『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

きっかけ作り

毎度ありがとうございます!

昨日の日曜日、スポ少の聖地「赤川河川敷グラウンド」で学童大会準々決勝の球審をやってきました。
部員がすごくたくさんいるチームもあれば、部員不足で合併チームで出場しているチームもあります。

子どもが野球に興味をもって、みんなが思う存分に野球をやれればいいんだろうけど、
ひとりでは出来ないスポーツなだけに、ひと学年にある程度の部員が集まらないと、
チームの存続が難しくなってしまうのは必然でしょう。

自分の息子のスポ少時代も、4年生で入団したときには3人、6年生の時は4人になって
結果的にそのメンバーで中学野球部まで頑張りましたけど、いつも9人ギリギリの状態でした。

なぜ、こんなにも野球をやる子がいなくなってしまったのか。

野球は楽しくないのかな。
その前にやろうと思わないのかな。

ルールの難しさやプレーの複雑さもあるのかもしれません。
親御さんの中には、野球は負担が大きいというイメージを持つ方もいたりします。
指導者やチーム環境に不安がある方もいるのかもしれません。
スマホやゲームの普及も、もちろん関係があるでしょうし。

でもそれは、野球に限った話しなどではなく、どのスポーツにも言えることだと思うんですけどね。
途中で野球を辞めた子や、やりたいけどやれないという子の話しにも耳を傾ける必要があるでしょう。

スポーツの中で野球だけが特別だというわけではありません。
どのスポーツだって一生懸命に練習して、試合の結果で一喜一憂して、仲間と一緒に楽しんで、
親の支えを感じながら、そうやって子どもたちは少しずつ成長していくものです。

サッカーでもバスケでも、それは何のスポーツだって同じだとは思うんです。
やっぱり自分は野球人ですから、どうしても野球目線で見てしまうところは否めませんがね。

まったく検証はしていないんですけど、
スポ少の大会も、強いところだけが勝ち上がるトーナメント方式だけでなく、
選手育成や低学年からの出場機会を増やすためにリーグ戦を取り入れて、
一戦必勝トーナメントとは違うロングラン大会を取り入れてみたらどうでしょうか。

確かに上位大会まで狙えるような、部員数も豊富なチームは必要ないかもしれませんけど、
どうしても一回戦で負けてしまうようなチーム事情のところは、練習試合だけが実践の場に
なってしまう傾向が多くなってきます。

勝敗や点差よりも、経験重視・育成優先のリーグなどがあれば、是非とも協力したいですね。

そして、強いチームの子どもは自信に満ちていて堂々としている傾向がありますけど、
なかなか勝てないチームの子どもは、どこか気恥ずかしそうで自信もなさげに映ります。

自分個人的には、チームの強さや優勝回数なんかじゃなく、個々のモチベーションが一番大事だと
思っているんですよ。
チームの強さなんて、1年2年であっという間に変わりますから。

いつも思ってることなんですけど、鶴岡には「鶴岡ドリームスタジアム」という内外野オール天然芝の
立派な野球場があるわけですけど、スタンドではなくベンチやフィールドに入ったことはありますか?

実際にバッターボックスに立ってみたり、マウンドから投げてみたり、好きなところを守ってみたり、
ベンチの中から自分の名前の入ったスコアボードを見上げてみたりしたくありませんか。

昔、遊びで陸上競技場のトラックに立ったことがあるんですけど、
100mのスタートラインから見る景色とか新鮮でしたもんね。

クッション性のあるラバーコースをスターティングブロック使って、陸上スパイクで走ってみたいなとか
実際には走れないけど、そういうきっかけというか願望が沸いてきたわけですよ。
大人になってこんな体系になってからでも(笑

これがもしも弓道場で、実際に弓を引いて矢を射ってもいいよと言われれば、やってみたくないですか。
プロレスのリングに上がっていいよと言われたら、とりあえずトップロープに登るでしょう(笑

無垢な子どもなら、球場の広さや芝生の感触やベンチからの景色や、今の自分にとっては当たり前に
見えてしまっている野球場の景色でも、きっと新鮮に映ると思うんですよね。

野球をまだ始めていない低学年や野球部に入団していない子たちを対象に、フェスティバル的な
「野球祭り」でも開催したらどうでしょう。
かき氷やフランクフルトくらいなら連盟の関係者で出店してお祭り気分を演出して、
丸一日ドリームスタジアムを子どもたちに開放するとか。

ホームラン競争とか、ストラックアウトとか、ベーラン競争とか、子供たち全員になにか景品を配って
まずは野球に興味を持ってもらうことから始めよう、みたいな。

ボールでもバットでもグローブでも、たくさん余っているモノがあるでしょうよ。
そういうので十分なんですよ。
アメリカのベースボールパーク的な、地元の球場に触れて楽しむ一日とか、どうでしょうか。

お父さんとドリームスタジアムの中でキャッチボールやったよ、とか
ドリームスタジアムの外野でフライを捕ったよ、スコアボードに自分の名前が載ったよ、とか。
子どもにとっての思い出というか、野球に触れるいいきっかけになると思うんですけどね。

市民の税金で作った球場なんだから、市民のために、未来ある子どもたちのために、
芝生を踏むななんて細かいことを言わずに、市民と子どもたちに開放したらいいんですよ。

野球を始めるきっかけなんて、どこにあるかなんて誰もわからないんだから。

そんなことを感じた日曜日の出来事でした。
おかげで今日は腰が悲鳴上げていますけどね。

さて、今週も始まりますね。
のんびりと、ゆっくりと頑張ります。


コメント

1. 無題

おはようございます。聖地赤川での審判、御苦労様でした。今回のブログの内容に私も大賛成です。野球をやる子供は明らかに減少しています。野球をやってみたくなるような関係者の自助努力も必要だと、かねがね私も思っていました。今のままでは大会自体が成り立たなくなってしまいます。

2. >サウスポーさん

これまでも合併チームになったチームを見てきましたけど
2小や5小が単独出場できなくなっていて驚かされました。
上郷も京田も鼠ヶ関も、息子がいた時代からわずか数年で
解団しているわけですから。
なにか地域全体で、まだまだできることがあるような気がします。

3. 無題

いろんな要因があると思いますが、公園などで野球出来る環境が減りましたので、昔は自然に覚えたルールも、今はそういう機会が減り、野球遊びに触れなくなりましたよね。あと、地上波で野球中継少なくなりましたもんね。北海道なんて、昔は必ず巨人戦中継があり、親父のチャンネル権には逆らえず、野球中継見るしかありませんでしたからね(笑)

あと、我が家もですが、勉強や習い事させてしまうので、スポーツの優先順位が下になるんですよね。
そんな家庭多く感じますよ。

ズレてるかもしれませんが、俺が感じる一部分をコメントさせて頂きました。

4. >タムちゃん

確かに、公園で野球やっている子は見かけなくなりました。
地上波での野球中継の減少も大きな要因だとも思います。
野球帽かぶってる子ども自体が少ないですもんね。

野球人の我々がこういう企画を考えると、どうしても「野球の入り口」みたいな
いやらしさが出てしまって、その企画そのものが警戒されたりするんですね。

それに行ったら野球部に入らされるんでしょ、とか
勧誘にくるんでしょ、みたいな。

だから、野球場の一般開放だけにして自由に球場で遊んでもらう日を作りたいんです。

またキャッチボールしたいですね~
早朝の谷地頭グラウンドでw
宇治園でもいいですよww

5. 無題

おはようございます。
野球をやる子供が減っているのはとても残念ですよね。
野球に限らず、スポーツをやさせないのは親の負担が大きいのも原因だと私は思います。
特にお母さんかな。
やりたいっと言ってもダメって言う。やりたいって言わせないようにするとか。
でもそれにはお母さんにも事情があり、仕事などでお手伝いに参加できなかったりが続いたりするとお母さん同士の人間関係に亀裂が生じたりするのは事実で、実際に見てきましたが、お母さんがやらせたくならない理由も理解できます。
忙しかったらお手伝いしなくてもいいよと言われるのは入る時だけで、実際には…(-_-;)
お手伝いに参加できる親もできない親も、体力的な負担もそうですが、精神的な負担もかなりあると実際に見てきて思いました。

大会や練習試合が多すぎる!!っていうのがお母さん達のグチでした。それを半分くらいに減らせば、やらせるお母さんも少しは増えてくれるんじゃないかなという気がします。

6. >チップインボギーさん

なるほど、お母さん事情も根深いものがあるわけですね~
子どもの意志だけではもちろん決定できないのが現実でしょうから
親の協力や支えがないと、野球だけに限らずどのスポーツも衰退していく未来が
すぐそこまで来ているのかもしれませんね。

その競技が好きな親なら喜んでサポートできるんでしょうけど、
そもそも興味がなっかたらそのサポートすら苦痛になるんでしょうし。

自分の娘も中学入学後半年くらいはソフトテニス部に入ったんですけど、
朝5時にテントの陣地を確保する当番や、コーチの飲み物や昼食を
準備する係まで決められていて、結構大変だったことを思い出しました。

スポーツを通じての人間形成や社会教育もあながち否定できない
大切な部分もあると思うんですけどね。
またこのテーマで書いてみたいと思います。
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