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毎度ありがとうございます!
「若いのに饒舌なヤツは信用できない」
自分自身が若い頃からいろんな人間を見てきて、導き出したひとつの答えです。
若いということは未知の部分が多いということ。
そのことは恥ずべきことではないし、大人はかつての自分もそうであったように、
経験していないことや知らないということに対しては寛容なものなんですね。
それは、これから経験すればいい話しだし、そこで失敗を恐れることもない。
ただ、問題なのは大した経験もしていないのに、新しい環境の中の新しい人間関係の中で、
自分を大きく見せようとして饒舌な若者は、どこか信用できないキナ臭さがあります。
大人の言葉にさらに上乗せして言葉をかぶせ、「ですよね~」なんて調子のいい相槌で
合いの手を入れたかと思いきや「何でも知っていますよ自分は」的な会話しか出来ないヤツは、
自分は信用できません。
付き合えるかどうか、好きか嫌いかではなく、信用できないということです。
詐欺師やペテン師はよく喋ります。
それは、畳み掛けるように喋り続けることで、会話のペースや主導権を渡さないためです。
一見すると会話が上手で物知りなように映りますが、その内容は薄い場合がほとんどです。
仙台でのサラリーマン時代に出会った若い社員Sも、そういうタイプの人間でした。
宇都宮支店かどこか関東の支店での中途採用でしたが、面接での印象が良かったらしく即採用。
1年くらい営業をやって、本人の希望で仙台支社に転勤してきました。
若いのに調子がよくて会話もポンポン出てきて、ずーっと喋ってる。
なぜ仙台に転勤希望を出したのかを聞くと、どうでもいい話を回りくどく説明して核心は出てこない。
「だから本当の理由はなんなんだ?」と会話を遮っても、
「あーやっぱり支社長もそこ気になりますよね。」
「自分的には、そこどうしても譲れない部分だったもんで・・・」
「関東だとこういうのって一般的じゃないですか。」
「仙台でもやれる自信ありますよね、自分的には。」
「じゃなかったら来てないですもん、仙台まで。」
なんてポンポン次から次と言葉が出てくるんですよ。
で、大体が女だったり金で失敗して向こうにいられなかったりの理由がほとんどなんですね。
結局また金をつまんで、辞めていくのがお決まりのパターンでした。
そういうの、サラ金時代にたくさん見てきました。
社員でも、顧客でも。
借りた金を返さない顧客の典型的なパターンも、よく喋るということ。
まぁ、それだけウソを平気でつくということです。
マンガじゃないけれど「お金を返しに行こうとした途中で階段から落ちて入院してる。」なんて
誰が聞いても信じないようなウソを、平気でつきますから(笑
「親が死んだ。」「身内に不幸があった。」なんて当たり前。
「体調が悪くて外に出れない。」「仕事で九州にいる。」「来月に大金が入る。」
こっちが反論するスキを与えないくらい、よくまあ喋ります。
いや、笑えないですよ実際には。
でもそういうの、とっさに口から出てくるんですよね。
あなたの回りにも、発する言葉に重みのない饒舌な人はいませんか。
若ければ若い人ほど危険な匂いがします。
ふと、そんな事を思い出した午前6時。
すでに息子を送り出し、またいつもの朝が始まりました。
週末ものんびりやってます。
良かったら、寄ってみてください。
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
その土地それぞれに「食文化」というものがあり、その地方に大きく根付いているものがあります。
それは食材や一品料理に限らず、調味料でや味付けでも言えることでしょう。
たとえば、とんこつラーメンで有名な博多でこれからラーメン屋を始めるとして、
山形ではポピュラーな醤油ラーメン一本のお店を出店したら、成功するでしょうか。
たとえば、内陸で食べる芋煮は牛肉に醤油ベースですが、庄内風の豚肉の味噌ベースを
内陸のお店の看板メニューにして流行るでしょうか。
たとえば今、鶴岡に旨いジンギスカンを食わせるお店がないからといって、北海道で当たり前の
ジンギスカン屋を始めたら、この先10年そのお店は継続できるでしょうか。
ひと昔前に流行った牛の「モツ鍋」ですけど、いま鶴岡で本格的なモツ鍋屋ってありますか?
庄内は豚文化、内陸は牛文化です。
鶴岡は鮮度のいい牛モツ自体があまり流通していませんから、仕入れの問題もそこにはあるわけです。
そういった諸問題をクリアすれば、新しい味覚と新しい食材に、バズる可能性はあるでしょう。
いまや牛や豚など、クオリティにこだわらなければ、どこでも食べることはできます。
全国どこでも、どこのお店でも同じようなものが食べることはできるけれども、
しっかりとその土地に定着して10年その商売で食っていけるかどうかは
それが目新しいものであればあるほどリスクがあるわけですよね。
さて、10年後の鶴岡でタピオカ屋は残っているでしょうか。
いわゆるそれを「ビジネスチャンス」と考えるか「ビジネスリスク」と捉えるか、
これから商売を始めるにあたって、そこの見極めが非常に難しい判断になってきます。
内陸のごく一部の地域で旨い「やきとん」を食わせるお店がないからといって、
すぐにビジネスチャンスと考えるのはちょっと危険な気がします。
旨いやきとんを出せないのは、鮮度のいい豚モツが流通していないからかもしれないし、
そもそも豚の内臓そのものをあまり食べない食文化なのかもしれません。
実際にはよく分かりませんよ、今の自分には。調べてもいませんし。
鶴岡からわざわざ保冷車で豚の内臓を取り寄せても、必ず鮮度は落ちます。
精肉と違って臭いや痛みが早いため、冷蔵輸送ではなく冷凍輸送になる可能性もあります。
そこまでして、さらに借金までしてお店を出して勝算はあるのかを考えなくてはなりません。
実際に、あるかもしれませんけどね。
でも、ないのかもしれません。
その答えは自分にもわかりませんし、それは誰にもわからないはずです。
その商売をやりたいという情熱が、そういったハードルを乗り越えてその土地のパイオニア店に
なる可能性もあるわけだし、受け入れられずにあっさりと潰れてしまう可能性もあるわけです。
そのために、入念な準備とたくさんの情報、そして人脈が必要となってくるわけです。
全く知らない土地で商売を始めるうえで、開店までだって多くの業者や職人のチカラが必要になります。
大工、電気屋、設備屋、看板屋、内装屋、塗装屋、厨房器具屋、おしぼり屋、玄関マット屋、
さらに肉の仕入業者に食材屋と酒屋は毎日の付き合いになってきます。
そしてテナントの大家さんも実は一番大事で、その関係が良くないと商売に支障が出ます。
そのすべてはお金が絡んできますから、誰にも相手にされないということは勿論ありません。
ただ、心意気で安くやってもらえるか、当たり前の仕事で終わるかはわかりませんけど。
いい業者と出会うかもしれませんし、全く知らない業者にぼられる可能性だってあります。
それはそうでしょう。
知らない土地で、まったく信用がないゼロなんだから。
提供したいモノや店舗スタイルにばかりこだわるのではなく、もっと大きい視野で全体を見渡しながら、
さまざまな可能性とさまざまなリスクを想定しながら、開業に向けて準備していかなくてはなりません。
根拠のない自信は「過信」と言います。
商売をやったことのない人にいくら説いても理解してもらえなくて当たり前。
それが身内ならば、なおのこと心配するのが当たり前です。
飲食店は2年で50%、3年で70%が潰れると言われています。
鶴岡のような地方ではその数字はちょっと大袈裟ですけど、5年前にあったお店が
すでにいくつも閉店しているのも事実です。
5年前の「庄内小僧」なんかの地方情報誌をいま見てみてください。
年末忘年会特集の記事なんて、居酒屋もラーメン屋もすでにないお店がいかに多いことか。
それでも、商売はやってみなければ分からないものなのは確かです。
そこにビックチャンスもあるわけだし、逆に絶対に成功する商売なんてひとつもありません。
自己資金の準備と入念な情報収集、そして協力してもらえる人脈と、食材に対する知識と経験。
すでに不安で眠れない夜が襲ってくるのは当たり前ですよ。
商売を始めるということは、そういうものです。
かつての自分もそうでした。
自分は修行もしていないんですから。
よく今まで続いていると思います。
まだまだコロナの影響で客足が鈍く、そこにこの暑さも重なって自慢の煮こみが出ません。
例年だと6月中に販売終了していますから、少し早いですけど今年はそろそろメニューから
外そうかなと思っています。
4名さま以上の団体のご予約で、煮こみの要望があればもちろん作ります。
昔は一年中煮こみを提供していたこともあったんですけどね。
廃棄ロスに耐えられなくて、季節販売に切り替えてもう10年以上になります。
それもやってみて始めて気づかされたこと。
理想と現実とのギャップというやつですかね。
こればっかりは「気合い」だけではどうにもなりません。
さて、今日の鶴岡は昨日に続き30℃を越す暑さになりそうです。
熱中症に注意して小まめな水分補給を忘れずに。
今日はここまでにしておきます。
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
最近、若い経営者というか若い事業主の子たちと話す機会がありました。
今、自分自身がやっている仕事が軌道に乗ったら、副業で飲食店をやりたいという。
雇われ店長を置いて、居酒屋かラーメン屋をやりたいんだそうです。
どうぞ頑張ってみてください。
最近鶴岡では、そういういわゆる「オーナー業」に憧れる若い子たちが増えたような気がします。
上昇志向と向上心は必要なことだと思うし、商売をやっていく上でそのハングリーさと目標は
絶対に必要なことだとは思います。
ただ、彼らの業界の中で、彼らが長年やってきて培ったノウハウや人脈を活かして、
2店舗目、3店舗目と展開していくのなら話しはわかります。
全くの畑違いで居酒屋やラーメン屋を副業でやるって、そんなに簡単な商売じゃないですよ。
今回のコロナの影響で、改めて商売を継続していくことの難しさと、何かあったときのための蓄えと
経営的な体力が明暗を分けると身を持って痛感させられました。
鶴岡でもたくさんの飲食店が閉店し、さらに閉店を予定しているお店がまだまだあるそうです。
知り合いの経営する駅前の某居酒屋も、コロナの影響で閉店に追い込まれました。
後輩の居酒屋も、未だに外の看板に明かりは点っていません。
共通しているのは、店主がお店に立っていないことですかね。
いわゆる複数の商売をやっているオーナーであるということ。
それでも複数経営しながら、調子のいいときも絶好調だった時期もあったと思うんですよ。
でも、体力がないんじゃしょうがないんですね。
ダメなら辞める、ダメなら閉める。
その判断も経営ですし、商売とは本来そういうものなのかもしれません。
でも、そうなった人の言葉に、商売についての説得力がありますか。
自分の持論なんですけど「継続力とは説得力」という座右の銘があります。
やっぱり商売は手広くやることよりも、堅実にひとつのことを継続していくからこそ
お客様からの「信用」と「信頼」が生まれ、その言葉には「説得力」が出るものではないでしょうか。
今までも、異業態経営や多店舗経営で失敗した人たちを山のように見てきました。
東京や都会はどうなのかは知りませんけど、不思議と鶴岡ではみな消えていきます。
つまり、それだけ商売の難しい土地でもあり、経営者本人の顔の見えない商売は
あまり支持されにくいということなんだと思うんですね。
確かに自分自身も、店主自身がお店に立っていない飲食店には、チェーン店を除けば
鶴岡ではほとんど行っていないことに今あらためて気がつきました。
まあ、これはあくまでも鶴岡での話しですからね。
すべての商売が失敗するということではなく、いわゆる異業種経営の「オーナー業」は
なかなか成功しにくいという話しです。
太く短くも商売だし、細く長くもまた商売。
一攫千金を狙うのも間違っていないし、堅実にコツコツやるのもまた正解。
一度きりの人生なんだから、何度でも失敗できるし何度でも立ち上がれるはず。
だけども、商売を失敗した人の言葉には、商売に対する説得力は生まれないのもまた事実。
だから商売は難しい、だから人生は面白いのかもしれません。
そんなことをふと思った土曜日の午前6時。
愛犬カールはベッドから出てくる気配がありません(笑
それならそれで、コーヒーを飲んで新聞を読む大人の時間を過ごします。
あ、大事なことを告知するのを忘れていました。
来週月曜日、6月8日は臨時休業になります。
仕入先の庄内ミートの臨時休業に伴う連鎖休業というやつです。
酒田の夜を偵察に行って来ます。
それでは素敵な週末をお過ごしください。
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毎度ありがとうございます!
先日から告知していた「鶴岡市プレミアム付飲食券」の販売が23日にあったわけですが、
全国ニュースになるほどの大渋滞と大混乱が起き、急遽市長が会見し「見通しが甘かった」と
陳謝する姿が大きく報道されておりました。
確かに鶴岡のような地方で、販売所となった小真木原運動公園駐車場を中心に、
四方4キロに渡っての大渋滞ですから、大混乱と表現する以外に言葉は見つかりません。
緊急車両は絶対に通行できないレベルですし、チケット購入の意思のない方や、
仕事や通院などで移動しなければならなかった方々にとっては本当に大迷惑だったことでしょう。
販売方法や販売場所の選定など、確かに見通しが甘かったと思います。
ただ、鶴岡市ではこれまでも「荘内藩札」や2015年に「プレミアム付き商品券(20%還元)」を
販売していて、過去の実績を鑑みてもそんなにも混乱が起きないだろうと想定していたのだと思います。
購入金額の「倍(50%還元)」使えるというお得感に、自粛で抑制されていた消費活動に対する
欲求が重なりこういう結果になったのだろうと容易に想像はできます。
ご迷惑を被った方々や、並んだのに購入できなかった方々には本当にお気の毒だと思います。
今後は抽選方式に切り替えて購入することになるそうですが、
そのチケットでの地域経済の活性化に期待しているのもまた事実です。
アイデアはいいと思うんですよね。
我々飲食店にとっては非常に期待してる施策ですから。
なにより飲食店にお客様がお越しになれば、食材を購入することになります。
自分の場合だと、肉・アルコール・野菜・米・飲料・調味料あたりでしょうか。
さらに、竹串・ラップ・ホイル・輪ゴム・タッパー・ビニール袋などの消耗品も購入します。
そして、代行社やタクシーなども同様に利用しなくてはなりません。
ほかにはクリーニングや電気・ガス・水道・ガソリンなどの経費もかかってきます。
スタッフを配置すれば給料を渡し、それを貰った彼らはまた消費者としてお金を使うでしょう。
今回のチケットは「商品券」ではなく「飲食券」なんですよ。
スーパーなどで日用品や食料品を購入する際には一切使えないんですよ。
事前に登録した店舗で飲食する際にしか使えない、不便といえば不便なチケットなんです。
2015年に発行した「プレミアム付商品券(20%還元)」は差額2億円を負担したにもかかわらず
販売開始5日目でもまだ販売率85%だったんですね。
今回の「プレミアム付飲食券」で市の差額負担金は約1億円。
50%という大幅な還元率や販売総数には違いがあるものの、前回の実績に照らし合わせて
もうちょっと増えるかなぁ程度の予測だったのかもしれません。
だからこそ、自粛要請が解除になったことにあわせて、過去の検証や当日の想定が不十分のまま
販売に踏み切ってしまった部分があったのだと自分は理解しています。
スーパーなどでも使える「商品券」であれば、もっと購入希望者がいることは容易に想像できるし
もっと慎重に準備検証していたのかもしれませんね。
行政が引き起こした大混乱ですから、市役所にクレームだと息巻いて電話するのも結構でしょう。
それだけの大渋滞だったし、市民生活に支障が出て大きな損害が出たとも聞いています。
その怒りや損害を否定はしません。
でも自分は、今回の市の施策には理解を示したいと思っています。
購入された方やこれから購入するたくさんの方々からは、余すことなく各店舗で使って頂きたいです。
そして登録した各店舗は売上が上がれば、今度は必然的に他の業種やスーパーや商店などで
現金を使うことになりますからね。
市には今回の教訓を必ず次に活かしてもらいたいですし、今後も市民は期待しているでしょう。
特定の店舗でしか使えない飲食券にもかかわらず、これだけの市民が関心を持ち、
是非とも買いたいと何時間も車で並び、それでも買えなかった方々がいたこと。
それだけ自粛生活が苦しくみんなが消費活動に飢えているということ。
言わずもがな、ですね。
今後の行政に期待しています。
今週も一週間が始まります。
心穏やかに、のんびりいきたいものです。
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毎度ありがとうございます!
つい先日、キャプテンワタルの親父さんがお亡くなりになり、昨日同期のアイタ、マルコ、
そして先輩のマナブさんらと共に葬儀に参列させて頂きました。
ワタルの親父さんとおふくろさんのことも、たまに球場で会う程度でしたけど
高校時代から「父ちゃんや、母ちゃんや。」と気軽に呼ばせてもらっていました。
若い頃は、まるで菅原文太の一番星トラック野郎そのままに、飲む・打つ・買うの三拍子揃った、
豪快を絵に書いたような父ちゃんだったと聞かされていました。
確かに、20歳の頃にワタルの温海の実家で酒を飲んでいて、一緒に飲んでいたワタルの友達と
ケンカになった時にも、止めるのかと思いきや「おい!オメだぢ、やるなら外でやってこい!」
と一切止めずに、笑いながら全く気にすることもなく酒をグイグイ飲んでいました。
茶の間でケンカが始まったら、普通は止めるでしょうよ。
ひとしきり外でケンカが終わって、また家の中で酒を酌み交わしていると、父ちゃんが
「男同士はそうやって仲良くなっていくもんだ。ほら、もっと飲め!」と酒を注いでくれたことも
自分の中では忘れられない思い出です。
孫のソウマが高校野球を引退してからは「何にも楽しみがねーわや。」と嘆く母ちゃんの言葉を
いつも遮るように「んね。今度はイシカワのせがれがいるわいや。のう。」とニッコリ笑って
「頑張らせれよ。」とポツリと励ましてくれるものでした。
「ソウマのように試合に出らいればいいあんけどのー。」
「なんにも、最後まで一生懸命やればそれでいいわいや、のう。」
そんなふうに声をかけてもらうことが、ただただ素直に嬉しかったことを覚えています。
見た目や昔の面影とは裏腹に、口ベタだけど男らしくて優しいイメージだったですよね。
酒田の光が丘球場でも、中山の県野球場でも、きっと息子のワタルよりも会っていましたからね。
父ちゃん母ちゃんのすぐ後ろの席で一緒に観戦したこともありますが、勝った負けたよりも
もっと違う目線で鶴岡東の野球を応援してくれていた気がします。
「この子たちも大阪から来て必死なってやってんなやの。そげだどごだろや、こっちの子どの差は。」
そんな会話を耳元でしながら一緒に観戦したのも、ワタルの知らない自分だけの思い出です。
昨年秋に、母ちゃんから温海カブを差し入れでもらった際に、乗ってきたワタルの助手席で
随分と痩せてしまっていた父ちゃんの姿が、自分の見た最後の父ちゃんの姿でした。
「温海カブは、なんぼあっても助かるわー。」と遠慮なく図々しくおねだりすると、
助手席の父ちゃんが「あれ、せばもっとくれでやれ。」と笑いながら母ちゃんに伝えて、
まだ漬けていない生のカブを袋ごとくれたんですよね。
元気なうちに、父ちゃんに自分の焼いたやきとんを食べてもらいたかったです。
きっと口に合わなかったとしても「んめの。」と笑って食べてくれたでしょうね。
豪快で若い頃の破天荒さとは逆に、孫ができてから優しく温かい人のイメージが強いですから。
ワタルからは、破天荒な父ちゃんに対して子どもの頃に抱えていた複雑な感情も、
酒を飲んで酔っ払って本音が出はじめると、毎回よく聞かされていました。
それでもワタルは最後まで息子として喪主として、しっかりと父ちゃんを送り出してやれたはずです。
最後は一番落ち着く自宅で穏やかな表情で旅立ったと聞かされて、ワタルにとっても、
そして父ちゃんにとっても幸せな最後の時間を過ごせたことと信じています。
こんな表現は不適切なのかもしれませんけど、愛する父ちゃんを亡くした悲しみと喪失感の中に、
何よりも家族みんなが父ちゃんのことを大好きだったんだなぁということが真っ直ぐに伝わってきた
とてもいい葬儀だったと思います。
みんなの流す涙が、とても温かかったです。
ミナの涙も、ソウマの涙も、そしてワタルの涙も。
父ちゃんにとって、ワタルは自慢のひとり息子だったはずです。
結婚して、可愛い孫二人も見せてくれて、市内で立派な家を建てる甲斐性もあって。
平凡でも不自由のない暮らしを見せてあげることこそが、何よりの親孝行だと思うんですよ。
そして、親の最期に寄り添うということは、後からもっとやってあげれたことがあったんじゃないか、
もっと話すべきことがあったんじゃないか、と後悔や無念にも似た感情が必ず沸き起こるものです。
でも、自分が最後に何をしてあげたかというよりも、親が最後に何を感じたかだと思うんですよね。
だとすればきっと、父ちゃんは「ワタルや、最後までありがどよ。」と思っていたはずです。
ワタルの涙につられて、自分の目にも温かい涙が溢れました。
また一人、父ちゃんと呼べる大切な人が旅立ってしまいました。
きっと父ちゃんはあの世でも「一番星」になって、天国でもワタルの父ちゃんらしく
豪快に楽しく過ごしてくれるはずです。
ゆっくりと安らかにの、父ちゃんや。
これからもワタルの家族のことを天国から見守ってあげでくれよの。
心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
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毎度ありがとうございます!
先日、スーパーでいろいろあった「除菌アルコール」誤解事件でしたが、
取引先の業者へ頼んでおいた「除菌アルコール業務用2L」が入荷予定日よりも
2週間も早く納品され、当分は心配する必要がなくなりました。
トイレットペーパーも普通に買えるようになりましたし、なんとか普通の生活に戻りつつあります。
テレビをつければ「コロナ」「新型ウィルス」の話題ばかりが流れ、いい加減うんざりしてきました。
こんな時ほどセンバツを開催して、世間のネガティブな風を吹き飛ばしてほしいと思います。
そういえば、先日の誤解事件の現場となったスーパーにチラッと寄ってみたら、なんと、
催事ゴンドラと通常の棚の両方に「除菌アルコール」が並べられていて、催事ゴンドラには
「お一人様2個まで」の張り紙が、通常の棚には張り紙がありませんでした。
ほら、やっぱり。
これはまた第2の冤罪が生まれる非常に危険な状態にあります。
が、すでに自分は2Lの業務用アルコールを入手しましたんでね。
気持ち的には随分と余裕がある状態なわけです。
さて、ここで問題です。
この後、自分がとった行動は次のうちどれでしょうか。
A 通常の棚にある商品を、張り紙の付いている催事コーナーの棚に全部移した。
B 店員Bに「また張り紙のない棚に商品が並んでいるよ。」と教えてあげた。
C 店を出てから店長に「2ヶ所で展開しているから混乱しますよ。」と電話をかけた。
D さらなるトラブルは御免だと、何もせず何も言わず、そのまま店を出た。
答えが気になる方は、やんちゃにご来店した頂いた方だけにお教えします(笑
電話やメールでの答え合わせはご遠慮ください(笑
そして昨夜は、珍しくカウンターに二人組の女性のお客様にお越しいただきました。
お会計を済ませ、帰りがけに「美味しかったねー。最近飲み放題の飲み会ばかり続いていたから
時間を気にせずたくさん話せてよかった~。ありがとうございます。美味しかったです。」
6時半から閉店まで、のんびりと楽しんでもらえたようです。
当店は飲み放題はやってませんけど、その反面、時間の制限も無いということです。
お客様の回転率の非常に悪いお店ですけど、それがウチの売りでもあります。
時間の許す限りのんびりと楽しんで頂いて、食べた分と飲んだ分でのお会計となります。
お一人様でも団体様でも、それはみな同じです。
コロナの影響で、恐ろしいくらいに閑散としている夜の鶴岡ですけど、
そんな中でもお越しいただけたお客様には満足して頂けるよう、精一杯頑張らせてもらいます。
そういえば、昨夜は未成年のお子様のいる常連のご家族連れのお客様もいらしてましたんで、
4月からの「山形県受動喫煙防止条例」に伴う未成年の入店お断りのPOPも作らないとなりません。
本当に心苦しい限りです。
お父さんが家でタバコを吸っているご家族が来店しても、お店が悪くなるんですから。
アイコスとか電子タバコもダメというのも困りますし。
まあ文句を言っても何の影響力も持ってませんから、お上の指示にはハイハイと従うしかありません。
さて、今日頑張れば明日はお休みです。
今日も頑張っていきましょう!