『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

紙一重で
毎度ありがとうございます!

先日の土曜日に、今年最後の大会「JAカップ」が開催されました。
相手は同じく先日の新人戦で3位となった藤島中でした。

いつも面倒見ている先輩マナブさんがコーチで率いる藤島中も11人の部員数で、
力は互角の勝負になるだろうと、事実上の3位決定戦の対戦に本当に楽しみにしていたんですね。

同日2試合消化の新人戦とは違って、ベストメンバーでエース対決のまさにガチンコ勝負です。

4回に1点を先制されるものの、その裏にすかさず同点に追いつき、5回には見事逆転に成功!
それでも6回に同点に追いつかれ、ヒットの数もエラーの数も全く同じのまさに拮抗した同点で
決着がつかず、試合は延長促進ルールにもつれ込みます。

8回ノーアウト満塁からの試合再開ですけど、息子を含む我らが4中の2年生たちは、
スポ少時代を含めても促進ルールを経験したことが一度もありませんでした。

外野と内野の間に落ちるヒット3本を打たれ3点を奪われて、いよいよ裏の攻撃です。
同じくノーアウト満塁からの攻撃ですから、慌てる必要はないんですけどね。
経験の差でしょうか。

ヒット1本で1点を奪うのがやっとで、結局は3-5で初戦敗退となりました。
中学野球らしいナイスゲームでしたし、本当にどっちが勝ってもおかしくない試合だっただけに、
負けた悔しさがハンパないわけですよ。

まさに勝利の差は紙一重だっと言っても過言じゃないでしょう。

翌日の日曜日はテスト前のため部活動停止日で、息子は自宅で勉強のはずだったんですけど、
ドリームスタジアムに準決勝を観戦に来ていました。

準決勝の審判の任務が終わり、スタンドにいた息子と言葉を交わしたら
「やっぱり昨日の藤島から勝ちたかった。」とまだ悔しがっていました。

それでいいんです。
その悔しさをしっかりと胸に秘めて、少しづつ成長し少しづつ上手くなっていくはずなんです。

自宅に戻って夕方5時までしっかりと勉強をしたあと、学校のグラウンドに行って
二人でピッチング練習をしてたんですね。

薄暗くなったグラウンドのマウンドで、汗だくになりながらピッチングを繰り返し、
何とかピッチングのコツを掴めるようになるまで、何球も何球も投げ込んできました。

よく「親父のアドバイスは子どもの成長を妨げる。」的な発言をよく耳にしますけど、
親バカかもしれませんけど、息子は自分の言葉を一番信頼していると思います。
というよりも「一番心に響く」と言ったほうがしっくりくるのかもしれません。

自分は野球のプレーに関しては出来なくても怒りませんし、強制もさせません。
ゆっくりと諭すというか、まずは本人が理解しないとならないわけですから。
やらされる野球で上手くはなりませんよ。

9人しかいない活動の中で、納得いくまで投球練習をする時間はほとんどとれません。
そういう準備不足の中で試合で結果を出すのは至難の業だと思うんですね。

監督やコーチが個別指導してくれるわけではありませんから、足りない部分は
個々に部活以外の時間を使って努力して補うしかないわけです。

自分が一番出来ない部分をさらけ出し、頭の中が混乱しているものも全部吐き出して、
もう一回ゼロからやり直す本人にとっては情けない作業をやっていくわけですよ。

ストライクを取れないピッチャーに対して「打たれていいんだぞ」とか「気持ちを楽に!」と
抽象的なアドバイスで立ち直らせるには、もう限界なところまで来ています。

もっと細かく分析し、フォームの修正もさることながら、メンタルのケアやモチベーションの
コントロールも含めて「追い込まず・焦らせず・背負い込ませず」を意識しながら、
ピッチングや投球マネジメントを会得させることが必要なんだと思うんですよね。

そんな話しをしながらグラウンドで練習していたら、2年生ショウタの父ちゃんが
仕事帰りに車を使ってタイヤを引っ張るグラウンド整備に来てくれました。

電話で依頼したわけでもなく、翌日に練習試合があるわけでもないのに、わざわざ仕事帰りに
呑みたいのを我慢して、薄暗くなったグラウンドに来てヘッドライトを点けながら
グラウンド整備をしてくれているその気持ちにもなんだかジーンときてしまってました。

いろんな人が見えないところで支えてくれていること、
そしてそんな恵まれた環境の中で野球ができる幸せを、息子に語っていました。


ながいながい二日間でした。

そして今日からまた仕事モードで頑張ります。
煮込みもいい感じで仕上がりました。

いつものようにのんびりとやらせてもらってます。 



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