『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

今できること
毎度ありがとうございます!

働いているときには、少し連休が欲しいなーなんて都合よく思っていましたけど、
それはやっぱり戻るべき場所、やるべき仕事があるからであることに気づかされます。

学生たちの夏休みを見て「いいな~学生に戻って1ヵ月休みてーもんだな。」なんて
本気じゃなくともよく言ってましたよね。

実際、まだ自粛3日目ですけど、そんなにいいもんじゃないですね。

今、こうして自粛生活をしていて、日々の収入は全くないわけですけど、
持ち帰り(テイクアウト)に関しては、何が正解なのか分からないままです。

少しでも売上を稼ぐべきなのか、バイトは休ませて自分だけでも収入を得るべきなのか。
そもそも飲食店経営者は、接触機会を減らすべき自粛をする必要がないのか。

ゼロよりはいいだろうと言うかもしれないけれど、素直に「そうだね。」と言えない
自分がどこかにいます。

うちのカミさんは医療従事者です。
一般の方よりも感染のリスクが高い職種でもあるわけです。
逆に、自分が感染して同居してるカミさんに移してしまったら、もしもカミさんの発症に気づかず
そのあと院内感染させてしまったら、自宅待機だけでは済まない話しになってきます。

毎朝カミさんと同じように検温チェックして、体調の変化には敏感になっているのが現状です。

それぞれの家庭の事情や状況にもよりますから、一概にテイクアウトや時短営業が
良いとか悪いとかの話しではありません。
ご夫婦で飲食店を切り盛りされている方は、自粛したくても簡単には休めないでしょうし。

みなさんから心配のご連絡もたくさん頂いています。
本当にありがたいことです。

もしかしたら、テイクアウトをやれば少しは売上が上がるのかもしれません。
昼営業や、時短営業なら、バイトを使ってでも何とかなるのかもしれません。

こんなおっさんにも、バイトの声をかけてくれる仲間もいます。
本当に本当にありがたいことです。

でも今の鶴岡はまさに、うなぎ登りで感染者が増えていっている状況じゃないですか。
その渦の中に、自分も万が一でも巻き込まれてはいられないわけです。
お金は欲しいし売上は欲しいけど、感染リスクは極力減らす努力は自分自身がやらないと。

少なくとも今月末くらいまでは、じっと我慢というのが自分の持っている今の答えです。
少しでも感染者数が落ち着いて横ばいや下降線を下るようならば、次のアクションを考えます。

今は目先の売上よりも、感染拡大を減らす努力をしたい、ということなんです。
一日でも早くコロナを収束させて、一日でも早くまたお店を再開したいんですよ。

それでも生活できないらバイトだってしますし、テイクアウトもやるかもしれません。

もしも自分が今20代で結婚していなかったら、絶対にお店開けてるでしょうね。
「なにがコロナだ!こっちも生活かかってんだ!ふざけんな!」って。

今の自分には守るべきもの、自分よりも優先しなくてはならないことがあります。

弟子たちにはよく言うんですけど、少しづつでもいいから貯金しろと言ってきました。
もしも病気になったりして入院してお店を休まなくてはならなくなった時に、
即廃業では、せっかく頑張ってきたのにおもしろくねーだろと。

生活費に20万円必要ならば50万円貯めれば2ヶ月はなんとか暮らせるわけでしょう。
100万円貯めれば5ヶ月は持ちこたえれるわけですよ。
そのくらいの蓄えがなかったら、自分が万が一のときにどうするんだと。
病院からテイクアウトはできねーぞと。

さらに今回は、国が個人事業主には上限100万円まで支給する方向で調整してるわけですから、
なんとかそういった救済措置で生活を耐え忍んで(そのための支給なわけだけど)また元気に
お店を再開したいというのが自分の本音です。

でも再開してまたお客様が来てくれるのか、その再開のタイミングはいつなのか、
そういう不透明な部分に対しての不安は消えることはないんですけどもね。

テイクアウトで毎日100本売れて1万円になったとしても、仕入原価とお店の光熱費、
そして仕入れのための買い物や外出時の感染リスクを考えれば、どうなんでしょう。
大量に串打ちして冷凍しておけば、廃棄ロスを気にすることもなくできるんでしょうけど、
それはもはや「やんちゃの串」ではありません。

それぞれの環境のなかで、それぞれの努力と、それぞれの知恵でなんとかこの難局を乗り切って、
また活気ある鶴岡の夜を取り戻せるようにしなくてはなりません。

それではまた明日。



テイクアウトや時短営業で頑張っている方々を非難しているわけではありませんので
くれぐれも誤解のないようにお願いします。
  

コメント

1. 各店舗で色々ですよね

医療従事者に移るリスクは増やせませんし、
家庭持ちと独身とでも昼営業するかしないか別れますよね。
その辺は各お店で、悩みに悩み抜いて今後のあり方を行動に移しているのでしょう。
あと、街の雰囲気もあるのかも。
高円寺は昼営業、かなりやってますから。

あと、都会ならではと思ったのはクラウドファンディング。
どんな有名店でも、今や藁にもすがる思い。
台湾は収束してるみたいですね。
日本も都心はガラーンとしてますし、早く収束してほしい!

2. >しんさん

群集心理というのは恐ろしいもので、
看板を点けていればいたで「こんな時に営業してるのか。」となるし
休めば休んだで「お持ち帰りくらいやればいいのに。」となる。

みなさん心配してくれているのは分かります。

早く収束させたいのはみな同じなはずなのに、
他と違うところだけがクローズアップされちゃう。

何度でも言いますけど、自分が独身であれば
昼営業でもテイクアウトでもやってます。

何を優先すべきなのかは人それぞれですけど
なぜ感染拡大を抑え込めれないのか、もう一度
みなさんでよく考えてみたいものです。

早く仕事がしたいです!!

3. 無題

やんちゃさんの営業自粛、本当に苦渋の決断だったと思います。歯止めの効かない現在の新型コロナウイルス感染症の状況を、真摯に受け止め、行動に移されている姿勢に敬意を表させて頂きます。
私も医療従事者です。すでに山形県内の私の勤務先では、従来の医療は提供できなくなっています。患者さんに病院への受診の制限を呼びかけ、手術の延期を提案しなければいけない現状です。これから爆発的に増える可能性がある重症者に対応するために、入院中の患者さんには早期退院や転院をお願いし、院内のスタッフ配置や仕事内容まで徐々に変わってきています。医療現場では、これからコロナ重症者が増えたときにどう対応できるのか、不安な状況です。もちろん自分、家族への感染のリスクも含めて。
自分も含めて、このブログの読者さんはたくさんいらっしゃると思います。皆さんが「自分だけは大丈夫」「自分の行動が影響するわけない」などと思わずに、自覚ある行動を取って頂けることを願わずにいられません。
また鶴岡帰省の折に、カウンターで美味しい「やんちゃの串」と昔話を堪能したいですね。お身体ご自愛下さい。

4. >ジュニアさん

お久しぶりです。
医療最前線でのご活躍、こちらこそ敬意を表します。
本当にありがとうございます。
ご自身の体調は大丈夫でしょうか。

中央HPへの移動はFBで知っておりました。
まさに県民にみなさんにとっては「最後の砦」と
いっても過言ではないでしょう。

早期退院・退院はまだしも、手術の延期までとなると
もう通常の体制での医療は難しくなっているということですね。
それでも現場に立ち続けるのは医療従事者の「使命感」と
「責任感」であることはカミさんの姿も真近で見ていて
ヒシヒシと伝わってきます。

ご自身も感染リスクが高く、さらにはご家族のことを考えると
自分以上に葛藤と不安は尽きないだろうとお察しいたします。

まずは自分が出来ること、みんなのために我慢できること
を見つめ直して、出来るだけの行動をとってもらいたいですね。

ジュニアさんもお身体ご自愛ください。
お店再開の際には、是非寄ってくださいね。
ダイエット成功の秘訣を教えてもらわなきゃ。
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