『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

親父の背中と息子の背中
毎度ありがとうございます!

日に日に寒さが増してきて、いつ雪が降ってもおかしくない日々が続いています。
先日の日曜日も、おばあちゃんの車も含めて3台分のタイヤ交換をやりました。

いい機会なんで、息子にもタイヤ交換を手伝わせながら手順を教えたら、
「次、オレやりたい。」なんて言うんで、途中からやらせてみたんですよね。

さすがに男子というか、最初の2本とカミさんの車とおばあちゃんの車2台分を
すべて息子が交換してくれました。

こんなにも軍手が綺麗なまま、タイヤ交換が終わったのは初めてのことです(笑

少しづつですけど、こうやって男の仕事を覚えてくれて「オレがやるよ。」なんて言ってくれると
やっぱり嬉しいもんですよね、父親としては。

自分もタイヤ交換はさすがに免許を取るまでやったことはなかったですけど、
家の仕事の手伝いは、随分とやらされていました。

ウチは家畜商で小屋に牛がいましたから、牛へのエサやりや、フンの回収や、藁敷きとか、
お手伝いというレベルを遥かに超越した過酷な作業を、中学生時代に手伝わされたものです。

臭い汚いなんて言ってられないんですよ。
ていうか、臭い汚いと口にしたことは一度もなかったですけどね。
それが我が家の仕事だと思っていたし、それが親父の仕事だと思ってましたから。

そのせいか、大学生になって車を自由に乗れるようになってからは、親父に何かと用事を
頼まれることが多くなって、二人で一緒に車で出掛けるシーンが多かったんですよね。

〇〇を買ってきてくれ、じゃなくて「〇〇を買いに行くから乗せていけ。」と頼むんですよ。

交差点に差し掛かると聞いてもないのに「左オーライ。」なんて教えてくれたりして、
親父なりに自分の運転を気にかけてくれていたんだと思います。

口うるさいおふくろとは違って、一度も「勉強しろ。」と言われたことはありません。
小学生から大学生まで、ただの一度も言われませんでした。

そのおかげで、恐ろしいくらいに勉強は出来ませんでしたけど、ここまで生きてきて
困ったことも一度もありませんでした。

特別に何かを親父に教わった記憶もないんですけど、人望があって、たくさんの人に頼られ、
嫌な顔もせずいろんな役を引き受けてリーダーシップを発揮してきた親父の背中だけは
子供のころから見てきたつもりです。

今、この歳になって、自分自身の置かれている環境や状況を見てみると、自分も誰かの後ろに
ついて行くよりも、自分が先頭になって歩いていくタイプの人間だろうと思っています。

それが成功するか否か、良いか悪いかは別問題としてですよ。
あくまでもタイプとして自己分析したら、の話しです。

そういう意味では、息子はどうなんでしょうかね。
先頭に立ってみんなを引っ張っていったり、何かを創造したり、自分自身の人生を
自分の手で切り開いていく強さや逞しさを持っているんでしょうか。

人数の少ないスポ少や部活で、たかだかキャプテンをやった程度のリーダーシップではなく、
何かを成し遂げるような意志の強さと実行力、行動力のことです。

もちろん、息子は自分とは別人格を持って生きているわけですから、
自分と同じ性格であるはずがないんですけどね。

「タイヤ交換っておもしれー!」と全部やってくれた頼もしい息子の背中に、
どんな大人になり、これからどんな将来が待っているのかを想像して眺めていました。

人に好かれ、人が集まる、そんな大人になってくれたらなぁ、などと勝手に思ってたりして。
 
勉強ができなくていいというわけではなくて、できなくても他のことでリカバリーできるというか、
人生には、人の生き方にはバランスというものがある、ということなんですよね。
 
試験で決まる公務員にはなれないでしょうけど、公務員が幸せとは限りませんしね。
勉強ができても、挨拶ができなかったり感謝の気持ちが持てないヤツは終わってるでしょう。

学生として、ならば勉強が出来るに越したことはないけれど、
人として、ならば勉強よりも大切なことがたくさんあります。

要は、それに気づくか、そこを理解できているか、だと思うんですよね。
そこに気づかなければ、ただのバカで終わりです。
 
勉強は出来なくても、本だけは読んで欲しいと思っています。
それはマンガから入ってもいいんです。

本から得る知識は、学校の授業では教えてくれない豊富な情報と見識を与えてくれるものだからです。

明日から学力テストだそうです。
自分は親父みたいに寡黙ではないので「お前、明日大丈夫なのか?」と聞いてしまいます(笑
あの成績で「大丈夫。」と言われても困るんですけど、今さら期待もしていません。

人間、誰しも得意不得意がありますからね。

「今日は徹夜で勉強する!」などとほざいている息子の戯言を「へー」と聞き流し、
これから風呂に入って、先日録画した「細かすぎて伝わらないものまね」を観てから寝ます。

それではみなさま、おやすみなさい。
 


コメント

1. 無題

うらやましいですね❗うちの息子はタイヤ1本持った事もないです持つ者はやはりしっかりとしたせがれですか

2. >名無しさん

ウチの息子も、しっかりとはしてないですよ。
たまたまタイヤ交換がツボにはまったのでしょう。
興味のあることは面白がって手を出すけれど
そうでもないことには全くの無関心ですし。

ただ、何でもやらせてみると予想外のリアクション
だったりして、新しい一面を垣間見たりします(笑
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