『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

ドシャ降りの中で
毎度ありがとうございます!

ドシャ降りの午前5時。
いつものように息子の弁当を作り、そのまま煮込みを作ろうとしたら、冷蔵庫にニンジンの
買い置きが1本もないことに気がついて、24時間営業のスーパーに買いに行ってきました。

息子は半分寝ぼけながら朝食を食ってましたけど、あえて息子を送り出すまで待たずに
「買い物行ってくるから、合羽だの何だの自分で準備して行けよ。弁当は作っておいたから。」
とだけ伝えて自分のほうが先に家を出たんですよね。
当然、雨でも親の送迎は禁止されてますから、送っていくこともありません。

マックスバリューで買い物を済ませて、あえて通学路を通って自宅まで車を走らせていると、
ワイパー全開のドシャ降りの中、一心不乱に一人自転車を漕いで朝練に急ぐ息子とすれ違いました。

息子は気づいてませんでしたけどね。
心の中で「頑張れよ!」と呟きながら、厳しくもハッパをかけながら見送るだけです。

今月はちょうど息子の誕生日ということもあって、前から欲しがっていたハタケヤマの
キャッチャーミットを買ったんですけど、昨日スチーム加工が終了して無事に納品されました。

中2の秋からキャッチャーを始めて、そのまま強豪校で通用するほど甘い世界ではありません。
それは本人も十分に分かっていたことだと思います。

どうせすぐに他のポジションに回されるだろうからと、入学時は軟式ミットでやらせていました。
夏になり、そろそろ硬式ミットを買ってくれとせがまれたんですけど、新チームになれば今度こそ
他のポジションに回されるだろうからと、ヤフオクですぐ実践で使える軟らかさが魅力だった
中古のハイゴールドの硬式ミットを買って使わせていました。
 
そのミットもヘタってきてスポーツ店でメンテナンス(ウェブ交換・レース入替・グリス補充)
してもらいながらも、一向に他のポジションに回される気配がないもので、ここで思い切って
新品のミットを購入することにしたんですね。

ゆっくりと自分の型を作っていくには、冬場が一番いいタイミングでもあります。
グラウンドでの実践練習が多い時期にミットをおろすと、硬いままでも無理に握りにいくために
どうしてもミットの中でウェブ側にボールが逃げていきます。

ブルペンでたくさんのピッチャーのボールを受けながら、しっかりと自分のカタチを作ってから
実践で使って欲しいと思っています。

しかし、硬式ミットは高い!

そういえば以前にもブログに書いたんですけど、自分が初めて買ってもらったファーストミットは
買って一週間で室内練習場の軒下にオイルを塗って陰干ししていたのを盗まれました(泣

あれはショックだったなぁ。
親に言えなかったですもんね、申し訳なくて。
当時、オーダーじゃなくても4万円くらいはしてましたから。

しばらくした後に、今度は兄貴にミットを買ってもらえることになったんですけど、それまでは
引退した3年生サワムラさんのスラッガーのミットを譲ってもらって、引退するまでそのまま
2個のミットを併用して大切に大切に使っていました。

ただ、自分たちの頃からグラブの規定も厳しくなり、グラブ外側へのネーム刺繍やラベル以外の
商標マークが禁止され、当時流行っていたミズノの赤カップもカッターでくり抜いて外さないと
公式戦では使えなかった時代だったんです。

サワムラさんのファーストミットには、エナメル加工が激シブのスラッガーのSマークと
手首外側に「鶴商学園 澤村」と二段で刺繍されていて公式戦での使用は不可だったんですね。

それでも自分のローリングスのミットよりも小ぶりで捕り回しが良く、
むしろ、エースミットとして最後まで練習試合では使っていたものです。

実は、そのスラッガーのミットを引退後に後輩に譲ってきたことだけは、今でも後悔しています。

自分のミットを盗まれて途方にくれていた時に助けてもらったミットでしたし、
その後、若くしてサワムラさんが亡くなってしまったことも悔やんでいる一因でもあります。

ドシャ降りの雨の中を新品のミットをリュックに詰めて自転車を漕ぐ息子の姿を見ながら、
ふと自分の高校時代の懐かしくも少し寂しいファーストミットの事を思い出してました。

まだ硬い息子のミットにも、これからどんな物語が生まれてくるんでしょうかね。

さて、煮込みもいい感じになってきました。
この雨が、冬への合図なのかもしれませんね。

そろそろタイヤ交換しなくちゃ。
今日も頑張っていきましょう!



 







コメント

1. 無題

僕も初めて自分のミットを買ってもらったのは1年の秋でした。懐かしい……。試合に出ない分、バッティング練習やブルペンで受けまくったからか、最後はヘタりにヘタってしまいました。公式戦はおろか練習試合でも使われることがなかったのに(笑)。限界がきて3年春に新調したのですが、あと少しで引退かつレギュラーの目がないのもわかっていたから、親に申し訳ない気持ちでねだった思い出があります。本当はローリングスの一番上位クラスのミットがよかったのですが、言い出せず1ランク下の物にしたなあ……。まあ、結果的に大学の軟式野球でも使うことになり、最後はボロボロになったので罪悪感は消えましたが。ミットはオーダーでなくても高いですよねえ。

2. >コーチャーさん

それぞれにグラブの思い出があるんですよねぇ。。。
親の想いや後押しも見えてくればくるほど
野球道具への愛情と大切にする心が培われた気がします。

このハタケヤマ、カタログ上はブラックなんですけど
実際は紺色に近いんですよ。

縫い糸ステッチはブルーでレースはタン。
なんかカラーオーダーみたいでカッコいいです。
もちろんホンマスポーツにあるミットの中から
選んだのは息子ですけどね。
自分もこれだと思いました(笑

あとは本人の努力次第です。
どうなりますやら。

3. 無題

新品のまだ硬いミットですか…

これから色々な経験を積んで

やわらかくなるんですね…

人生の様です

勝ち負けだけでなく

何事にもフェアープレイで生きて欲しいですね。

川反で飲んで

やっとホテルに辿り着きました(笑

今夜はツレと焼き場前の
バッターボックスに座りますよ(笑

4. >萬年幹事の松さん

午前4時のコメントありがとうございます(笑

昨夜は川反飲みでしたか。
体調管理には十分に気をつけて。
もうお互いに無理の利かない歳ですから。

自分はもうすっかり早起きおじさんですよ(笑

新しいミットでどんな経験をするのかは未知数ですけど
フェアプレーで生きて欲しい、というのは同感です。

ここでは書けない面白いエピソードもあるんですけど
それは今夜お店で。

5. 無題

グラブてすか…

私も色々ありました。
まずは、入学してすぐに夕暮れのグランドで茂木先生から『そこに有るグラブどれでも一万円でイイから買いなさ~い』ってほぼ強制されローリングスのグラブを購入しました。当時はホ○マスポーツじゃなくア○キスポーツでした。選べる余地はなくベンチに並んでるのは全部ローリングスでした。何ヵ月か使ったでしょうか、すぐにミズノの大石大二郎モデルを買ってもらい、いよいよ俺もオーダーするか!と新監督に奨められミズノの日本の名工が手づくりで作り上げるグラブをオーダーしました。大石大二郎をベースに手形から取り皮の質、紐の種類、紐の綴じ方全てオーダーです。完成まで約1ヶ月と言われました。価格は確か6万位だったと思います。…しかし、そのグラブ作成途中にキャッチャーにコンバートになりました(笑)←いや、親は笑えないですよね。
結局はオーダーグラブは到着後、親父がソフトボールで使ってました。あんなにちっちゃくて浅いグラブなのに。
キャッチャーか!頑張れカンタロー!俺なんか高校の途中からキャッチャーだぞ!

6. >20番が涙腺スイッチさん

そうですよねー。
高校途中からキャッチャーという、ある意味どうなるか分からない
「ギャンブルキャッチャー」で成立してたわけですからねぇ。

20番が涙腺スイッチさんは、当時からエナメルバックだのオーダーグラブだの
華のある現役を送れたのも親御さんの支えがあってこそでしょう。

今の自分がミスターカタログなのは現役時代には手が届かなかったから。
あなたは現役時代からミスターカタログなんだもん(笑

それもこれも大人になればみんないい思い出になります。

息子もどうなることやら。
コメントを書く