『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

親子の絆
毎度ありがとうございます!

昨夜はWBCのせいか、静かな夜でした。
オリンピックやワールドカップなんかがあると、みなさん自宅でTV観戦してるのか、
人の気配が一気になくなる鶴岡です(笑

そんな激ヒマな水曜日でしたけど、マナブさんが一人で来店してくれました。
一緒にWBCを観ながら、のんびりゆっくりと日本酒を飲んでもらえたようです。

マナブさんの娘さんも、先日高校を無事卒業されたんですけど、
毎朝、藤島駅までマナブさんが車で送ってあげていたんだそうなんです。
最後の登校日、いつものように駅に降ろして仕事に向うと、娘さんからメールが・・・。

「おとうさん。三年間、藤島駅まで送ってくれて、ありがとう。」

ダメです、ダメです、こういうの。
自分にも高2の娘がいますけど、完全にダブってしまって、涙腺が緩んでしまうんですよ。
そんな父への感謝の気持ちをこめた、シンプルな一行メールに心が打たれます。

いつの時代になっても、どんなに世の中が世知辛く移り変わっても、
親子の愛情ほど不変的なものはないのかもしれません。
他人への感謝の気持ちを述べることよりも、親や身内に「ありがとう。」と伝えることのほうが
実際には何十倍も照れくさいし勇気がいるものです。

でも、そのシンプルな一行だけで、相手の想っていることのすべてが伝わるから不思議です。
だから、親子なんでしょうかね。

マナブさんは、中学の野球の指導で忙しく、娘さんの陸上の応援にも行けなかったそうなんですね。
高校最後の陸上の大会にも、「応援には行けない。」と言っていたそうなんですけど、
急遽時間を作って駆けつけてくれたマナブさんの姿をスタンドに見つけた娘さんが、
「あの時、アップしながら嬉しくて泣いていたんだよ。」と書いた手紙をもらったんだそうです。
語らなくても、姿を見ただけで、お互いの想いが伝わる親子の絆に感動してしまいました。

先日の北海道で、猛吹雪の中、娘に覆いかぶさるようにして吹雪から身を守って亡くなった
父親のニュースを見たときにも、何とも云いがたい熱い感情が込み上げてきてました。

親が子を殺し、子が親を殺すニュースが蔓延している今の殺伐とした時代に、
最後まで命を掛けてわが子を守り抜いた父親の姿が誇らしくもあり、
だからこそ、お亡くなりになられてしまったことが本当に残念でなりません。

「命を掛けてこの子を守る。」なんてドラマに出てくるくさいセリフですけど、
全ては親の持つ“本能”というものがそうさせるのかもしれませんね。


c35186f5.jpegそして、季節はもうすぐ春です。
転勤や卒業・・・別れや旅立ちの寂しい季節から、
草の芽や花の息吹を感じる清々しい季節に移り変わっていきます。

そして、きっと新しい出会いも待っているはずです。
そんな思いを抱きながら、いつもの煮込みを作っています。

いつものように、いつもの場所で、のんびりと・・・
お待ちしております。

 

コメント

1. メール

手紙と違って単なるデータですけど、私なんかは保存して保護してしまします。

東京にいると、電車で帰宅するのが当たり前なので、家に着く頃には試合が終わっていることもしばしばあります。
なので、TVがある飲み屋に寄ることも(笑)

独り暮らしも多いので、客同士ワイワイ言いながらが楽しいのです…遠い目…。

2. 無題

軽トラで3年間娘どご学校さ送って行ってる間は無愛想だった娘が、卒業式の日に「お父さん、3年間ありがとう」って言うコマーシャルどおんなじだのー!嬉しがったやのー!

「親思う 心に勝る親心 今日のおとずれ何と聞くらむ」by吉田松陰先生だのー!!

学さんがら、講演依頼来ねでしまったっちゃ!
明日は台湾がら勝だねばねー!!

よろしぐ哀愁!!

3. >しんさん

メール保存はスゴイですね。
ある程度溜まったら、全削除しちゃう自分にとっては考えられませんよ(笑

鶴岡では、恐らくスポーツBARやっても流行らないでしょうね。
なんだろうな、ノリが悪いというか、恥ずかしがりやが多いのか、
なかなか、はっちゃけないですもんね。

早くWBC終わってくんないかな(笑

4. >イタルさん

そう!WBCの合間に流れるそのCMを見ながら
「実は、ウチの娘がの~」なんて話しになりました。
しっかりとした、いい娘さんです。

早いトコ【優香】は諦めて、結婚したほうがいいんじゃね(笑
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