毎度ありがとうございます!
日付が替わった深夜2時。
風呂に入ってさっぱりして、こんな時間に煮込みを作っています。
今日はおふくろの命日ですので午前中はお墓参りの予定ですし、
なんだかんだと買出しやら埼玉行きの準備やらで、時間が取れそうにないんですよ。
それならばそれで、寝ずに今作ればいいだけの話しです。
こんな時間、しかも命日ということもあってか、やはりおふくろの事を思い出します。
自分は高校時代のほとんどを寮生活で過ごしましたし、大学は函館の大学に進学して、
15歳ですでに家を出て親とはほとんど離れて生活していたわけです。
函館には親父もおふくろも何回か遊びに来てたんですけど、いざ鶴岡に帰る間際になると
おふくろは必ずと言っていいほど涙ぐんでたんですよね。
「親の心、子知らず」とでも言いましょうか。
遠く離れた地に、一人置いて帰らなければならない切なさからくる涙だったんでしょうけど、
20代前半までは、人目もはばからず涙ぐんでいるおふくろの事を、心のどこかで
「ちょっと恥ずかしいから、こんなとこで泣くなよ。」と思っていた自分がいたんですね。
大学4年のある時、函館に来たおふくろを駅まで送る車の中で、すでにメソメソしてる姿を見て
「この後すぐにバイト入ってるから駅の中までは入らないよ。」ととっさにウソをついて
函館駅のロータリーで下ろして、見送りもせずにそのまま走り去ったことがあります。
そんなウソとも知らずに「何でも時間はちゃんと守らないとダメだぞ。身体に気をつけて頑張れの。」と
最後まで自分のことを心配してくれて車が見えなくなるまで手を振っていたおふくろの姿を思い出すと、
今でも後悔と切ない気持ちが蘇ってきて、自分自身の親不孝っぷりに胸が張り裂けそうになります。
函館で打ちひしがれてボロボロになって鶴岡に帰ってきた時にも、おふくろはなぜか
無邪気に喜んでくれてて近所に自分が帰ってくることを触れ回っていたそうです。
いつでも心配してくれて、真っ直ぐな愛情を持って育ててくれた母親の涙の美しさに、
随分と長い間、照れや恥ずかしさから気がつかないフリをしてきました。
あまりにも真っ直ぐすぎて、何でも張り切るおふくろの事を友人にからかわれた事もあります。
若い頃にはカッコつけたつもりでも、母親の有り難さや愛情に気づいていたのに、
素直に言葉や態度に表せなかった、めちゃくちゃカッコ悪い大バカ野郎な自分がいます。
そんなバカもいつしか子を持つ親になり、埼玉の専門学校に進学し離れて暮らす娘のことを心配し、
そんな自分のとなりには、おふくろと同じように別れ際には必ず涙するカミさんがいます。
人混みでごった返す新潟駅のホームで、乗り込む娘の後ろ姿を涙ぐんで見送るカミさんを見て、
あの頃の自分のように「ちょっとお母さん!なにこんなとこで泣いてんのよ。」とツッコミを入れる
年頃になった息子の気持ちも同じように分かります。
「お母さんは寂しいんだよ。お姉ちゃんの事を心配してるんだよ。」
「みんな見てるじゃん。恥ずかしいよ。またすぐに会えるのにさ。」
「いつかお前も離れて暮らすようになったら、お母さんの涙の訳に気づくはずだよ。」
「・・・。」
「お母さんの涙は、全然恥ずかしくなんかないんだからな。」
改めて今になって言えるのは、そんなおふくろの事が好きでしたし、そんなカミさんの涙にも
あの時素直になれなかった自分の青臭い感情が蘇ってきて、切なくなってしまうんですね。
娘だろうと息子だろうと、子を想う親の涙ほど、この世で純粋なものはないのかもしれません。
ちょっとセンチメンタルな夜になってしまいました。
さーて、そろそろ煮込みが出来上がります。
そういえば、やんちゃを開業する前に練習で、初めて自分が作ったくそマズイ煮込みにも、
「旨いねぇ!旨い!」と恥ずかしいくらいに絶賛してくれていた事まで思い出してしまいました。
兄貴にも「練習なんだから不味いものはマズイって言ってあげないと上達しないからダメだ。」と
何度叱られても、「いいや、本当に美味しい煮込みだ。私の口には合う!」と言いきって、
「美味しいから自信持ってやれ。」と背中を押してくれたのもおふくろでした。
あの頃よりは随分と旨くなってるはずなんだけどな。
もう食べてもらえないのかと思うと寂しいです。
明日、起きたら墓参りに行きます。
待っててください。
綺麗な花を持って行きますから。
日付が替わった深夜2時。
風呂に入ってさっぱりして、こんな時間に煮込みを作っています。
今日はおふくろの命日ですので午前中はお墓参りの予定ですし、
なんだかんだと買出しやら埼玉行きの準備やらで、時間が取れそうにないんですよ。
それならばそれで、寝ずに今作ればいいだけの話しです。
こんな時間、しかも命日ということもあってか、やはりおふくろの事を思い出します。
自分は高校時代のほとんどを寮生活で過ごしましたし、大学は函館の大学に進学して、
15歳ですでに家を出て親とはほとんど離れて生活していたわけです。
函館には親父もおふくろも何回か遊びに来てたんですけど、いざ鶴岡に帰る間際になると
おふくろは必ずと言っていいほど涙ぐんでたんですよね。
「親の心、子知らず」とでも言いましょうか。
遠く離れた地に、一人置いて帰らなければならない切なさからくる涙だったんでしょうけど、
20代前半までは、人目もはばからず涙ぐんでいるおふくろの事を、心のどこかで
「ちょっと恥ずかしいから、こんなとこで泣くなよ。」と思っていた自分がいたんですね。
大学4年のある時、函館に来たおふくろを駅まで送る車の中で、すでにメソメソしてる姿を見て
「この後すぐにバイト入ってるから駅の中までは入らないよ。」ととっさにウソをついて
函館駅のロータリーで下ろして、見送りもせずにそのまま走り去ったことがあります。
そんなウソとも知らずに「何でも時間はちゃんと守らないとダメだぞ。身体に気をつけて頑張れの。」と
最後まで自分のことを心配してくれて車が見えなくなるまで手を振っていたおふくろの姿を思い出すと、
今でも後悔と切ない気持ちが蘇ってきて、自分自身の親不孝っぷりに胸が張り裂けそうになります。
函館で打ちひしがれてボロボロになって鶴岡に帰ってきた時にも、おふくろはなぜか
無邪気に喜んでくれてて近所に自分が帰ってくることを触れ回っていたそうです。
いつでも心配してくれて、真っ直ぐな愛情を持って育ててくれた母親の涙の美しさに、
随分と長い間、照れや恥ずかしさから気がつかないフリをしてきました。
あまりにも真っ直ぐすぎて、何でも張り切るおふくろの事を友人にからかわれた事もあります。
若い頃にはカッコつけたつもりでも、母親の有り難さや愛情に気づいていたのに、
素直に言葉や態度に表せなかった、めちゃくちゃカッコ悪い大バカ野郎な自分がいます。
そんなバカもいつしか子を持つ親になり、埼玉の専門学校に進学し離れて暮らす娘のことを心配し、
そんな自分のとなりには、おふくろと同じように別れ際には必ず涙するカミさんがいます。
人混みでごった返す新潟駅のホームで、乗り込む娘の後ろ姿を涙ぐんで見送るカミさんを見て、
あの頃の自分のように「ちょっとお母さん!なにこんなとこで泣いてんのよ。」とツッコミを入れる
年頃になった息子の気持ちも同じように分かります。
「お母さんは寂しいんだよ。お姉ちゃんの事を心配してるんだよ。」
「みんな見てるじゃん。恥ずかしいよ。またすぐに会えるのにさ。」
「いつかお前も離れて暮らすようになったら、お母さんの涙の訳に気づくはずだよ。」
「・・・。」
「お母さんの涙は、全然恥ずかしくなんかないんだからな。」
改めて今になって言えるのは、そんなおふくろの事が好きでしたし、そんなカミさんの涙にも
あの時素直になれなかった自分の青臭い感情が蘇ってきて、切なくなってしまうんですね。
娘だろうと息子だろうと、子を想う親の涙ほど、この世で純粋なものはないのかもしれません。
ちょっとセンチメンタルな夜になってしまいました。
さーて、そろそろ煮込みが出来上がります。
そういえば、やんちゃを開業する前に練習で、初めて自分が作ったくそマズイ煮込みにも、
「旨いねぇ!旨い!」と恥ずかしいくらいに絶賛してくれていた事まで思い出してしまいました。
兄貴にも「練習なんだから不味いものはマズイって言ってあげないと上達しないからダメだ。」と
何度叱られても、「いいや、本当に美味しい煮込みだ。私の口には合う!」と言いきって、
「美味しいから自信持ってやれ。」と背中を押してくれたのもおふくろでした。
あの頃よりは随分と旨くなってるはずなんだけどな。
もう食べてもらえないのかと思うと寂しいです。
明日、起きたら墓参りに行きます。
待っててください。
綺麗な花を持って行きますから。
コメント
1. 無題。。
サラリーマンだと毎年定期的に帰省はできそうですけど、それでも年に1、2回。
計算すると親に会えるのも100回以下ですよね。
最近は電話から聴こえる声が、実はその人に似た声を合成して聞かせているというのを知り、時々する電話も繋がっているようで何だか空虚感すら感じてしまいます。
そうそう、歩いて20分の場所に都内で増殖中の立ち飲み、晩杯屋(ばんぱいや)が出来てしまいました。赤羽いこいの流れの店みたいですが、最近はどこに行っても支店があります(笑)
2. >しんさん
なかなかそんなシュチエーションになりづらいでしょうけど。
晩杯屋、すごい勢いですよね~。
何が売りなんでしょうか。
ここは市場調査しなくちゃならんでしょう(笑
今回の埼玉行きでは、自由行動は取れそうもなく・・・
また【視察出張】を企画しなくてはいけませんね。
3. 無題
自分も神奈川にいるとき、田舎から届く小包のちょっとした隙間に、飴玉や、お菓子が入っているのを見て、少しでも・・の気持ちに涙したのを思い出します。
その歳になってみないとわからないことが、沢山ありますね。
さて、もうじきシーズンです、うちのスガイも冬に溜まったうんちくが全開になってきました。
白鳥も第一陣が飛び立ったと今日の新聞にのっていました。
春近しです。
4. >モロキュSPさん
コメント返信が遅くなり申し訳ありません。
離れて分かる親の有り難さ、なんでしょうけど
自分の場合はそれに気づくまで随分と時間がかかってます(笑
スガイのウンチクは、半分以上盛ってますからね。
お互いに厳しくチェックしながら話し半分で聞いておきましょう(笑