさんの割と近くで観戦していたんです。
そのおじさんは一人で実況もやっていて「さぁこの場面でチャンスに強い男に回ってきました!」とか
「普段通りの戦いを見せてほしいところです!」なんて、チームへの熱量がハンパないんですよ。
試合結果は16ー3で7回コールド負けでしたけど、両チームが試合後の挨拶をしてベンチに
引き上げてきたら、そのおじさんがすくっと立ち上がって勝った東北マークスのスタンドに向かって
エールを送り始めたんです。
「大変残念な結果ではありましたが、とても貴重ないい経験をさせていただきました!
我われの分も必ずや全国大会へ出場できますよう応援しております!それでは東北マークス様の
今後の勝利を祈念してエールを送ります!フレー!フレー!マークス!フレフレ、マークス!」
後ろで一緒になって手拍子してくれる人も誰一人いなくて、ハンドマイクを置いて生声ですよ。
そばにいた自分も突然すぎて、さすがにそこは一緒に手拍子はできなかったんですけども・・・
球場がちょっとカオスな雰囲気になってましたけど、それに対してマークスの応援団からも即興で
まさかのエール返しが起きて、「赤崎野球クラブ様の今後の活躍を祈念してエールを送ります!
フレー!フレー!赤崎!そーれ、フレフレ赤崎!フレフレ赤崎~!」
これにはさすがにスタンドの観客からも拍手が沸き起こり、球場が温かい雰囲気になったんですよね。
そしたら、今度はおじさんがバックネット裏にいた観客たちに向かって大きな声で、
「残念な結果でしたが地元に戻ってしっかりと練習して、またこの晴れの舞台に戻って来れるよう
一生懸命に精進いたします。大変お騒がせして申し訳ありませんでした!」なんて
深々と頭を下げるんですよ。
となりで、なぜか感極まって、サングラスしたまま号泣してるオレ…(´;ω;`)ウッ…
試合だけではなく、社会人硬式クラブの楽しさや人情味が垣間見れて感動しました。
全国各地に野球を愛する人がいて、チームを支えてくれてる人がいるんだなぁと。
一人で恥ずかしいとかよりも、チームを応援したいという気持ちがストレートに伝わったこと。
東北二次予選、しかも敗者復活戦でコールド負けしても「この晴れの舞台に」という言葉の美しさ。
上手く伝えられないけれど、なんかこみ上げてくるものがあったんですね。
本題から逸れましたけど、迎えた大会三日目。
会場を青森県営球場に移し、昨年の東北二次でコールド負けを喫している秋田県代表の
ゴールデンリバースとの天王山の戦いです。
5回終了時で0-3のビハインドでしたけど、ピッチャーもしっかりとゲームを作って
終盤追い上げという想定内の戦い方が出来ていました、ただ一点を除けばね。
それはここには書きません。
ただ、東北二次の敗者復活の代表決定戦、勝てば全国大会出場が決まる大事な試合を
ベンチはどう捉えていたのか。
山形県代表として恥ずかしくない挑み方だったのか。
この戦いを「晴れの舞台」とまでは言わないまでも、挑むべき野球の質はどうなのか。
仲良しこよしのモーニング野球と硬式クラブとを同じように考えてはダメなんですよ。
結果的には0-5で敗戦し、全国への切符は手に入れることはできませんでしたけど、
昨年のコールド負けからは大きく前進しているようには見えます、点差的にはね。
でもそれは見えているだけで、そこはたまたま勝ってきただけで、野球の質やひたむきさは
県内で戦ったB-netYAMAGATAにも追いついていないような気がします。
いい部分も悪い部分も、こうして東北大会までくると見えてくるものだし、
全国へ行くためには何が足りないのかは個々に気づいているはずです。
チームというものは、球場で見えている人たちからだけ応援されているわけではありません。
選手の家族や球場に足を運べなかった人たち、陰ながら応援してくれている人たちへの感謝や
そこに報いるだけのベストな戦いを挑んでいかないと本当の悔しさにはならないはずです。
厳しさよりも楽しさ優先のチーム運営でもいいんです。
ただね、どこかで勝負事のネジは締めておかないと。
激動の3泊4日の野球応援青森ツアーが終わりました。
自分の友人知人、そしてやんちゃに来てくれる方々からもたくさんの「頑張って!」の声や
差し入れを頂戴しました。
本当にありがとうごさいました!
結果は残念でしたけど、これからも応援よろしくお願いします。
次は8月5日(土)11:00~きらやかスタジアムにて東北クラブカップ山形大会が行われます。
相手はB-netYAMAGATAで、自分が懸念している7イニング制での大会です。
さすがに今度は向こうも本気でくるでしょうね。
とりあえず、今からえだまめ茹でます。
またいつもの日常を頑張ります。
ではまた。
コメント
1. 胸アツ
時間をあけて読ませて頂きました。
やんちゃさんのブログは凄すぎ、素晴らしすぎ、てんこ盛りの読み応え
ありすぎの内容で、本になってもいいくらいです。
今回は甲子園への道というテレビ番組を観て感動し、丁度甲子園の出場高校が決まった後での内容だったので、色々な感情がごった煮になりました。
自分も現場にいたら感極まっていたかもしれません。
感動を有難うございます。
2. >池ちゃんさん
こうして高校野球の先のステージの野球を見ていると
やっぱり「高校野球がすべてではない」ということを気づかされます。
すべての高校球児のうち、甲子園の土を踏めるのは、ほんのごく一部。
だからこそ、その先の大学野球だったり、クラブチームだったり、企業チームだったりで
野球を続けて頑張っている選手たちを見ると改めて野球が好きなんだなぁと
痛感させられます。
敗者復活戦で対戦したオール北嶺のスタンドからは
小さな子どもの「おとうさん!がんばって~!」という声援が聞こえてきたりして
少しだけ選手の野球以外の顔も想像できたりします。
もっともっと社会人野球が盛り上がるよう、自分も微力ながら
協力していけたらいいかなと思っています。