『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

寝台特急日本海
毎度ありがとうございます!

自分が登録しているこの「忍者ブログ」も、いつの間にかサーバーの問題で
1日1ブログしか更新できなくなっていたようで、今日は少し前の思い出話でもひとつ。

先日、300系新幹線のラストランのニュースがあったんですけど、
その陰でひっそりと「寝台特急日本海」も廃止されていました。
自分が学生の頃は、大阪⇔青森間を一日二往復してたんですけど、
晩年は一日一往復で函館まで乗り入れていたようです。

大学受験のために、一人で函館に向った際に乗ったのも「日本海」でしたし、
親父と下宿を決めに行った時も、二人で「日本海」に乗って函館に向いました。

image66.jpg確か、鶴岡7:03発だったと思います。
寝台車ながら、B寝台は特急料金のみで青森まで行けたんですよ。

疲れたらそのままベットにゴロンと横になって行けたし、
青森まで乗り換えもなく行けたんで、
凄く便利だったし楽チンだったんです。

11時30分頃に青森駅に着いてホームに下りると海の香りがして、
「あぁ、オレは北に向ってるんだなぁ。」なんて、ひとり哀愁に浸ってました(笑

青森駅のホームで食べる立ち喰いそばが、ハンパなく美味く感じたもんです。

昭和60年当時は、まだ青函連絡船でしたから、ここからさらに4時間の船旅になります。
青森での乗換えが1時間以上ありましたから、函館到着が夕方の5時半頃になるわけです。
まさに、1日がかりでの移動だったし、鶴岡と函館との距離を嫌でも実感させられた
移動時間でもありましたよね。

函館に向う下りは「寝台特急日本海」、その逆に鶴岡に帰省する上りは「特急白鳥」に乗ってました。
夜中に函館を出発し朝の5時頃に青森に着いて、青森出発が6:00ちょうどでした。
その1時間に、またホームで立ち喰いそばを食うという、お決まりの儀式があるわけです(笑

うたた寝しながら、ようやく鶴岡到着10:38分、はっきり覚えています。
その「特急白鳥」も、今はもう走っていません。

ものすごく時間がかかったし腰も痛くなって大変だったんですけど、
その移動時間がモードを切り替えさせてくれたというか、これから過ごす時間を楽しむための、
必要な心の準備時間だったように思うんです。

今は飛行機であっという間に目的地に着きます。
9時に飛行機に乗れば、10時には東京の地に降り立つ時代です。

社会人になり、限られた時間の中で多くの時間を有効に使うには当然かもしれません。
あまりにも、あっという間に東京に着いてしまって、やれ地下鉄だの、やれ乗り換えだの、
さっきまで鶴岡にいた自分との環境の変化に、気持ちがついていけなくなる時もあります。

だからこそ、移動時間だけに12時間もかけれた学生時代の自分がとても懐かしく思えるし、
そんな若かりし自分の時間にも感謝しなくてはなりませんよね。
何気ないあの時間でも、今の自分の糧になってることは間違いありません。

気が付けば、忙しい大人になってしまったなぁ・・・。

いや、大人になるって事はそういうことなんだけど、電車に長時間揺られている頃の自分が懐かしい。
「寝台特急日本海」廃止のニュースが、いろんな思い出とともに懐かしい感情を呼び起こしてくれました。

もう一度、乗ってみたかったな、「寝台特急日本海」・・・
と、煮込みに火をかけながら想う、3月19日。
 

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