『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

お勧め映画
毎度ありがとうございます!

自宅引きこもり中ですので、昨日はDVDを観ていました。
三週間くらい前に数本レンタルしてパソコンに保存したままで、まだ観ていなかった作品です。
実は、行きつけの居酒屋「椿」のマスターともよく映画談義してるんですけど、そこで
「絶対に観たほうがいい!」と強く勧められた一本がこちら。

「宣戦布告」(2001東映)
以前にブログで書いた「空母いぶき」の感想をマスターと交わしていたら、そのもっと前に
同じような有事シュミレーションの映画があると聞かされていました。

福井県沖に北の潜水艦が座礁して、その乗組員たちが武装したまま本土に上陸し、機動隊員と
一般人を殺害し、鎮圧のための「自衛隊出動」を命ずるのか、さらには「ゲリラ射殺命令」を
発動するのか、その決定プロセスと内閣の混乱がリアルに描かれている見応え十分な作品でした。

日本の憲法での自衛隊の位置づけ。
自衛隊発動における諸外国の反応と武器使用と射殺命令。
国民の命と機動隊・自衛隊員の命の重さ。

今、自分たちの住む日本海沖にも北からの木造船が多く流れ着き、その物語のプロローグは
決してフィクションとは思えないリアルさがあります。
流れ着く木造船の数だけ工作員が上陸しているかもしれないと想像するだけでも、
日本の危機管理と指示決定プロセスのもどかしさには一見の価値がある内容です。

そして、日本におけるスパイの存在。
日本はスパイ天国と言われているのも一般人の自分でも分かるような気になります。

コロナで不安な日々にこの映画を観ると、また別な意味での不安が増しますけど、
是非ご夫婦でご覧になって、これからの日本の未来や、憲法と自衛隊と有事法制、
さらには選挙における政治家の選択まで考えさせられることになるでしょう。

自衛隊員が数多く殉職するシーンや政治に悪影響を及ぼす恐れがあるなどとして、
撮影には自衛隊の協力が得られないままクランクインしたという逸話も、
そのリアルすぎる内容に「そりゃそうだよな。」と納得させられます。

この映画は娯楽ではなく、まさに有事シュミレーションと言っていい。

国の危機、総理大臣の決断という意味においては、今この時期にこの映画を観ても
心の中に十分に考えさせられるものがあります。

とにかく、一度ご覧になってください。
カウンター越しに、みなさんの感想を聞きたいところですが、それは再開の日まで。

ではまた明日。










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