『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

東松山にて②
毎度ありがとうございます!

「大松屋」さんのご好意で、バスを店前に停めさせて頂いたまま、一行は歩いて東松山駅へ。

どこもかしこもやきとり屋が立ち並び…なんて想像していたら、意外と普通の街並みでしたね。
ただ、駅までの道すがら、通りに構える「とくのや」さんもしかり、「三金」さんしかり
やきとり屋さんはすべて年季が入っていて、のれんや看板をみれば、そのお店の歴史や
地元の方々に愛されてきたことが伝わってきます。

一部だけしか覗けませんでしたけど、コの字カウンターのお店も多かった気がします。
「大松屋」さんしかり、やっぱりコの字カウンターには個人的に惹かれますね。
どこもカウンターの上には小さな壺が置いてあり、そのお店独自の辛味噌が用意してあります。

炭の種類や、焼き加減、串の打ち方などをぶらぶらと歩きながら話していると、
東松山駅の目の前にあってひときわ日本7大やきとりの看板が目立つ「ひびき」さんに
到着しました。

駅前の一等地にあり、駅利用客のテイクアウトも見込めるのか、
持ち帰りコーナーを正面に構え、串のほかにもオリジナル辛味噌と
ゆず味噌なんかも販売していて、多岐にわたって販売展開していることが分かります。

一番驚いたのは、お店の串はやきとりマシーンが焼いていたこと。
鶴岡では主婦の店の惣菜コーナーとかで見かける、あのマシーンです(笑

遠赤外線グリルに向かって串をグルグル回して均一に焼いていくという、
しかも、この焼き方のほうが冷めても肉が硬くならずに美味しく食べれるんだそうで…。

我々、やきとり業界人にしてみれば、良くも悪くも色んな意味で衝撃的でしたもんね。
均一な焼き加減のやきとりを一気に大量に焼くことができ、テイクアウトから店内販売までを
画一的に展開できるビジネスというものに、各店主が何を感じたのかは容易に想像できます。

残念ながらオーナーが不在でしたので、組合や全や連についてのお話は
聞けませんでしたが、店内あちらこちらでアピールしてある日本7大やきとりの
ポスターの鶴岡の場所を指差し、もっともっと世間に鶴岡のやきとり文化を
アピールしていこうと、何回も何回も乾杯したのでした。

店長さんに我々の素性を明かし「全や連についての資料かなにかありませんか?」
と聞くと、なんと全員に定価1200円のやきとり本をプレゼントしてくれたんです。
本当にありがとうございました。

東松山をここで後にし宿泊先の川越まで、またバスで移動します。
参加されたみなさんご高齢で40代の自分が一番若造ですから、もっともっと飲みましょう!
の気持ちを抑えて、みなさんの酒量とペースにに合わせます(笑

頂いた全や連監修のやきとり本を読んでみると、7大やきとりの街、北海道の美唄には
やきとり屋が16軒しかないそうで、やきとりではなく「もつ串」と呼ばれていて、
鶏のももから皮までのさまざまな部位が一本の串に刺さっているんだそうです。

室蘭は豚のバラにたまねぎを挟んでタレにつけてカラシで食べるスタイル。
久留米は牛串が主流で、今治は串にも刺さず鶏ももを網で豪快に焼き、
大皿に盛り付けて箸で食べるのがスタンダード。

ただ単に飲食店の数の大小ではなくて、その街の食文化や歴史にも関わりを持ちながら、
地域おこしや街の活性化に繋げていることが、しっかりと伝わってきました。

鶴岡にも、その土壌となるやきとりの文化は根付いています。
問題はそこから、みんなで何が出来るんだと、いうことなんだと思います。
いや、その前に、みんなで何かをやる気はあるのか?という意識の確認もあるでしょう。
鶴岡は、そこが一番のネックなのかもしれませんね。

そんなことを思いながら、高速を走るバスの窓から流れる車列のテールランプを眺め、
バスは宿泊先の川越市に到着したのでした。


 
つづく。


コメント

1. 無題

室蘭焼き鳥は、札幌に数店舗ありますよ。
特に一平ってお店がお気に入りで、何回か通いました。
息子がもう少し大きくなったら、また家族で行きたいなぁ(^^)

2. >タムちゃん

実は今年の春に、姪っ子の結婚式が室蘭であって、
親戚には「一平だけは必ず行って来い!」と
指令をだしていたくらい有名なお店ですよね。

家族でやきとり屋ですか・・・いいですね~!
ぜひ息子さんのやきとりは、
やんちゃでデビューさせてください!
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