『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

パパさん
毎度ありがとうございます!

こんな時こそ明るい話題で盛り上げたいところなんですけど・・・。
今年も、自分がお世話になった大切な人との「お別れ」が、とても多いのが残念でなりません。

実は今週の初めに、叔父さんが亡くなったんです。
享年77歳。まだまだこれからの人でした。

いとこが同い年だったこともあって、おじさんの事を一緒に「パパさん」と呼んでいました。
2歳のときに両目の視力を失うというハンデにもかかわらず、盲学校を主席で卒業し、
国家資格を取得して自身で「鍼灸院」を営んでいたんです。

盆や正月にウチに来ると綺麗にお膳の料理を食べてるし、
お酌をすると、溢れる前に「おっとっと。」なんて言いながら盃を持ち上げてるし、
まだ子供だった自分には、その事がとても不思議でなりませんでした。

【点字】というものに初めて触れたのも「パパさん」の家でしたし、
子供の頃から「言ってはいけない事、口に出してはならない事。」があることを学び、
障害を持つ方々への思いやりの心も無意識に教わっていたように思います。

GUM13_CL06051.jpg【点字ブロック】や【音の出る横断歩道】など、
あまりの不備さに憤りを感じたこともたくさんあります。
そのせいですかね~。
中学時代は24時間テレビの街頭募金活動に参加したりして
「身体の不自由な方への募金を宜しくお願いしまーす!」
なんてやってたんですよね。

自分が高校の頃から、ひどい腰痛で歩けないときも、体に触れただけで疲れや痛みを見抜き、
的確な手技で鍼を打ち、痛みを取り除いてくれたものです。

人生のほとんどを光のない世界で過ごした「パパさん」が、もし生まれ変われるのなら
今度こそ愛する家族の顔が見える、明るい光のある人生であってもらいたいと切に願います。

「パパさん」から、たくさん助けてもらいました。
「パパさん」から、たくさんの事を学びました。

その教えてもらったたくさんの事を、今度は子供達に伝えていきます。
優しく思いやりのある子供になるように、天国から見守っててください。

心からご冥福をお祈りいたします。合掌。

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