『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

彼らの未来へ
毎度ありがとうございます!

久しぶりの営業でしたが、内心まだ人は動かず当然のようにヒマだろうと思っていました。
それがなんということか、常連さんたちが一人、また一人、そして一人、また一人。

小上がりには同級生やら後輩やらも再開初日を待ちわびたかのように駆けつけてくれ、
めちゃくちゃ忙しい一日になりました。
本当にありがとうございます。

久しぶりの立ち仕事に、足も腰もパンパンで悲鳴を上げていますけど、心地いい疲れでもあります。

のんびりひっそりスタートを切るかと思いきや、逆に今日からが反動がきそうで怖いくらいです。

ポイントカードも、みなさん喜んでくれました。
ささやかな還元ですけど、日頃からのご愛顧に感謝しながら、お客様に喜んでもらえるようにと
作ったポイントカードです。
是非、活用してもらえれば嬉しいです。

そんな中、夏の甲子園も地方予選も中止の速報が流れてきました。
奇しくも今日から普段通りの営業を再開し、自分的には鶴岡では野球が出来そうな雰囲気だっただけに
非常に残念だとしか言葉にできません。

たくさんの著名人や監督さん方が、さまざまな角度から3年生にかける言葉を丁寧に選んで
コメントされています。

「3年生がかわいそうだ。」「かける言葉が見当たらない。」「甲子園だけが高校野球ではない。」
「この悔しさを将来活かしてほしい。」「コロナで亡くなっている方がいるので仕方がない。」
「彼らに高校野球の区切りをつけてやってほしい。」「地方で代替大会でもやるべき。」
「負ける機会も作ってやるべき。」「結論が早すぎたのではないか。」「将来設計が狂ってくる」

どの言葉も納得できます。
どのコメントにも共感できます。

現役部員や保護者の方々の落胆は、想像に絶するものがあります。

自分が思うことは、やっぱり人生は長いものだと思うんですよね。
自分の意思では思うようにいかないこと、努力しても報われないことは
社会人になっても、この先の人生の中でもたくさんあります。

だから今回の決定を「仕方ないだろう。」などと簡単な言葉で片付けるつもりは毛頭ありません。

ただ、大人たちはその先も見てあげてほしいと思うんです。
共に嘆き悲しむことも、今は必要なことだと思います。

でも大人たちはもう少し先で、この学年の高校球児たちがどんな想いでこの悔しさを乗り越え、
どんな大人になっていくのかを見守り待っていてあげて欲しいと思うんです。

震災で、親や兄弟を亡くした子どもたちがいました。
自分は何も悪くない、なんの落ち度もない日々を暮らしていて、ある日突然自分の意思では
どうすることもできない非情な現実を突きつけられたわけです。

今回のコロナの影響で知人の会社が倒産しました。
お気に入りだったお店も閉店することになりました。
仕事がなくなって収入がないヤツもいれば、生活が困窮してギリギリで生きているヤツもいます。

自分自身がどんなに努力しても、思うようにならない現実を突きつけられることは
大人の我々は痛いほど知っているし、そのための心の準備と覚悟もあります。

そして高校生が想像している以上に、この先の人生において嬉しいことや楽しいことが
たくさんあることも、我々大人は知っているはずなんです。

今、この瞬間を一生懸命に生きるしかありません。

当たり前だと思っていたことが、当たり前ではなかったということに気づかされ、
諦めようにも諦めきれない想いと言葉にならない喪失感の中で、たとえこの先時間がかかったとしても
きっと何かを見つけてくれる、何かを感じて次への一歩を踏み出そうとする彼らを応援したいと
思っています。

高校球児の彼らだから応援するのではなく、この辛い思いを乗り越えようとする全ての高校3年生を
応援していきたいと思うんですね。

この先の人生で大人になり「あのコロナの年代です。」といえば、野球部だけに限らず、
全ての人たちが「おー、あの年代かぁ。残念だったね。」と声をかけるでしょう。

その時ですよね、どう乗り越えて、どう受け止めて生きてきたのかの真価が問われるのは。

立ち上がるまでは、どんなに時間がかかってもいい。
でも、立ち上がるんだという意思だけは持たなければならない。

どんな言葉を並べても、気休めにしかならないことは分かっています。
触らず、語らず、そしてそっとしておくことも今は必要なことなのかもしれません。

そんな事を思った、営業再開2日目の朝です。

朝起きてすぐに煮こみを作ろうと思ったら、なんと鍋が見当たらない(笑
同じサイズの鍋3つで回しているんですけど、今2コしかないですよ。

朝から店に鍋を取りに戻ったんで煮こみは作れるんですけど、めちゃくちゃ気になるじゃないですか。
あちこち心当たりのあるところに聞いて回っても見つかりません。
本当に不思議です。

というより、鍋をどこにやったか覚えていないなんて、完全に老化が始まっています。
これも自分の意思ではどうにもならないもののひとつかもしれません。

ぐい呑みキープも、現時点ではお気に入りを見つけてもらうところまでです。
BOXネームの作成と実際のぐい呑みの使用には、もう少しだけ時間を下さい。

キープBOXの設置位置も今ひとつしっくりきていなくて、もう少し考える余地がありそうです。

今日も頑張ります。
不便をお掛けしながらですが、どうぞのんびりとお願いします。


 







コメント

1. 盛況

流石、やんちゃファン!!!

もちろん、週末も混みます。


ああ、良かったぁ。
やんちゃさんのお客さんは、先輩後輩もありますけど、なんかやんちゃファミリーって感じですよね。
シチリア島っぽい!

ちなみに鍋は異世界に行って、煮込みが湧き上がる鍋として重宝されています。
多分。

2. >しんさん

本当にありがたいですよね。
今日もたくさんの常連さんの顔が見れて
嬉しいやらホッとするやらで、忙しかったです。

鍋、ありましたよ。
別の車のトランクに入れたのを忘れていました。

異世界ファンタジー、なんか懐かしいですね。
オリジナル小説、楽しみに読んでいましたから(笑


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