『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

運動会 高校編
毎度ありがとうございます!

お約束通り、高校時代の運動会の話を。

当時の鶴商学園高校野球部は、修学旅行には行けないという悲しい決まりのほかに、
運動会にも出れないという決まりもありました。

当時は隔年で学園祭と運動会を交互に開催していましたんで、自分たちの年は
1年生の時が学園祭・2年生の時が運動会・3年生の時が学園祭という順番でした。
つまり、高校時代にみんなと運動会に参加できるのは2年生の時の1回しかないわけです。

早速、野球部長の先生に「運動会に出たいんですけど・・・」と直談判しました。すると、
「そんなに出たいなら出てもいいぞ。ただし、午前中だけな。」
「それと怪我されても困るから、種目はこっちで決めるから。」と意外にも、あっさりOKが出たんです。

そうなってくると、その日は練習時間が短くなるんで野球部員みんなで
「よっしゃー!ラッキー!」なんて、はしゃいでたんですよね。

eyes0697.jpgいよいよ運動会当日・・・。開会式のあと、しばらくしてから
「各チームの野球部員はフィールドに集合してください!」と
アナウンスが入ったんですよ。

ハチマキ締めながら、各陣地から野球部員がさっそうと登場します。

「続いての種目は、野球部員によります10キロ走になります!
 選手のみなさん、頑張って下さい!」
「・・・。」「・・・。」「・・・。」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ナニ?10キロ走って・・・」
「位置についてヨーイ、パーン!」

パニクッているにもかかわらず、条件反射的に号砲とともに勢い良く走り出した野球部員は、
みんなの前を一直線に駆け抜け、そのまま道路に出て一周5キロの赤川の土手を二周するという、
運動会とは全く関係のない野球部の練習メニューが単純に種目に組み込まれていたのでした。

ただ、いつもと違ってたのは全員がユニホームじゃなくて、Tシャツに短パンでハチマキ姿だったこと・・・。
前を走るヤツの風でなびくハチマキが、やけに虚しく見えるんですよ。
「だーれも見てないし、チームの色なんか、なーんにも関係ねーじゃんよ、コレ。」

それでも、誰一人見ていないなか、他の競技で盛り上がってるグランドを横目になんとか走りきり、
ヘロヘロになってゴールしたときには昼食時間でグランドには誰もいなかったという、
ウソのようなホントの話しです。

なんか、自分のことだけど、思い出しただけで可哀想すぎる。

そう考えると、高校時代は楽しい思い出一つもないなぁ・・・。

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