『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

真剣勝負
毎度ありがとうございます!

今日は、思っていることをズバリ書きます。

表向きは昔となんら変わらない飲食店のスタイルでも、その中身や経営母体や仕入れ形態は
大きく様変わりしてきているんですね。
ひと昔前ではタブー視されていましたけど、肉屋が焼肉店を経営したり、酒屋がバーを経営したり
農家が食堂を経営したり、と仕入元がそのまま飲食店を経営するスタイルも増えてきました。

極端な言い方をすれば、彼らは定価で売っても利益が出るわけです。

ウチの様な個人経営の小さなお店が、そういう形態のお店や大手チェーン店を相手に
互角で勝負していくには、古いしきたりに拘束されず、少しでも安いところから仕入れていかないと、
到底太刀打ちできるはずもありません。

同じお酒でも、日本酒が得意な酒屋や焼酎に力を入れている酒屋、
深夜遅くまで嫌な顔せず配達してくれる利便性のいい酒屋と、そのスタイルは様々あるわけです。
昔ならば、酒の仕入れは自動的に一つの酒屋が担うことが当たり前だったんですね。

でも、自分達が飲んでもいないお酒を、メーカーの機嫌取りや計画発注の数字合わせのために
付き合わされることに嫌気がさして、ある時を境にいろんな酒屋から分散して仕入れるようにしたんです。

それを、不義理や筋が通ってないなんて言われる筋合いは、これっぽちもないんですよ。
見くびってもらったら困るぞって話しです。

9年前の開業時と、9年経った今とで、なんら恩恵もなく扱いが同じなのであれば、
もっと親身に、もっとサービスしてくれて、もっと安い酒屋に切り替えようと思うのは当然じゃないですか。

入れ替わりの激しい飲食業界で、たかが9年、されど9年です。

一旦決めたドリンクの価格も、お客様の事を考えれば、そんなにコロコロ変えれるはずもありません。
すべては、ご来店してくださるお客様のことを思えばということなんです。

来年オープン10年目を迎えるにあたって、今まで出来なかったイベントや、特価セールなんかで
支えてくれているご贔屓にしてくれているお客様に還元できるような仕組みを構築したいと思っています。

201206250545127f9.jpg昔からの慣わしや建前は通用しない時代なんです。
お互いの経営努力で、どこまでお客様に還元できるのか・・・
その一点につきます。

こっちも真剣勝負なんです。

ただ机に座っていて、当然のように注文がくると思ったら大間違いですよ。
それは自分とて同じこと。


これからの「やんちゃ」にご期待下さい。
やるときは、やりますよ。

コメント

1. 仕入先

私がよく通う、東京都中野区の酒場は、どのお店も酒の仕入先は複数です。
よりよい酒を安く仕入れできる、その時のベストでやりくりしています。

これって普通の事だと思っていたんですが…違ったんですね。

いつもと変わらぬ価格で飲めることに感謝しながら、今後も伺います!!


鶴岡で、東京並の価格で飲めるのって凄いことですよ。

2. >しんさん

鶴岡は、一軒の酒屋さんからの集中仕入れが多いようです。
その分トータルで価格も頑張れるということに繋がるんでしょう。

薄利多売でも、お客様に喜んでもらえれば次のご来店に繋がると信じています。

その舞台裏には、壮絶な業者間での駆け引きがあったとしても、
その核心部分は綺麗ごとじゃやってられんということなんです。

もっと楽しく、また行きたくなるようなお店作りにゴールはありません。

いろんな事にチャレンジしていこうと思います。
帰省の際には是非お立ち寄り下さいませ。
コメントを書く