『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

兄の影響
毎度ありがとうございます!

あたかかくなってきて煮込みの注文率が低くなってきたので、
ゴールデンウィーク明けから煮込みを作っていません。

いつもは5月いっぱいとか、6月中旬頃までは販売しているんですけど、
少し気温とにらめっこしながら、日々作るかどうかを決めます。

煮込みがなくても「ミミのごぼう煮」があったりしますので、
汁物や温かいものがご希望のかたは是非ご注文くださいませ。

煮込みを作らないということは、朝から時間が取れるということでもあって、
連日のブログ更新となります。

今日は「一人旅」の話しでも。

あれは確か小学4年生か5年生だったと思います。
9歳離れた兄貴がすでに山形市で銀行員として働いていて、鶴岡駅から電車に乗って山形駅まで
一人旅したのが初めてでした。

その当時、山形まで電車で行くには陸羽西線のどこかで乗換えがあった気がします。
余目だったかな、新庄だったかも。

リュックサックひとつ背負って切符を握り締め、緊張しながらもワクワクしながら
電車の窓から流れる景色を眺めていた記憶も、しっかりと残っています。

「なにか分からないことがあったら、駅員さんや周りの大人に聞け。」
おふくろからの注意事項は、ただそれだけ。
今思えば、よく子供一人で送り出したと思いますよ。

山形駅に無事に着いて、迎えに来てくれた兄貴の顔を見て安心したというか、
ホッとしたというか、泣きたくなるくらいになんとも嬉しかったものです。

車は日産サニーで、カーコンポからはサザンオールスターズの「いとしのエリー」が流れていました。
小白川にあった銀行の独身寮に着くと、部屋の中は資生堂タクティクスのいい匂いがして
大人として社会人として生活していた兄貴の姿をカッコいいと憧れていましたもんね。

その日の夕方に、シネマ旭で「スーパーマン」を観ました。
おそらく初めて観た洋画でしたけど、子供ながらも純粋に面白かったですねー。
スクリーンに広がる壮大なスケール感と迫力の大音量、今でも鮮明に覚えています。

映画を観終わって洋食屋で牛タンシチューなるものを食べたのも、この時が初めてでした。
カレーでもハヤシライスでもない、中に肉の塊がゴロゴロ入っている茶色い料理・・・
そしてこれがハンパなく美味しいじゃないですか!

6畳一間の部屋に帰ってきて、ベットの方に自分を寝かせてくれました。
ベットに寝るなんていうのも、実はこの時が初めてだったかも(笑

翌日には、兄貴の彼女らしいお姉さんと一緒に大沼デパートに行って買い物をした記憶があります。
名前も顔も覚えていないけれど、看護婦っていうのはなぜかしら覚えているという(笑

駅に送ってもらう直前に、寮に250ccのホンダのバイクが納車されて
「母ちゃんにはバイク買ったって言うなよ。」と口止めされたのも 覚えています。

サザン、タクティクス、映画、牛タンシチュー、ベット、バイク・・・
そのすべてがカッコよく大人をイメージするものでしたね。

蔵王にスキーに連れていってくれたのもそうですし、大人になってからは
兄貴がやっているからとゴルフも始めました。

野球を始めたのも、アイビーファッションにはまったのも、
今の自分を形成するにあたって、親以上に兄貴に影響を受けたことに
違いはありません。

おふくろが亡くなるずっと前に、あの時の山形一人旅のことを聞いてみたら、
兄貴が「山形まで一人で電車に乗せて来させろ。何でも経験だから。」と
言ったんだそうです。

ありがたいものですね。

なぜかふと、そんな事を思い出した金曜日の朝でした。

さて、週末に向けてラストスパートです。
それぞれの思い出を胸に今日も一日頑張っていきましょう!!


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