『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

修行
毎度ありがとうございます!

昨夜の鶴岡は、暴風雪波浪警報が出たくらい猛吹雪・地吹雪の悪天候の夜でした。

「今日はこの天気だし、人は動かないだろうな・・・」なんて余裕ぶっこいていただけに、
まさか7時半で満席になるとは夢にも思っていませんでした。
悪天候の中、わざわざご来店いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

ちなみに、本日は開店から全席、ご予約で埋まってしまっております。
時間によっては空席が出る可能性もありますので、ご来店前にお電話をいただけると確実です。
ご不便をお掛けしますが、宜しくお願いします。

やんちゃのある建物も築40年近く経つ、古い古い建物です。
最近は、小上がりの畳の隙間からも冷気が入り込むようになってきて、補修が必要になってきました。

明日はやんちゃの定休日ですけど、午前中は大工のタカヒロに来てもらって、
小上がりに断熱材を入れたりしての補修工事を行う予定です。
タカヒロには、せっかくの日曜日なのに迷惑かけます。

来ていただけるお客様はもちろんのこと、裏方で支えてくれる人たちのお陰で成り立っているんだ、
ということも決して忘れてはならないことなんですよね。

大工・電気屋・設備屋・酒屋・メーカー・代行・タクシー・・・

前にも書きましたが、3月から修行のため仙台から一人の青年を預かることになってるんですよね。
修行をしていない自分がモノを教えるというのも、おこがましいのかもしれませんけど、
いずれ自分の店を持つという夢を持っているのであれば、長く続けるためのヒントを
なにかしら与えてあげられればいいな、と思っているんです。

肉を切ってどうやって串打ちするか、どうやって焼くか、なんていうのは修行じゃありません。
それは、単なる手習いっていうやつなんですよ。
練習すれば、誰にでも出来ることです。
焼くだけだったら夏祭りの父ちゃんにも出来ますし、串打ちくらいなら小学生の息子でも出来ます。

これまでに潰れていった数多くのやきとり屋でも、そんなことは当たり前のようにやっていたわけです。
美味い不味いはあったにせよ、肉を切って串に刺して丁寧に焼く、なんてことは
どこのお店でもやっている当たり前のことなんですよね。

CIMG2352.jpg「不味いものを食わしてやろう。」なんて店主はいないだろうし、
「ウチは、潰れてもいいんだ。」なんていうバカもいないでしょう。

人の集まるお店、潰れていくお店というのは、
それ以外の要素で決まるんだと思います。
そこをちゃんと理解して、きちんと実践していけるようになること
それこそが、修行だと思うんですね。

それには、その人の生き方、物越しや物云いや表情、他人との関わり方などが大きく影響してきます。
付け焼刃では、すぐに身に付くものではないと思うんですよ。
要は、商売をやっていくうえでの「考え方と実践力」とでもいいますか。

金さえ出せば、お店は誰にでも持つことが出来るんです。
継続していくための力を、どうやって培っていくかなんですよね。

そんな自分も、お客様に育てていただいた一人です。
その気持ちは、絶対に忘れてはなりません。
お客様に喜んでいただけるから、見えないところでも頑張れるんです。

ある方から頂いた「今日儲かったなら、明日は儲からないと思いなさい。」という言葉は
驕らず謙虚に努力を継続しろ、という意味が込められています。

そんな自分の背中を見て、青年が何を感じ取れるのか・・・早くも観察力と洞察力が試されます。
青年の詳細は、またいつか書こうと思います。

今日も一日、吹雪に負けずに頑張って行きましょう!!
オッシャー!!


 

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