『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

またひとつ
毎度ありがとうございます!

ついこの間新年を迎えたばかりなのに、あっという間に2月に入ってます。
そういえば、昨年末でたくさんのやきとり屋が閉店されました。

「鳥はま」さん、「初孫」さん、「柳」さん・・・
どこも老舗の名店でしたから、店主の高齢化や後継者問題が理由でしょうか。

自分が開業した頃にはすでにバリバリの名店で、少なからず自分も追いつけ追い越せを夢見て
必死でもがいていたのを思い出します。

その昔「ラーメン屋は潰れても、やきとり屋は潰れない。」と言った御仁がいらっしゃいました。
その根拠は何なのかは分かりませんけど、確かにそんなような気もしていました。
でも、それはやきとり屋だから潰れないのではなくて、もっとほかの理由があるはずですし、
ラーメン屋でも何十年も続いている名店も存在しますからね。

安ければいいってもんじゃないだろうし、ただ旨ければいいってもんでもないはずです。
場所がよければ潰れないわけでもありませんし、愛想がよくても流行らないお店も見てきました。

どれが正解で、どれが不正解なのかは誰にもわからないわけですけど、結局のところ
自分の座右の銘でもある「継続力は説得力」がまさにその答えのような気がします。

だから長く続けてこられたお店の大将や女将さんの言葉には「なるほど。」と唸らせる
説得力があるもので、そんな話しを聞きながらぬる燗を飲むのも酒場の楽しみ方のひとつです。

ウチのようなお店でも「長く商売を続けてこれた秘訣はなんですか?」と聞かれることがありますけど
自分自身が「長い間商売をやってきた」と思っていませんし、秘訣もなにもありません。
自分の愛想もそんなに良いとは思っていませんし、行儀の悪いお客さんには叱りますしね。

でも気に入って来てくださるお客様に支えられて、ここまでやってこれたのは事実です。
本当に、本当にありがたいことで感謝の言葉しかありません。

先日、ようやく弟子のユウスケのお店「あばれん坊」にお客として顔を出してきました。
4年目にして初めてお邪魔してきましたけど、どの鳥メニューも美味しかったですし、
お店の雰囲気もいい具合に味が出てきて、居心地のいいお店でした。
自分の家の近くにあるお店なら自分も通っていたでしょうね。

もう4年も経ちましたか。
でも、まだ4年でしょう。

もっともっと長く続けてもらいたいと思います。
仕込みや串打ちは教えることができても、継続のコツは自分自身が考え努力していくしかないんです。

またひとつ名店と呼ばれるお店が暖簾をしまうなか、まだまだ自分たちは現状に満足することなく
これからも頑張っていかなくてはなりません。

そんな事を思った今日この頃の出来事でした。
明日も早いので、今日はもうこのへんで。

おやすみなさい。







コメント

1. 遂に。

あばれん坊さんにも行きたいなぁ、と思いつつ、まだ行っていない私。
ホントなら次の仕事後に帰省しようと思っていたのですが、仕事前に風邪を引いてしまいました。
風邪を持ってけないので、次次回の仕事後にようやく帰省であります。

しかし、鶴岡もやきとり屋さんがそんなに閉店していたのですね。
東京も店主の高齢化、継ぐ人がいない、バイトが集まらない…家賃の高騰、再開発などで閉店する店が多く寂しい感じ。
もちろん新規店もできていますけど、まだまだ風格が出てないので空気感は楽しめなく……個人店なのにチェーン店みたいなんですよね。

そういや鶴岡は、ラーメンでしょっちゅうテレビに出てきますね。
ラーメン好きな人達もわざわざ行ってるみたいだし。
ついででいいから、庄内の酒場も知ってもらいたいなぁ。

2. >しんさん

身体は無理せず万全の体調で帰省されることを祈っております。

実はウチでもアルバイト問題は抱えておりまして
大学生の卒業やユウヒの独立など、抜けた後の
人員補充の見込みがたっておりません。
安定して経営できてるお店はやっぱり「家族営業」だったりして。

明日は我が身の死活問題もあるわけです。
頭が痛い日々が続きます。トホホ。
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