毎度ありがとうございます!
「でも、待ってください。ウチでは登記簿謄本も身分証明書のコピーももらってます。
怪しいところはなかったハズですよ。登記官の印もちゃんとあったし。」
「そんなもんは、すべて偽造じゃよ。金さえ出せばそんなモンすぐ出来るからな。甘いのう。」
「・・・そうですか。」
「あいつはここに来店して契約したわけじゃないだろう。
逆に、お宅の営業マンが橋下商事に出向いて契約した訳でもないだろうが。
ハシモトにホテルを指定されて、そこで契約書を交わしたんだろうからな。」
「・・・。」
「実は、この登記簿に記載されている住所も免許証コピーの住所も、
全部ウチの事務所の住所を勝手に使われているんじゃ。
詐欺の道具としてウチの住所を使われたんじゃ、こっちも黙ってはいられない。」
「・・・。ちょっと、失礼します。」
さっきもらった名刺を持って顧客情報と照合すると、確かに住所が同じになってるんです。
言われてみれば、契約書の不備を修正する事だけに焦っていたのは事実。
かといって、これ以上この案件に首を突っ込んでしまっていいのだろうか。
相手の用件は、一体なんなんだ。
しばしの間、顧客管理画面を見つめたまま頭を整理しようとしてた、まさにその時。
「支社長。電話、2番です。」
「はい。誰から?」
「ハ・シ・モ・ト・から。」
「!!!」
「はい。電話、代わりました。」
「ちょっと。今、あんたのトコにヤ〇ザ来てるでしょ。」
「ハシモトさん!どういう事ですか。今ドコにいるんです?」
「あんたの会社を見張れるところよ。早くあいつら追い返しなさいよ。」
「ちょっと待ってくださいよ。キチンと説明してくださいよ。」
「いいから!何も知らないって言って早く追い返しなさい!
このまま、ずっとあんたのトコ見張ってるからね。ガチャン!」
「ツーツーツー・・・。」
しかし、このまま応接間もあまり待たせるわけにも行かず・・・。
「なるほど。今、確認しましたらご忠告通り、住所は同じようですね。で、ご用件は一体・・・。」
「お宅でリースしている携帯電話のうち、今ハシモトが持っている携帯を止めないでもらいたい。
こっちも今のところ、唯一連絡が取れる可能性がある番号やからね。
今は、警察も探してる状況だから、こっちは警察より先に捕まえて落とし前をつけさせたい。」
「・・・。」
「そのうち警察も来ると思うが、警察より先にウチに連絡をもらいたいんじゃ。」
「・・・。」
「その代わり、ホレ。」
ボディガードのかばんの中からは、ウチがハシモトにリースしていた5台の携帯電話のうちの
3台が出てきたんです。
なんで?
ますます謎は深まるばかり・・・。
・・・つづく。
「でも、待ってください。ウチでは登記簿謄本も身分証明書のコピーももらってます。
怪しいところはなかったハズですよ。登記官の印もちゃんとあったし。」
「そんなもんは、すべて偽造じゃよ。金さえ出せばそんなモンすぐ出来るからな。甘いのう。」
「・・・そうですか。」
「あいつはここに来店して契約したわけじゃないだろう。
逆に、お宅の営業マンが橋下商事に出向いて契約した訳でもないだろうが。
ハシモトにホテルを指定されて、そこで契約書を交わしたんだろうからな。」
「・・・。」
「実は、この登記簿に記載されている住所も免許証コピーの住所も、
全部ウチの事務所の住所を勝手に使われているんじゃ。
詐欺の道具としてウチの住所を使われたんじゃ、こっちも黙ってはいられない。」
「・・・。ちょっと、失礼します。」
さっきもらった名刺を持って顧客情報と照合すると、確かに住所が同じになってるんです。
言われてみれば、契約書の不備を修正する事だけに焦っていたのは事実。
かといって、これ以上この案件に首を突っ込んでしまっていいのだろうか。
相手の用件は、一体なんなんだ。
しばしの間、顧客管理画面を見つめたまま頭を整理しようとしてた、まさにその時。
「支社長。電話、2番です。」
「はい。誰から?」
「ハ・シ・モ・ト・から。」
「!!!」
「はい。電話、代わりました。」
「ちょっと。今、あんたのトコにヤ〇ザ来てるでしょ。」
「ハシモトさん!どういう事ですか。今ドコにいるんです?」
「あんたの会社を見張れるところよ。早くあいつら追い返しなさいよ。」
「ちょっと待ってくださいよ。キチンと説明してくださいよ。」
「いいから!何も知らないって言って早く追い返しなさい!
このまま、ずっとあんたのトコ見張ってるからね。ガチャン!」
「ツーツーツー・・・。」
しかし、このまま応接間もあまり待たせるわけにも行かず・・・。
「なるほど。今、確認しましたらご忠告通り、住所は同じようですね。で、ご用件は一体・・・。」
「お宅でリースしている携帯電話のうち、今ハシモトが持っている携帯を止めないでもらいたい。
こっちも今のところ、唯一連絡が取れる可能性がある番号やからね。
今は、警察も探してる状況だから、こっちは警察より先に捕まえて落とし前をつけさせたい。」
「・・・。」
「そのうち警察も来ると思うが、警察より先にウチに連絡をもらいたいんじゃ。」
「・・・。」
「その代わり、ホレ。」
ボディガードのかばんの中からは、ウチがハシモトにリースしていた5台の携帯電話のうちの
3台が出てきたんです。
なんで?
ますます謎は深まるばかり・・・。
・・・つづく。
コメント
1. 無題
早速会社に戻って読ませていただきました。ドキドキして楽し~!つづき待ってます。
ちゃんと仕事もしてますよ。一応お知らせ。
2. えぇー
まさに「昼ドラ」じゃないですか?
1話も見逃さないよう次回も楽しみにしてまーす♪
もうこのまま完結しないで!ってカンジですね。
3. >佐藤妻さん
例えベタでしたけど・・・「おきな」お勧めです。
ご主人と、ゆっくり晩酌楽しんでくださいね。
ウチのは日本酒は飲めないもんで、羨ましい限りですよ。
4. >Milk lover さん
っていうか、記憶を手繰り寄せながらなもんですから
描写が細かくなる傾向があるようでして・・・。
分かりやすく書こうとすると余計に文字数が増えちゃうんですよね。
その時は、また「・・・つづく。」で(笑