"やんちゃ"カテゴリーの記事一覧
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毎度ありがとうございます!
昨日で弟子のユウヒが卒業です。
4月21日(木)大安吉日に「やきとん酒場 まんたん」をオープンさせます。
思い起こせば仙台のガソリンスタンで働いていたのを辞めて、自分の店に修行に入ったのが
2013年3月1日のことですから、今から9年前になります。
途中、2~3年ほど中抜けしましたけど、その後またやきとんの道へ戻ってきました。
ウチで修行している間もずっと、昼はガソリンスタンドで働いてダブルワークしながら
いつか自分の店を持ちたいと頑張ってきたんです。
初めて働き始めた9年前のその日、何も教えず、何も口を出さず「レバーを1本焼いてみろ。」と
好きなようにユウヒに焼かせたんですよね。
そのレバーは真っ黒に焦げ、とても食えた代物ではありませんでした。
もちろん、そうなることは想定の範囲だったんですけどね。
「ここから、この黒焦げのレバーから始まるんだぞ!そのレバーの味を忘れるなよ。」と
強い口調で言ったのが修行の始まりでした。
やきとんなんて、ただ焼くだけだろう。
見ながら焼くんだから焦げることはないだろう。
ひょっとしたら、そんなふうに簡単に考えていたのかもしれません。
そうだとしても、その難しさや繊細さを求められる我々の仕事を知ってほしかったんですね。
そして何も出来ない今の自分を知ってほしかったんです。
「やきとん酒場 まんたん」という屋号は、師匠の自分が考えてやりました。
いつの日か自分の店を持ちたいと、雨の日も、風の日も、雪の日も、嵐の日も、過酷な条件の
ガソリンスタンドで「満タン入ります!」「ハイオク満タン!」といつも元気に声を出して
頑張ってきたわけです。
ここまで、自分の夢に向かって何百回と「満タン」と言葉にしてきたでしょうか。
ガソリン満タン、ビール満タン、お腹も満タン、そして元気満タン、笑顔満タン・・・
「まんたん」という言葉にネガティブなイメージは無いと思うんですよね。
「やんちゃ」「あばれん坊」「でん」「まんたん」と屋号に「ん」も入ってますし、
我ながらユウヒにぴったりの屋号を付けてあげられたと思っています。
ただ、自分がやってあげられることは、ここまでです。
ここから先は、自分自身が考え、自分自身の足で、自らが切り開いていかなければなりません。
先日のブログでも書きましたけど、常にアンテナを張って感度よくいろんなものを受信していかないと
お店は衰退していくばかりです。
店を持つこと、開業することは誰にでもできます。
継続していくこと、続けていくことが大変なわけです。
その努力だけは怠らないように、その時はあの「黒焦げのレバー」を思い出してほしいんです。
何もできなかったあの日のレバーから、練習して努力して諦めずにようやく人様に食べてもらえるような
レバーが出せるようになったことを振り返って、新しいことに挑戦し続けてもらいたいと思っています。
自分もすでに次の新メニューを準備しています。
そのメニューが定着するかどうかはわかりません。
それでも歩みを止めるわけにはいかないんですよ。
先に独立したユウスケのお店に自分がお客として行くまで、オープンから4年の月日が経っていました。
ユウヒの「まんたん」にも、しばらくは行くことはないでしょう。
自分が行けば、自ずから「チェック」になってしまいますから。
そもそも自分は、鶴岡市内では他店のやきとんを滅多に食べませんしね。
「あばれん坊」でも「雷鳥」でも「三四郎」でも鳥の串しか食べません。
他店の店主も嫌だと思うんですよね。
同業者が来るとなんか緊張するというか、自分の串と比べられているようで。
串メニューはやきとんだけのユウヒの店には、行くことがあるのかぁ。
まぁ、お店に行かなくとも、その様子は聞こえてきますからね。
行ったお客さんが、ちゃんと全部教えてくれますから(笑
まずは借り入れした借金の完済を目標に、必死になって頑張るしかありません。
自分が出来ることは、それを陰ながら応援してあげることだけです。
ここからがスタートです。
自分も負けてはいられませんから。
本日はご予約のみで満席となっております。
本当にありがたいことです。
オープニングメニューで、なぜかユウヒは出さないというファーストオーダーの定番「もつ煮込み」を
今朝も6時から作りながら、気合十分で今日も頑張ります!
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
毎年のことではありますが、この時期は徳島産すだちの価格が高騰し入荷が厳しくなるため、
「生すだちサワー」の提供を季節休売とさせていただきます。
やっぱり1㎏3,000円台では、なかなか手が出ません。
最高値だと1㎏5,000円まで価格が高騰するんですよね。
再販は市場価格の動向を見ながら5月~6月頃の予定です。
それと、個人的に好きな「テール煮」も売れ行きが鈍いため終売といたします。
とはいっても、またスポットで作ると思いますので、その時はホワイトボードで告知します。
やっぱり、たまに自分が食べたくなるんでめげずに作っちゃいます。
それに代わって、新しいメニューも登場予定です。
そんなに珍しい部位でもないんですけど、大量の仕入れが出来る業者が限られているんで、
なんとか交渉して購入できるようになったのはラッキーでした。
まん防休業期間中に何度か試作を作っていたんですけど、なかなか上手く出来たと思っています。
もう少し完成度を上げてからメニューに仲間入りさせますので、今しばらくお待ちください。
これまでも、たくさんの部位を扱ってきました。
チレ(脾臓)、フワ(肺)、マメ(腎臓)、豚足(足)、ミミ(耳)、小袋元(子宮)、
Pトロ(首)、テール(尻尾)、タマ(睾丸)・・・
なかには、今ではもう入荷できない部位もあります。
「やきとん専門店」と謳って商売をやっている以上、新しい部位との出会いを提供したいという
使命感もありますが、ホルモンの奥深さに引き込まれているというのが本音でしょうかね。
どうしたら美味く食べれるのか。
どうしたらもっと柔らかくなるのか。
そんなことを考えながらキッチンに立つのが好きなんですよね。
もちろん、全部が上手くいくわけじゃない。
失敗だらけだし、実際に商品化にできなかった部位もたくさんあります。
いま提供している部位でも、今後メニューから外すかもしれません。
それでもいいんです。
「トライ&エラー」は想定の範囲なんですから。
立ち止まらずに少しづつでも動いていたいんですよね。
先日の尾花沢の「煮込み定食」を食べた後、ステンレスのアルミ鍋の販売元を検索してみたり
自分の作った煮込みに辛味噌を溶いて寄せてみたりして、しっかりと影響受けてるし(笑
最近は、そんな日常ですかね。
なので、今日も自分にとっての一日を頑張ります。
のんびりやってますよ。
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
長期休業に入る前に、お馴染みの方々がご来店くださって、本当に有難い気持ちでいっぱいです。
「今日残った串を全部買います。」なんてカズユキからの申し出もあったりして、
その気持ちだけでも嬉しかったんですよね。
晩酌もしないのに無理してくれたのが分かります。
人流抑制のため、飲食を伴う感染機会の軽減のために、やんちゃのような小さいお店でも
休むことが世の中のためになるのであれば全面的に協力しますよ、ということです。
本音で言えば、休業するのは不本意ですけどね。
協力金どうのこうのの前に、商売が好きなんですよ。
お酒を通じてのお客様とのふれあいや、お店自体が好きなんですよね。
だから何年たっても飽きずに楽しく商売を続けられるわけです。
イシイ先生からは「ブログだけでも継続してくださいね。」と声をかけていただきました。
こんなブログでも楽しみにしてくださる方がいることに、ただただ恐縮するばかりです。
大学生以来の約一か月の大型休暇になりました。
時間ばかりがありすぎて、なんだか「世捨て人」になったようで落ち着きません。
確定申告の整理も終わってますし、とりあえず家の掃除でもしますか。
みなさまにはご不便をおかけします。
何卒ご理解のほど宜しくお願いいたします。
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毎度ありがとうございます!
明日から施行される「まん延防止等重点措置」の詳細が発表されました。
たとえ2時間しか営業できなくとも、お店を開けるかどうかの判断は協力金の額なんかよりも
酒類の提供ができるか否かの部分ただ一点でしたので、そこだけは僅かに期待したんですけどね。
残念ながら、山形県独自のコロナ対策認証店ではない「非認証店」は酒類の提供は不可となりました。
宅配・テイクアウトでの営業は出来るようですが、当店では考えておりません。
「テイクアウトだけでもやればいいじゃん。」と簡単に思われるかもしれませんが、
そのことについては以前からブログに自分の考えやこだわりを書いてきました。
逆に「県の認証店となればいいだろう。」というご意見もあろうかと思いますが、
ウチのような小さなお店が認証店となるためのハードルの高さと、普段の営業に支障が出ることも
これまでブログで書いてきました。
したがいまして、当店は明日から2月20日まで「完全休業」といたします。
協力金を貰って休めてラッキーなんて、そんな悠長なことを言っている店主がいるとしたら
よっぽど頭のネジが緩んでいる人だと思いますよ。
25日間もの長期休業は、以前の緊急事態宣言よりも厳しい状況なのは明白です。
先週からほとんど売上が上がっておらず今月もすでに厳しい状況ですし、休業明けにどれだけ
客足が戻ってくるのかも全く不透明な状況が続くわけです。
自分の生活費、お店の家賃、廃棄する食材に再仕入れの経費、少しでも出してあげたい人件費…
75万円の協力金は確かに大金だけれども、そのぶん失うもの、またリセットされるもの、
またイチから積み上げていかなければならないものもたくさんあるわけです。
そして、仕入先の酒屋やおしぼり屋や運転代行など、飲食店と同時進行で頑張っている
事業者への協力金は今のところ全く出ないわけですよ。
いろんな意味で、どれだけ厳しい状況なのかということは容易に想像がつくでしょう。
ま、なるようにしかなりません。
以前の緊急事態宣言下で休業した時には、ブログだけは毎日更新することを「小さな使命感」
みたいな感じで奮い立たせていたんですけど、今回はそんな気力も出ないんですよね。
なにかあれば短期のアルバイトに行くかもしれませんし。
どうなるのかは、今のところ全くの未定です。
また解除が近くなればブログで告知していきます。
それではまた、お店で会える日を楽しみにしております。
みなさんもくれぐれもご自愛ください。
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毎度ありがとうございます!
山形県にもいよいよ「まん延防止等重点措置」が発令され、1月27日から2月20日までの期間、
飲食店への時短要請などの基本的対処方針が適用されます。
そもそも「まん防」ってどういうことをするの?と改めて書き出してみると
・飲食店に対して営業時間を午後8時までに短縮するよう要請
・対象地域以外でも知事の判断で営業時間の短縮要請を行う
・昼カラオケでクラスターが多発していることを受け飲食店でのカラオケの利用を自粛する
・感染防止対策をしない人の入場の禁止などを知事の判断で飲食店に要請する
・感染の有無を調べる検査を高齢施設の従業員などに週1回程度、歓楽街などで感染者が出た際には
重点的に行う
・患者をすぐに受け入れられる病床などを計画上の最大数まで確保する など
これで、今のオミクロンの感染拡大を抑制することができるんですかね。
以前も書きましたが、当店は山形県独自のコロナ対策認証店ではありません。
手指の消毒やマスク着用、換気の徹底や次亜塩素酸水の噴霧や椅子やテーブルの消毒などなど
お店で出来る限りの対策は行っております。
それでも客席の1m間隔や新たに非接触型の手洗器の設置など、県の指定する独自のコロナ対策を
取って立ち入り検査を受けないと認証店とは認められないんですよね。
非認証店はアルコールの提供ができないとなれば、時短もなにも営業する意味がありません。
たとえ認証店だとしても6時から8時までの2時間営業で商売が成り立つはずもありません。
東京とは違って「そんなの関係ねぇ!補助金なんかいらねぇ!」と無視して営業しても、
鶴岡人のような堅実で保守的な気質ではそもそもお客様が来ないでしょう。
なので、まん防の約1か月の間は「完全休業」の方向で考えています。
今日、明日には山形県の指針や補助金などの詳細が発表されるでしょうが、
それを待たずとも気持ちは「完全休業」に向かっています。
スイマセン、ちょっと気持ちが切れてます。
なにかバイト探さないとなぁ。
なにができるんだろう、54歳のおっさんに。
なんとか頑張って生き抜きます。
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毎度ありがとうございます!
新年あけましておめでとうございます。
本年も変わらずご贔屓のほど宜しくお願いいたします。
好き勝手に書いているブログではありますが、お店同様にお付き合い頂ければ幸いです。
今日から2022年の営業を開始します。
昨夜は1時で寝たのに気が張っているのか5時には起床して煮込みを作り始めました。
で、コーヒーを飲みながらブログを書いています。
いつも通りの朝です。
そんないつも通りの朝が有り難い。
6日間の年末年始休みを頂きましたが、今年は恒例の遠征もなく特別なことは何もしていません。
30日にいつものメンバーで忘年会をやって、31日に家の片付けと年賀状を作り、
元旦はリフォームして新しくなった実家で酒を飲み、2日は天童で買い物と鳥中華を楽しみ、
3日に羽黒山に初詣、4日は自宅で帳簿と領収書の整理をして終わり。
ちょっと不完全燃焼ですけどね(笑
30日と元旦しか酒を飲んでいませんから。
でも、自宅にいればそんなもんです。
今年はどんな一年になりますかね。
自分なりに漢字一文字で表すなら、2020年は厳しいの「厳」しか思い浮かばないですし、
2021年はやっぱり忍耐の「耐」ですかね。
お店のこと以外にも、いろんなことに「耐えた」一年でした。
今年は少し前向きな一文字が思い浮かぶ一年になればいいですね。
春には息子も働くようになり、カミさんと自宅の模様替えも検討しています。
子育ても一段落し、新しい生活というか新しい暮らし方というか、何か無意識のうちに
新しい変化を求めているのかもしれません。
年賀状も毎年、個人とお店と合わせて160枚は出します。
今の時代、LINEやSNSで十分なのかもしれませんし、実際にそういう知人はたくさんいます。
実際に年賀状を頂かなくとも、自分の気持ちですから一方的に差し出してきました。
でも、どうなんだろう。
もらった方は申し訳ないと思ってしまうのかな。
自分は出してないのに、と。
やんちゃとして出す年賀状は名刺代わりみたいなものですから一方通行でいいんですけど、
個人的な年賀状は少し整理してもいいのかもしれませんね。
結果的には、もう何年も会っていない、ひょっとしたらもう会うことはない距離や、
今ではまったく付き合いのない薄い関係性の人もたくさんいますから。
逆に付き合いはあっても「年賀状を出すのを止めました。」という人もいますしね。
これをきっかけに、ちょっと年賀状を整理してみようと思います。
さて、今日は予約はないですが、年初めということで開店時間までが何かと忙しくなりそうです。
とりあえずは、店の雪かきと買い出しと仕込みですかね。
今年ものんびり頑張ります。
一日一日の積み重ねが道となります。
自分らしく、あるがままで。