『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

たかが煮込み、されど煮込み
毎度ありがとうございます!

いつものように「煮込み」に火をかけながら、ブログを書いております。
寒くなってきて「煮込み」の注文がハンパなく、毎日か二日に一回のペースで作っているんで、
午前中は家から一歩も出れない日々が続きます。

だったら、「もっと大きな鍋に一回でたくさん作ったほうが楽じゃん。」という方もいるかもしれませんが、
それは、企業秘密というか企業理念というか、自分のこだわりの部分でもありますんで、
ここにはあえて書きませんけど、一度に仕込む量にも実は緻密な計算があるんです。

まぁ、お客様にはそんなことを気にせず、美味しく食べて温まってもらえたらそれでいいんですから、
ビールと一緒にのっけから、じゃんじゃんご注文いただけたなら、それが一番の幸せです。
ウチの「煮込み」は、モツの柔らかさと汁まで飲み干せるところが特徴です。

137245aa.jpeg以前、同級生ケンシが「煮込み、大盛りで!」って注文して、
どんぶりで出した事もあったっけなぁ。
派手な料理じゃないですけど、丹精こめて時間をかけて作っている
一品だけに、「旨い!旨い!」って家族で食べてくれたのは、
本当に嬉しかったですもんね~。

いつだって手抜きはできません。

そういえば、昨日、鶴岡駅方面を通ったら、美味しいと評判だった和食料理屋さんが閉店してました。
一度も行くチャンスがなかっただけに、びっくりしたのと同時に非常に残念でしたね。

先月も、懇意にしていただいていた鮨屋さんが閉店したばかりでしたし、
他店でも、気が付いたら辞めていたり、商売の形態を変更していたりと、
飲食店の生き残りは、これから更に激化することは間違いありません。

それなのに、新規参入、新規オープンのお店が後を絶たずに乱立している鶴岡の現状に、
脅威というか不思議というか危惧というか、いろんな想いと感情が頭をよぎるわけです。

どのお店も十分に準備し考え、覚悟を決めてオープンするんだと思うんですけど、
悲しいかな自分も含めて、全部のお店が生き残れる保証はどこにもないんですよね。
必ず淘汰されていくものなんです。

あるビールメーカーの持っている数字によれば、飲食店(Bar・スナック・食堂・居酒屋全般)の継続率は
オープンから5年で30%、10年で1%という数字なんだそうです。
都心部も含めた全国的な平均値ですし、アルコールを提供する形態すべてを含む飲食店ですので、
鶴岡という土地柄や居酒屋に限っての数字となれば、もう少し変わってくる値なんでしょうけど、
それでも驚愕の数字である事には変わりはありません。

100軒が同時にオープンしても、5年で30店舗、10年で1店舗しか残らないと言う事です。

美味いものだけ出していれば、生き残れるというわけでもありません。
オシャレな内装が行列を生むかといえば、そんなこともありません。

店内の雰囲気や店主の人柄、物越しの柔らかさやこだわり、なにより味と価格とサービス・・・
飲食店成功の秘訣は、決してひとつではないハズなんですよ。

かといって、その全てが揃わないと生き残れないかというと、
それも決してそんなことはないと思うんですね。

だからこそ、みんなに可能性があるしチャンスもあるんだと思うんです。
そして、そこが商売の面白さでもあるし、難しいところでもあると思うんですよね。

自分は「継続力は説得力である。」という持論を持っています。
修行もせず親方もいないど素人が、独学で始めた飲食店を10年続けたならば、
ど素人なりの何かが見えてくるのかもしれません。

いつだって、みなさんに「美味い!」と喜んでいただける事を目標に、まだまだ走り続けます。

朝から仕込んでいた「煮込み」が、出来上がりました。
今日も寒いですけど、煮込みで温まって行きませんか?
のんびりと、いつもの場所でお持ちしております。

 

コメント

1. 次回はゆっくり

煮込みの仕込み、お疲れさまです

先日は突然お邪魔し、さらに小型台風ふたつがお店を荒らしまくり
ついにはストリップまで始めちゃって、本当にすみませんでした
ご迷惑をおかけしました(__)

ちびっこに振り回され
煮込みを頼むのもすっかり忘れてしまいました

今度は大人だけで、お行儀よくゆっくりお邪魔します(__)

2. >酒田むすめさん

先日はありがとうございました。

ジュースをひっくり返すと言う大失態で、大変ご迷惑をお掛けしました。
本当に、申し訳ありませんでした。

懲りずに、またご来店いただける日を心よりお持ちしております。

これから、ますます煮込みが美味しく感じる季節です。

是非、ご注文くださいませ。
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