『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

「愛されて勝つ」
毎度ありがとうございます!

土曜日は赤川花火大会のためお店もお休みをいただき、
土日連休で短い夏休みを満喫していました。

土曜日はスポ少を休ませて酒田光が丘球場で【私学大会】鶴岡東vs山形城北を観戦しました。
全員がBメンバーらしいと情報は入っていたものの、新チーム発足まだ1ヶ月で
AチームもBチームもへったくれもあったもんじゃありません。

私学大会は、完全に育成の場と捉えてこの試合に挑んでいるということでしょうから、
与えられたチャンスにきちんと結果が残せるかどうか、ということなんだと思います。

息子はスポ少を始めてから、初めてナマで見る高校生のピッチングや打球に
「スゲー!速えーっ!」って驚いてましたから、見て何かを感じてくれればそれで、
スポ少を休んでまで連れてきた意味があったというもんです。

偶然にもその日は夕方から「日大山形」vs「作新学院」の試合もあって、
赤川花火大会に向うギリギリまでTVの前にかじりついて応援してました。

「日大山形」の戦力分析や甲子園での戦い方は、ここではあえて書きません。
自分なんかよりも、もっと野球に詳しい方々が丁寧に分析されてますんで(笑

だだ率直に、「羨ましい」という想いが強いですかね、やっぱり(笑

センバツ4強に入った「羽黒」の時よりも、県民は盛り上がっている感じがしませんか?
個人的には当然、母校「鶴岡東」に甲子園で旋風を巻き起こしてもらいたいというのが
一番の想いなわけですけど、残念ながら「日大山形」ほど県民には愛されていない気がします。

高校野球はプロ野球と違って結果が全てなんだから、地域の方々に「愛される」なんてことは
考える必要はないのかもしれません。

でも、日本人にとって【高校野球】はれっきとした文化であることは間違いありません。
その地域に根ざし、その地域を代表して、あの大舞台で頑張る球児の姿に、
感動や勇気をもらえるというのは、誰もが否定できない日本人の感性であると思うわけです。

愛されないチームとは、外人部隊と揶揄される「野球留学生」を多く受け入れているからでしょうか。
おそらく、違うと思います。

「鶴岡東」の旧校名「鶴商学園」と云えば、鶴岡市民の誰もが
「君島はいいピッチャーだった。」と口を揃えて言います。
おそらく、県内の高校野球オールドファンなら、みなそう言うでしょうし、
鶴岡が生んだ最初の高校生ヒーローと言っても過言ではないでしょう。

お店でも「マスターはキミシマより上?下?」なんて物差しになっているくらい
鶴岡市民にとって「鶴商のキミシマ」は愛されている呼称なんですね。

でも、キミシマさんは秋田の人ですよ。
秋田県からの「野球留学生」なんですよ。

それが、35年も経った今でも鶴岡市民に「鶴商学園のキミシマ」が愛され続けているのは、
記憶にも記録にも残る選手だったからだと思うんですよね。

初出場の60回大会で「日田林工」には負けたものの、投球数68球というのは
甲子園の【一試合完投最少投球数】の9イニング記録に今でも残っています。
(※61回大会:【倉敷商】片山投手のもつ65球は8イニング完投記録)

翌年春の51回センバツでは、優勝候補の「天理」を初戦5-2で破って見事勝利し、
今の「日大山形」が初戦に「日大三」を破った以上に山形県が盛り上ったものでした。
ちなみに、この試合の一試合最多併殺7(天理5鶴商2)というのも甲子園記録です。

63回大会では、三浦主将が予備抽選で一番くじを見事引き当て、
爽やかなハツラツとした選手宣誓が今でも記憶に残ってます。
鶴岡で甲子園の選手宣誓といえば、酒田南の下妻じゃなく鶴商の三浦なんです。

強い弱いじゃなく、記憶に残る印象的な選手やチームを、地域は「愛する」ものなんですね。

どんなに「酒田南」が台頭してきても、「羽黒」がセンバツベスト4になったと云えど、
山形を代表するチームとして愛されるのは「日大山形」のような気がして、
悔しくも羨ましくもあるわけです。

甲子園で今や「日大山形旋風」を巻き起こしているその最中に、
私学大会ではレギュラーの座を狙っての泥臭い試合を繰り広げていたわけです。

ここから誰が這い上がってくるのか。
ここからどんなチームに仕上がってくるのか。

彼らには「甲子園」に出場するという目標が、もちろん大前提にはあるわけだけど、
ただ行けばいいってもんじゃないだろうとも思ってしまうわけです。

そこまでの戦い方というかプロセスで、地域の皆さんに応援してもらい共感してもらえて
はじめて「愛されるチーム」になっていくものかもしれないなぁなんて、
まだ名も知らぬ鶴岡東の選手達を見ながら、ふとそんなことを考えていた土曜日でした。


さーて、心も身体もリフレッシュしましたんで、気合い入りまくりの月曜日です。
今日は、日大山形を応援しながら、仕込みしていきます。

今日も暑いですが、頑張っていきましょう!

コメント

1. 「愛する側」言い換えれば「応援する側」のセンス

「日大山形×東海大山形2強時代」に
山形は「野球留学」に対するアレルギーが強くなったように思います

庄内と村山、どちらの風潮も分かるわたし的には
村山の方が圧倒的に「野球留学」に対する偏見は強いように感じています

応援する側が、どんな感覚でどこを応援しようが勝手だとは思いますけど…

ここ20年間、山形の高校野球を見ていてハッキリ言えるのは
県外から来た選手たちがもたらしてくれた良い影響は
間違いなくあるし、大きいという事です
(踏み込んで書くと相当長くなりそうなんで、この辺で止めときますが)

女子校出身のわたしは、
母校が勝って校歌を唄う事も、甲子園を夢見ることもできません
(高校再編で共学になるやもという話がありますが、いまのところは)
だからこそ、山形代表で夢舞台に立つチームは、
全て“私たちのチーム”という感覚になります
「母校に野球部ないから、そんな達観した事が言えるんでしょ」
というご指摘もありそうですけどね ワラ

母校を応援した人も、ご贔屓のチームを応援した人も
負けた悔しさとは別のところで、代表の健闘を讃えられたら
毎年、山形の夏は盛り上がると思います
(わたしも無類の負けず嫌いなので、
それがどんなに大人にならなきゃ持てない意識かも心得ているつもりです)

山形で生まれて育った子だろうが、県外から甲子園出るために山形に来た子だろうが
3年間、山形のお米を食べて、水飲んで、空気吸って野球を頑張った子は
みんな山形の子

そういう懐の深い県民でありたいなと思います

2. >酒田むすめさん

自分の同期・先輩・後輩も県外生が多く、3年間彼らと一緒に寮で生活したせいか
彼らを「外人部隊」と呼ぶことに、とてつもない違和感と嫌悪感があるんですよね。

おそらく、そういう根っこの部分の存在意識がある限り、
いつまでも彼らは「愛されない」のかもしれませんね。

さあ、山形県勢初の四強に向けて、あと1イニング!テレビの前で応援しましょう!!

3. 無題

さぁ、いよいよ準決勝ですね!


ボーイズビー~アンビシャ~ス♪

4. >八百長ゴルファーさん

ここまできたら優勝を狙ってもらいたいですよ。

マジで、前橋育英には勝機ありですよ。
ただ、準決勝は継投でいかないと厳しいだろうけど、
荒木監督にその勇気があるかどうか・・・
先発庄司と心中するのか・・・
見所満載の準決勝になりそうです。

しかし、羨ましい。。。(笑
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