毎度ありがとうございます!
昨日深夜にYouTubeを眺めていたら「列車の旅」の動画を見つけて、
気がつけば1時間も見入ってしまってました。
某政治家が列車で旅する番組だったんですけど、列車の窓から見える山や海の美しさや、
街から街へと移り行く景色を見て「今や列車の旅がなくなって、それは移動になってしまった。」と
嘆いていたのが凄く印象に残っていました。
高校を卒業して函館の大学に進学し、学生時代の帰省は国鉄が主だった時代です。
大学へ入学した頃は、まだ青函連絡船がありましたから、列車と船の旅で10時間くらいかけて
鶴岡に帰省していました。
早く鶴岡に帰りたいという逸る気持ちとは裏腹に、10時間という長い長い時間がまさに
鶴岡と函館の距離を物語っていて、それはまさしく旅と呼ぶにふさわしいものだった気がします。
時刻表を読んで面白いと思うようになったのもこの頃ですし、暇つぶしにと駅のキヨスクで買った
西村京太郎シリーズにハマってしまって、十津川警部の推理には随分と乗り換え時間の退屈さを
助けてもらったものです。
夜中の連絡船に乗って、二等客室のカーペットに横たわり、青森の街の灯りが見えてきたら
デッキに出て、夜が明けてくる朝焼けの中で着岸のために慌しく動き回る船員たちを見るのが、
いつの間にか連絡船での習慣になっていました。
青森からは早朝出発の特急白鳥に乗るのがいつものパターン。
白鳥の座席上に荷物を押し込み、駅のホームで立ち喰いうどんを食うのが一番の楽しみでした。
4時間の船旅から一転し、朝方の気だるいなかで食べる温かいうどんの味は、
たぶんこの先も一生忘れることはないでしょう。
青森からは寝台特急日本海も出ていたんですけど、できるだけ夜中に移動したかった自分は
上りは「白鳥」で、函館に戻る下りは「日本海」で、というパターンが多かったですかね。
日本海のB寝台は、酒田までの寝台料金を払うと青森までそのまま下段ベッドを自由席として
使って行けたんで、ちゃっかりベットに寝ながら行けるという最大の利点もありました。
確かに今なら考えられない時間の使い方ですし、限られた休日の中での移動手段としては
非効率的なのかもしれません。
だけど、そういう時間を使いながら東北ー北海道を旅したおかげで、日本の広さを実際に
感じることができましたし、今となっては本当に貴重な経験だったと思います。
時刻表片手に、ひとりで列車に飛び乗り、乗り換えホームにスムーズに行くことが出来たら、
なんとなく大人になった気がしたものです。
腰が痛くなるからという理由よりも、ゆっくりと移動に時間をかけれる休みが
取れない大人になってしまった自分を少し寂しくも感じます。
鉄道オタクではありませんが、なんだか今夜は、
あの頃の列車の旅の夢でも見そうです(笑
これから風呂に入って、温まってから寝ます。
おやすみなさい。
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