『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

静かなる王者
毎度ありがとうございます!

昨日は、鶴岡四中野球部の恒例となっている仙台育英学園秀光中に遠征し、
基本的な体幹トレーニングから走塁姿勢や捕球姿勢も含めた練習メニューを学びに、
余目中野球部の部員たちと合同で参加してきました。

5時半集合ですから、起床は4時半。
2時半に寝たので睡眠時間は2時間、寝たというより横になった程度でした。
それでも、楽しみにしていた遠征でしたし、運転は他のお父さんにお願いしていましたから、
眠さよりも楽しみが勝ってスッキリと目覚めた朝でした。

到着してすぐに、秀光中部員の挨拶と機敏な動きには、さすがに全国レベルだと圧倒されます。
我々保護者一人ひとりの目を見て「おはようございます」ではなく「宜しくお願いします!」と
お願いするのはこちらの方にも関わらずしっかりはっきり挨拶してからグラウンドに入っていきます。

全体で今日の練習メニューの発表のあと、三班に分かれての練習が始まりました。
イチ、ニー、サンのゆっくりとしたリズムで、しっかりと左足に体重をかけ、
頭を上下動させずに低い体勢からのキャッチボールや、ラダーを使った捕球姿勢のトレーニングは
自宅でも継続練習できるメニューで大変参考になりました。

ゴロの状況に応じて一旦大きく右に飛び出して、ステップを使いながらリズム感よく捕球体勢に
入っていくハーキーも大変勉強になりましたしね。

ストップウォッチ片手にMAXまでリードをとる足の送り方とその飛び出し時間のチェックや、ベースを乗り越えるくらいまで勢いを殺さないヘッドスライディングもとても印象的でしたね。
すべて、秀光中の部員達が普段から意識し実践している練習を一緒にさせてもらったことで、
個々の体力のなさや筋力のなさ、次のプレーを意識した合理的な動きを知らなさ過ぎることを
痛感させられたことと思います。

悪天候で極寒だった昨年とは一転、午後になってポカポカ陽気も出てきた
ところで、ランナーをつけての実践形式のゲームノックに混ぜて頂けること
になって、さらに驚かされます。

野球部独特の「さー行こうぜ!」だの「さあ来~い!」なんて声は
一人も出しません。
すべて次のプレーを予測した確認のための声かけばかりです。

「ライン際を詰めるんで、左中間のカバーお願いします。」とか
「ボールセカンドの時のカバーは自分が行きます。」とか
「バックホーム準備するんで、大飛球きたら最後までカバーお願いします。」とか
普通の野手同士の会話があちらこちらで飛び交い、確認と実践を繰り返してるんですよ。

ちなみに監督・コーチも大きな声で怒鳴ったり罵倒したりと言う事はなくて、
物静かに、けれどもひとつひとつ理詰めで考えさせ、出来るようになるまで繰り返し繰り返し
「いいから覚えるまでやりなさい。」と、とにかく何回も同じように同じ場面を繰り返します。

スポ少や中学部活にありがちな「さぁいこうぜ~」の声だけやかましいグラウンドとは違い、
会話と実践の繰り返しの中から、次のプレーの準備と予測をとことん追求しているのでしょう。
おそらく「さぁいこうぜ~」や「バッチ、カモーン」なんて声をだしても何の意味があるのか、
そんな声出すなら次のプレーの準備を選手同士で確認しなさい、ということなのでしょう。

鶴四中・余目中が守備につき、秀光中がランナーの際にもコーチャーからの指示と判断は
まさに公式戦と同じテンションとトーンで指示が出ます。
急に実践モードのスイッチが入った声の出し方に、四中・余目の選手にも緊張感が走ってました。

とてもここでは書き入れないほど勉強になりましたし、充実した合同練習会でした。
最後に両チームが向き合ってお礼の挨拶を済ませると、校門の前まで監督・コーチをはじめ
保護者と部員たち全員が立ち並び、車列が見えなくなるまで手を振ってくれる姿にも感激しました。

セレクションを受けて入学してくる精鋭たちといえばそれまでですけど、
同じ軟式ボールを扱う同じ中学生とは到底思えないほど、大人でしっかりしていました。

聞けば、2年生の学生コーチが全てのメニューを考え、各メニュー終了1分前まで声かけし
指導とデモンストレーションの全て秀光中の部員たちが行ってくれました。
一日を共に汗を流した事で何かを感じ取ってくれればいいんですけどね。

ちょっと印象的だったのは、昼食時に車座になって弁当をみんなで食べて
いたんですけど、四中・余目中と身内同士で並んで食べてる中、息子だけ
秀光中の2年生に挟まれて笑いながら一緒にご飯を食べていたんですよ。
一緒に練習した短い時間のなかで、なにか絆が生まれたのでしょうかね。

たくさんの人と出会い、刺激を受け、何かを感じるチカラを養えといつも言っています。

勉強が出来ないのは仕方ない。
人と会話が出来て、目上の人とも臆せずに話せるようになって可愛がってもらえるようになれと
家でいつも話しているので、思わぬところでそんなシーンが見れて嬉しかったですね。

早朝から大変でしたけど、実りある一日になりました。

その反動が今日になって出てきて、身体が重たくてだるいです。
ケンシにもらったキューピーコーワゴールド飲んで気合入れます!!

今週も頑張っていきましょう!!

 





コメント

1. 無題

オレが3年になって初めて仙台育英に行った時を思い出す。上半身裸になってヘッドスライディングしてたもんな!キチンとグランド整備しなさいってことらしいけど。
寮もメチャクチャきれいだったのを覚えてるよ。
子供たちの意識が変わると良いけどな!
まー子供はそんなに親の思うと通りには上手く育ってくれないけどな!
でも、親、ガンバレ!!

2. >横浜連合さん

今の育英のグラウンドは全面人工芝球場になってましたよ(汗

今回の遠征で意識だけでも変わってきてくれるといいんですが・・・
考え方や言葉使いが、すでに大人ですもんね。
感心させられることばかりでした。

限られた時間の中で、どこまで追求していくのか、
大会に勝つということ以上に【人間育成】という
確固たる理念に基づいた指導方針にも、ただただ
ため息と驚きの繰り返しでしたけどね。

息子たちの今の現実、現状をしっかりと踏まえて、
鶴岡でできる事をやっていくしかありません。
頑張ります!!

3. 無題

高校が良くも悪くも(?)自由にやらせる空気だから中学時代に野球を教え込む、みたいな感じだそうですね。そんな事情を抜きにしても秀光中の野球は先入観抜きに疑問を持って取り組んでいるようなところがあって、かつての駒大苫小牧を思い出します(中身は全く違うけど方向性として)。須江監督、いずれは高校の監督もやるのかな?

4. >コーチャーさん

須江監督、若いですがしっかりとした野球理論と指導方針で
さすがに全国制覇するチームを築き上げる名監督だと思いました。

このへんの高校でも、そこまで考えて野球をやってないだろう、と
いうところまでやっていたのには驚きでしたね。

有意義な合同練習会でした。
全国の強豪チームの現状をテーマに一杯やりたいところですね。
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