『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

オーナー業
毎度ありがとうございます!

最近、若い経営者というか若い事業主の子たちと話す機会がありました。
今、自分自身がやっている仕事が軌道に乗ったら、副業で飲食店をやりたいという。
雇われ店長を置いて、居酒屋かラーメン屋をやりたいんだそうです。

どうぞ頑張ってみてください。

最近鶴岡では、そういういわゆる「オーナー業」に憧れる若い子たちが増えたような気がします。
上昇志向と向上心は必要なことだと思うし、商売をやっていく上でそのハングリーさと目標は
絶対に必要なことだとは思います。

ただ、彼らの業界の中で、彼らが長年やってきて培ったノウハウや人脈を活かして、
2店舗目、3店舗目と展開していくのなら話しはわかります。

全くの畑違いで居酒屋やラーメン屋を副業でやるって、そんなに簡単な商売じゃないですよ。

今回のコロナの影響で、改めて商売を継続していくことの難しさと、何かあったときのための蓄えと
経営的な体力が明暗を分けると身を持って痛感させられました。

鶴岡でもたくさんの飲食店が閉店し、さらに閉店を予定しているお店がまだまだあるそうです。
知り合いの経営する駅前の某居酒屋も、コロナの影響で閉店に追い込まれました。
後輩の居酒屋も、未だに外の看板に明かりは点っていません。

共通しているのは、店主がお店に立っていないことですかね。
いわゆる複数の商売をやっているオーナーであるということ。

それでも複数経営しながら、調子のいいときも絶好調だった時期もあったと思うんですよ。
でも、体力がないんじゃしょうがないんですね。

ダメなら辞める、ダメなら閉める。
その判断も経営ですし、商売とは本来そういうものなのかもしれません。
でも、そうなった人の言葉に、商売についての説得力がありますか。

自分の持論なんですけど「継続力とは説得力」という座右の銘があります。

やっぱり商売は手広くやることよりも、堅実にひとつのことを継続していくからこそ
お客様からの「信用」と「信頼」が生まれ、その言葉には「説得力」が出るものではないでしょうか。

今までも、異業態経営や多店舗経営で失敗した人たちを山のように見てきました。
東京や都会はどうなのかは知りませんけど、不思議と鶴岡ではみな消えていきます。

つまり、それだけ商売の難しい土地でもあり、経営者本人の顔の見えない商売は
あまり支持されにくいということなんだと思うんですね。

確かに自分自身も、店主自身がお店に立っていない飲食店には、チェーン店を除けば
鶴岡ではほとんど行っていないことに今あらためて気がつきました。

まあ、これはあくまでも鶴岡での話しですからね。
すべての商売が失敗するということではなく、いわゆる異業種経営の「オーナー業」は
なかなか成功しにくいという話しです。

太く短くも商売だし、細く長くもまた商売。
一攫千金を狙うのも間違っていないし、堅実にコツコツやるのもまた正解。

一度きりの人生なんだから、何度でも失敗できるし何度でも立ち上がれるはず。
だけども、商売を失敗した人の言葉には、商売に対する説得力は生まれないのもまた事実。

だから商売は難しい、だから人生は面白いのかもしれません。

そんなことをふと思った土曜日の午前6時。
愛犬カールはベッドから出てくる気配がありません(笑
それならそれで、コーヒーを飲んで新聞を読む大人の時間を過ごします。

あ、大事なことを告知するのを忘れていました。
来週月曜日、6月8日は臨時休業になります。

仕入先の庄内ミートの臨時休業に伴う連鎖休業というやつです。
酒田の夜を偵察に行って来ます。

それでは素敵な週末をお過ごしください。








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