『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

親父を想う日
毎度ありがとうございます!

昨日9月3日は親父の命日でした。
自分が26歳の時でしたんで、もう22年も経つことになります。

すでに墓参りを終えていた姉から、花は飾ってあるからと電話があったんで、
線香だけもって一人で墓参りに行ってきました。
カミさんも子ども達もいなかったんで、自分ひとりだけでの墓参りですから、
心ゆくまでゆっくりと時間をかけて手を合わせてきました。

墓参りのあと、ふと親父の写真が欲しくなって、実家に寄って義姉にお願いして
親父のアルバム数冊を借りてきたんですね。

家族の前では、あまり笑ったところを見たことがなく、口やかましいお袋とは対照的に
大正生まれの寡黙な親父だったんで、写真のほとんどが無表情なんです。

孫が生まれてからは、少し表情が和らいだ写真も出てくるんですけど、
笑ってる写真なんて一枚もないんですよね。

そんな中、町内の夏祭りかビヤガーデンの時の写真なのか、
酒が入って上機嫌だったのか、お袋と二人で楽しそうに笑っている親父の写真が
一枚だけ出てきたんですよ。
 
いい写真です。
見てるこっちまでも一緒に飲んでいるような気分にさせる、
本当にいい写真です。

15から家を出て寮に入り、北海道の大学に進み、関東で就職し、
また北海道に移り住み・・・
振り返ってみると、あちこち転々としてきた人生ですから、こんなふうに両親と
ゆっくりと楽しく過ごした記憶っていうのは、ほとんど無いわけです。

あっちでも、こんなふうに楽しくお袋とやってるんだろうなと思うと、
現実には会えない寂しさも、ずいぶんと和らいでくるから不思議です。

自分と写っている写真も、数えるほどしか残ってませんでしたけど、
鶴商時代のいも煮会の時の集合写真がアルバムに綴ってあったのには驚きました。

だってこれ、自分が1年生の頃ですよ。
3年が引退し、2年1年だけの地獄の時代の芋煮会です。
そんないも煮会に、親父が来てくれていたことすら覚えてませんでした。

ベンチにも入らず、下手くそなバカ息子の、たかが芋煮会に来てくれていたこと、
自分が覚えていないだけで、親父なりに都合をつけて来てくれていたことを今さら知ると、
なにか込み上げてくるものがあります。

親は覚えていても、子どもは忘れるんですよね。
寂しいけど、それは仕方のないこと。
だからこそ、写真や映像で残しておくことが、大切なんだと思うんですね。

朝から晩まで昨日は一日中、胸の中に親父のことを想う日でした。

そんな自分も、もう親父です。
自分の親父とは違うカタチで、子供たちと触れ合う日々です。

寂しくはないと言えばウソになるけど、自分の心の中では親父もお袋も元気な頃のままですし、
上からいつも見守ってもらっているという感覚がありますからね。

今日も一日、そんな両親に見守られながら、精一杯頑張っていきましょうか。
よし!頑張ろう!



コメント

1. 無題

自分の母は 俺を産んで2日後に亡くなりました。父は店主さんと大体同じ28歳の時に亡くなりました。

継母がいます(健在)ので 実際私には母が2人おりますが、どちらもとても大切な存在です。

昨年生母の50回忌を行いまして 自分の代での法要事はひとまず一段落しました。

当方もそう言う訳で50歳になってしまった訳ですが、今は生母の分まで長生きしようと思ってます。 つが 日々の生活がこんな調子では厳しい訳でして(汗

「親孝行 したいときに 親はなし」

まさにじを行くタイヤ屋です(笑

2. >タイヤ屋さん

それぞれの人生が幸せであれと祈るばかりです。
たくさんのことを見てきて、そこで感じてきて、思い馳せてきたからこそ、
今のタイヤ屋さんがあるのでしょう。

そこにタイヤ屋さんの人間味、人柄が出るのだと思います。

自分も親孝行など全くしないまま両親が他界し、今に至ります。

後悔というよりも、思い焦がれるというか、
もっと話したかったな、とか
一緒に酒飲みたかったな、とか
今頃になって、そんな他愛もないことをもっとしたかったと思うんですよね。
だからこそ、「心の中に生き続ける。」ということなんでしょうかね。

また、なんでもない日に、墓参りに行こうと思ってます。

3. 無題

まさに 店主さんのおっしゃる通り
「思い焦がれる」ですねw

親の気持ちなんてこれっぽっちも考えなかった
若かりし頃

今 思えば 親父の気持ちが痛いほどわかるんです。

そのことを思うと生前そんな表情なんてこれっぽっちも見せなかった(見えていなかった) どちらか言えばただ怒ってばっかりだった父親の

無償の愛情とでも言いますか 

今 自分の心の中で生き続けています。

それって 私が今 倅に思う この気持ちと同じ事ですよね・・・

すいません 連投しました。

4. >タイヤ屋さん

自分自身がはっきりと言えることは、自分が親になってみて
ようやく親の目線で家族を見渡せるようになってきたのかな、と。
もっと早くに気がついてもよさそうなものなのに、
のほほーんと親に甘えてきたのかもしれません。

「余計なときにはでしゃばらず、肝心なところはビシッと親父の威厳で決める。」
自分の親父がそうだったもので、自分もそういう親父を目指してきました。

現実の自分は、随分と理想からは遠ざかりましたけどね(笑

それもまた、自分の人生・・・

悔いのないように、日々の暮らしを大切に。

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