『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

あれから1年
毎度ありがとうございます!

8月8日は、鶴商学園野球部の恩師、田中先生の命日でした。
あれから1年・・・月日の経つのは早いものです。

よくゴルフをご一緒させていただきました。
ゴルフ場までの道中、助手席の田中先生といろんな事を話してたんですけど、
その中で記憶にある話しをひとつだけ。

以前にもブログに書きましたが、当時は地元の生徒だろうが何だろうが、
野球部員は全寮制だった時代でした。
3年の最後の夏が終わると、地元生はようやく自宅から通えるようになるわけです。

そんな野球部寮も自分達を最後に廃止され、地元生は自宅から、県外生は一般寮から
通学するようになってたんです。

田中先生とゴルフに行く途中に、
「先生、寮がなくなってから勝てなくなってるんじゃないですか?」
「うん。そうかもしれん。寮がないから県外生を獲れないところもある。」
「やっぱり、強くなるためには寮がないとダメじゃないですかね。」
「・・・。それも、あるかもしれんな。」
「じゃ、なんで寮を廃止したんですか?」
「そもそも、寮は強くするためというよりも、部員の私生活を管理したいという思惑もあったんだ。」
「私生活を管理、ですか。」
「うん。野球以外にも何でも興味がある年頃の子供達なわけだ。」
「ええ。」
「ちょっと目を離せば、タバコや車やバイク、酒や異性にも興味があっただろう。」
「ええ。そうですね。言われれば全部当てはまります(笑」
「だろう。甲子園が狙えるようになって、強くするためにという狙いも大前提だった他に、
 そういう余計な事で不祥事を起こさないためにも、寮でまとめて生活させていたんだ。」
「・・・なるほど。」

今でも、有名校の万引き・飲酒・喫煙の不祥事はなくなりませんもんね。
まあ、寮があってもなくても同じなような気がしないでもないんですけど、
そんな事は口が裂けても言えるはずもありません。
で、肝心の、なんで寮を廃止にしたのかという理由は忘れてしまいました( ̄_ ̄ )。o0○(ナンダッケナ…)

当時、寮監の先生のほかに、田中先生と茂木部長が週に1~2度は交代で寮に泊まっていました。
ご家庭やご家族がある中で、そんな生活も大変だっただろうと、今になって理解できる部分もあります。
まさに、人生の全てを高校野球に捧げた人生だったと思います。

tanaka2.jpgそんな話しに感激しながら、いざゴルフが始まると、
思う存分にコキ使われたもんです(笑
「おい、ボール。」
「はいっ。どうぞ。」
「おい、どこ行ったか見てきてくれ。」
「了解っス。」
「おい、パター。」
「はいっ。どうぞ。」

自分のボールより、先生のボールが気になってゴルフどころじゃないんですよ。
高校野球で遊べなかった分、退職されてからのゴルフのペースが半端ないんです。
週に3回も「おい。明日行くぞ。」と電話があったこともありましたね。
でも、そんな日々も、今となってはどれもがみな懐かしい思い出です。

あっちでもゴルフやってんのかな。
先生ならやってそうですけどね(笑

そんな事を思い出した8月8日の夜でした。

 

コメント

1. 無題

おはようございます。。。

昨日、山形県大会の決勝を見て、甲子園の開会式も見て、欲を言えばあと一週間神様も生かしてくれたらアノ智辨学園戦も見れたのに…

田中先生、茂木先生お二人一緒に甲子園の空から応援してくれてたんではないでしょうか?で、アノ強豪校とのいいゲーム!


ゴルフもお世話になりました(お世話しました?)(*゜Q゜*)失礼しました。

2. 早いですね

お疲れさまです

後輩くんたちの甲子園出場から
田中監督さんが亡くなられてから1年ですか
ほんとに早い

きょねんは鶴商学園、鶴岡東野球部の歴史を感じた夏でした
わたしにとっては、小さい頃から馴染みの深いチームのひとつでしたが
初めて知ったエピソードがたくさんありました

ここ数年、新しい歴史が生まれていますよね
甲子園出場はもちろん
渡辺くんのプロ入り
有名大学で主力として活躍する選手

児玉くんのように社会人で頑張っている選手もいます

この流れをさらに今後につなげて欲しいですね

3. >八百長ゴルファーさん

そうですねぇ。。。

あの一週間は本当に悔しい時間でした。
自分も、田中先生と茂木先生が二人並んで甲子園の空から見ていたと思います。

甲子園を去るときに、ふと甲子園の空を見上げた俊監督の表情も忘れられません。

ゴルフは、3人でもよく行きましたね~。
本当にお世話しました(笑

自分ばっかりサッサとカップインして、
「はい、パー。」で、カートに直行…。

OB会コンペでも、ついつい先生の真似して
「はい、ボギー。」
で、笑うのは君だけですからね。

「鶴商学園ポーチ」は、先生と君と自分の3人しか持ってませんから、大切にしてくださいな。

4. >酒田むすめさん

そうなんです。
1年があっという間すぎて驚きます。

30年ぶりの甲子園出場にうれし涙を流した直後に
先生の訃報で悲しみの涙を流し、
それでも甲子園の準備に追われた日々が、昨日の事のように思い出します。

そんな慌しさや苦労も、後輩達の頑張りや活躍で報われている気がします。

現役時代に限らず、社会人になって地元で高校野球の審判員として頑張っているOBもいますし
指導者になって子供達に野球の楽しさを教える事に
全力で取り組んでいるOBもたくさんいます。

プレイヤーでもコーチでも、カタチはどうであれ
いろんな方面で野球に携わって活躍しているOBの姿を誇りに思います。

このあとの目標は“YTSの解説者”を輩出することですかね(笑
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