『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

全国ニュース
毎度ありがとうございます!

先日から告知していた「鶴岡市プレミアム付飲食券」の販売が23日にあったわけですが、
全国ニュースになるほどの大渋滞と大混乱が起き、急遽市長が会見し「見通しが甘かった」と
陳謝する姿が大きく報道されておりました。

確かに鶴岡のような地方で、販売所となった小真木原運動公園駐車場を中心に、
四方4キロに渡っての大渋滞ですから、大混乱と表現する以外に言葉は見つかりません。

緊急車両は絶対に通行できないレベルですし、チケット購入の意思のない方や、
仕事や通院などで移動しなければならなかった方々にとっては本当に大迷惑だったことでしょう。

販売方法や販売場所の選定など、確かに見通しが甘かったと思います。

ただ、鶴岡市ではこれまでも「荘内藩札」や2015年に「プレミアム付き商品券(20%還元)」を
販売していて、過去の実績を鑑みてもそんなにも混乱が起きないだろうと想定していたのだと思います。

購入金額の「倍(50%還元)」使えるというお得感に、自粛で抑制されていた消費活動に対する
欲求が重なりこういう結果になったのだろうと容易に想像はできます。

ご迷惑を被った方々や、並んだのに購入できなかった方々には本当にお気の毒だと思います。

今後は抽選方式に切り替えて購入することになるそうですが、
そのチケットでの地域経済の活性化に期待しているのもまた事実です。

アイデアはいいと思うんですよね。
我々飲食店にとっては非常に期待してる施策ですから。

なにより飲食店にお客様がお越しになれば、食材を購入することになります。

自分の場合だと、肉・アルコール・野菜・米・飲料・調味料あたりでしょうか。
さらに、竹串・ラップ・ホイル・輪ゴム・タッパー・ビニール袋などの消耗品も購入します。
そして、代行社やタクシーなども同様に利用しなくてはなりません。
ほかにはクリーニングや電気・ガス・水道・ガソリンなどの経費もかかってきます。
スタッフを配置すれば給料を渡し、それを貰った彼らはまた消費者としてお金を使うでしょう。

今回のチケットは「商品券」ではなく「飲食券」なんですよ。
スーパーなどで日用品や食料品を購入する際には一切使えないんですよ。
事前に登録した店舗で飲食する際にしか使えない、不便といえば不便なチケットなんです。

2015年に発行した「プレミアム付商品券(20%還元)」は差額2億円を負担したにもかかわらず
販売開始5日目でもまだ販売率85%だったんですね。
今回の「プレミアム付飲食券」で市の差額負担金は約1億円。
50%という大幅な還元率や販売総数には違いがあるものの、前回の実績に照らし合わせて
もうちょっと増えるかなぁ程度の予測だったのかもしれません。
 
だからこそ、自粛要請が解除になったことにあわせて、過去の検証や当日の想定が不十分のまま
販売に踏み切ってしまった部分があったのだと自分は理解しています。
スーパーなどでも使える「商品券」であれば、もっと購入希望者がいることは容易に想像できるし
もっと慎重に準備検証していたのかもしれませんね。

行政が引き起こした大混乱ですから、市役所にクレームだと息巻いて電話するのも結構でしょう。
それだけの大渋滞だったし、市民生活に支障が出て大きな損害が出たとも聞いています。
その怒りや損害を否定はしません。

でも自分は、今回の市の施策には理解を示したいと思っています。

購入された方やこれから購入するたくさんの方々からは、余すことなく各店舗で使って頂きたいです。
そして登録した各店舗は売上が上がれば、今度は必然的に他の業種やスーパーや商店などで
現金を使うことになりますからね。

市には今回の教訓を必ず次に活かしてもらいたいですし、今後も市民は期待しているでしょう。

特定の店舗でしか使えない飲食券にもかかわらず、これだけの市民が関心を持ち、
是非とも買いたいと何時間も車で並び、それでも買えなかった方々がいたこと。
それだけ自粛生活が苦しくみんなが消費活動に飢えているということ。

言わずもがな、ですね。
今後の行政に期待しています。

今週も一週間が始まります。
心穏やかに、のんびりいきたいものです。


 







コメント

1. 無題

3回くらい見たよ。
知ってるヤツが出るかと思ってじっくりと!
市長の出身校まで調べたわ!
後輩じゃなかったな!(笑)

2. >ベイスターマンさん

とにかく大変な騒ぎでしたよ。

でもそれだけの人がチケットを買って、
飲食店で使いたい人がいるということ。

大混乱でしたけど、今後の消費動向に期待します。

わが母校から、市長なんて出ます?(笑
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