『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

街づくり一考
毎度ありがとうございます!

川越から帰ってきて、ふと自分が住む街【鶴岡】を改めて眺めてみると、
随分とぼんやりと中途半端な街なことに気づかされます。

鶴岡のイメージというと、やっぱり徳川四天王の筆頭といわれる出羽庄内藩主、
酒井家の城下町としてのイメージが一番強いような気がします。

あとは、庄内米・庄内柿・庄内メロン、だだちゃ豆・日本酒などの特産物関連商品ですかね。
いつからか庄内空港も山形空港と同じく「おいしい庄内空港」などと表記登録していて、
まぁ、ぼんやりと「いろんなものが美味しい街」ということなんでしょう。

鶴ヶ岡城跡の鶴岡公園には、天守閣はおろか城の礎となる堀の石垣も、わずかに30mほどしかなく、
観光スポットとしてはほとんどインパクトがありませんよね。
お花見シーズン以外には、腰掛けて団子や玉コンを食べたりするお茶屋もありませんし、
鶴岡の風物詩「あん玉」を買える売店もありません。
単なる普通のちょっと広い地元の公園という印象でしょうか。

もしも、県外から鶴岡に友人が遊びに来たとして、あなたはどこに連れて行きますか?

加茂水族館か、羽黒山か・・・
致道博物館や藤沢周平記念館と答える人が鶴岡市民に何人いるでしょうか。

3月に入り現在建設中の鶴岡市文化会館(新名称タクト鶴岡)の建設費用総額が、
当初の建築予算43億円を大幅どころか倍以上の96億円を超えることが
鶴岡市議会でも承認されました。

日本学校給食発祥の地「致道館」に隣接する鶴岡市のど真ん中に、まるでマジンガーZでも
屋根から出てきそうな、奇抜で滑稽なスタイルの文化会館が来年春に完成するわけです。

鶴岡でも少子化には歯止めが利かず、毎年800人ほどの人口減少傾向にあります。
税金や国の補助にどっぷり依存するにも限界があることは、自分のようなバカでも分かる話です。

そうなると、ふるさと納税に代表されるような外からの波及効果を求めるのは必然でしょう。

改めて、鶴岡市の持つ「城下町」「食べ物が美味しい」「日本酒」などの外からのイメージに
沿った街づくりというか、何度でも訪れたい街として成り立っているのか、甚だ疑問が残ります。

立派な市民ホール建設もいいでしょうけど、そんなお金があるならば、
鶴岡公園にレプリカでもいいから天守閣を作るとか、街のストリートの一本二本を下町街道として、
商人通りや宿場町風にして雰囲気を出すとか、そういう見せ方や演出が必要なのではないかと
個人的には思うわけです。

【小江戸川越】を謳う川越の観光ストリートも、せいぜい300mくらいでしょうか。
それでも、その区間だけは電線も地中化され雰囲気を壊さない工夫が施されていました。
鶴岡でも莫大な費用をかけて山王通りが無電柱化されましたけど、残念ながら、
単に電柱がなくなったなぁ程度の認識しかありません。

 小江戸ストリートの建物すべてが、江戸時代からある建物というわけではなくて、
店舗裏の壁には「新規開業サポートします。店舗外観デザイン、取り扱い商品
コンサルティングいたします。」などと張り紙があったりして、
意図的な街の景観作り・雰囲気作りなんだと気づかされます。

それでもいいと思うんですよ。
川越は年間700万人もが観光で訪れる観光地として、その地位を確立しているわけですから。

新しい街づくり(ストリート作り)から、新しいショップや新しい地元名産品の誕生や、
新しい経営者と新しい雇用を創造し、観光地としての経済効果と観光収入を見込めるとなれば、
鶴岡という城下町に人が集い、街に活気が出てくるのではないでしょうか。

鶴岡には庄内映画村もあって、そういった時代背景コンセプトに基づいた古民家づくりや
商家づくりなどのセット製作技術もすぐ身近にあるわけですから、そういう意図的な街づくりに
すごく向いていると思うんですけどね。

結局は友人が遊びに来た時に、どこに連れて行くか思いつかない自分がいます。
そんな事を考えた月曜日の朝でした。

さーて、今週も始まりましたね。
煮込みも美味しそうに出来上がりましたので、ぶらりとお立ち寄りくださいませ。



コメント

1. 文化会館よりも

駐車場を広く取ったイベントスペースがあったらいいのに、と思います。
庄内の酒は美味いし、まだまだ広められるチャンスがあるのだから、日本酒イベントなんかも毎月一回は行えばいいのに。蔵も都内のデパートでの試飲会に人手を使ってますしね。

文化会館も凄くお金をかけたようですが、有名人が公演をしてくれるのでしょうか。中野サンプラザ並に。
それなら、公園に城を再建した方がまだマシな気もします。今は城って意外と人気ですからね。

それに、おいしい庄内なら、やはり食イベントは隔週くらいでやらないとダメでしょう。
都内の金持ってて暇なオバハン達を連れて来ないと。
そういやマリカに食的店舗群が出来るとか聞きましたけど、どうなんでしょう。

最後に。
昨年、致道博物館には、刀を男性化させたゲームに出てきた刀剣の展示がありました。
ゲール会社と協賛して、展示にはファンのおたくな女性陣がつめかけた様でした。
彼女らは皆大人で趣味にかけるお金の使い方は凄いものがあります。
なので、色んなコラボ商品やレストランのコラボメニューでもっと使わせればよかったのに、と思いました。
アニメやゲームで地方が儲かって活性化する時代なのに、鶴岡市は何のアイディアもないし努力しないのが……。

車より歩いて楽しい町づくりがいいのかも。川越市なんかもそうですからね。
地方は車社会だから歩いている人が皆無(笑)

2. >しんさん

たとえば、県内各地方で展開しているB級グルメ的なものでも
「酒田ラーメン」「新庄とりモツラーメン」「大石田そば街道」
「米沢ラーメン」「山形冷やしラーメン」「天童鳥中華」「赤湯ラーメン」
そして「ひっぱりうどん」と、一年を通して展開できるものが多く
その地方の名前が必ず付いている気がします。

鶴岡にも「だだちゃ豆」や「南禅寺」「どんがら汁」や「孟宗汁」はあるものの
やはり季節限定感が強いと思うわけですよ。

どれも美味しいのだけれど、いまひとつ街を挙げて攻めきれていないのかなと・・・
まさにアイディア不足の一言に尽きます。

「歩いて楽しい町づくり」
確かにそうですよね。
見るだけでなく団子やクレープ、芋饅頭等々の食べ歩きも
観光地での楽しさの演出には不可欠でしょうしね。

このネタだけで一晩は飲めますよ(笑
外に出た人間だからこそ見える鶴岡の歯がゆさ。
そのうち一杯やりながら語り合いましょう!!

3. 無題

96億円もかけて、文化会館ですか…
箱物は、地元活性化や雇用にに繋がるのか疑問をかんじますね。
そもそも、文化会館では他県からの観光客は呼べません。
議員は自分の街に立派な箱物あるのがステータスなんでしようか?
何の知恵も出さずに96億円ってどうなんでしょうかね⁈

鶴岡公園で、春・夏・秋に食のイベント面白そうですけどね。
①山形県のみの食のイベント
②東北六県の食のイベント

ビアガーデン・ラーメンフェスタ・オータムフェスト等、札幌の大通公園で開催されるイベントには、観光客も多数来場してますよ。

石川さんのアイデアの、街並みの整備も良いアイデアですね!

そろそろ市議会議員に立候補する時期じゃないでしょうか?(笑)

市議会を傍聴するのも良いと思いますよ。
八戸時代、二度傍聴しました。
藤川優里目的でしたが(笑)

でも、それがきっかけで、市の広報誌を隅々まで見るようになりましたよ(^^)

4. >タムちゃん

おいしい庄内・・・ですからねぇ。
漠然としすぎて、むしろ笑っちゃいます。

そもそも【観光地としての鶴岡】とは、考えてすらいないのではと思ってしまうほど。

それならばそれで、先細りになっていく税収での市政運営に備えて倹約節約していくべきだし、
少子化対策として医療費や学費の完全免除の上限を引き上げてやるとか
いろいろとやるべきことがあるはずなんですけどね。

ラーメンやお酒は国内トップレベルでしょうし、
やきとりだって最高の環境下で展開できてるんです。
アイディア不足と実行力不足は、鶴岡のすべての業界でも言えることです。

市会議員には立候補しませんけど、市議会は傍聴したいと思います。

市会議員には期待していませんから、鶴岡市観光課や商工会議所や
JCの方々が本気にならないと中途半端な街のままで終わってしまうのかもしれません。

あーぁ、もったいない、もったいない!!
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