『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

虎の巻
毎度ありがとうございます!

最近、特に教えることの難しさを痛感しています。
修行に来ている若い子に、どうやったら伝えられるのかが、最大のテーマになってるんですよ。

ただ、その前に、聞く側・教わる側の資質というものが最重要ポイントでもあるんですけどね。

やきとんや焼き鳥のような、いわゆるモツ焼き系は二次元化して考えることが必要です。
焼き加減と塩加減の二つがキチンと合致していないと、美味しいとは言ってもらえないんですね。

よく自分は「単純に切って刺して焼けばいいってもんじゃないんだぞ!」と言います。

焼き方は上手くいっても塩加減がダメなら美味しくないし、塩加減は良くても焼き方がダメなら
やっぱり美味しいとは言ってもらえないワケです。

串の一番上の肉をパクッとつまんで、美味しく出来たら皿に盛って提供する、
なんてことが出来たら安心ですけど、当然ながらそんなことは出来ません。
つまり、この商売、味見は出来ない一発勝負なんですよ。

だとすれば、そういった技術が身に付くまでは、完成形は数値化したほうが
より分かりやすいんじゃないかと思いついたんですね。

例えば全部5段階だとして【シロ串】なら、焼レベル2・塩レベル4だとふんわり仕上がるとか、
【レバー串】なら焼レベル4・塩レベル3が一番美味しいとか、一見同じように見えても、
部位や肉質によって焼き加減や塩加減はそれぞれ異なるわけです。
そしてそれは部位の数だけ、その引き出しが必要になってきます。
全部、同じように塩を振って、同じ時間焼いているわけじゃないんですね。

自分にとっての完成形をイメージして、そこに近付けるためのポイントを模索する・・・

その部分こそがセンスであり、資質でもあるわけです。
当然、最初から上手くはいきませんから、教わったことを忘れないように
絵にしたり数値化にしたりと、それなりの工夫が必要になってくるんですね。
 
難しい話になってきてしまいましたけど・・・
要は探究心と向上心がなかったら
絶対に自分のものにはならないよって話なんです。
教えられて、すぐ出来るもんじゃない。

いわゆる、「好きほど物の上手なれ。」なんですよ。
この商売が、好きなのか。
この仕事が、好きなのか。
美味しいと言ってもらえている画がイメージできてるのか。
それは、どんなカタチのものなのか。

まだまだ時間がかかりそうですけど、じっくりと向き合ってやっていきます。

 さーて、これから煮込みを作ります。
今日も「美味しい!」と言ってもらえるように。

コメント

1. 無題

厳しいご主人だけど、頑張れよ!

2. >カルロス・ポンセさん

横浜⇒大洋⇒クジラ・・・
「シーシェパード」でくるかと思ったけど(笑

「オレに練習で焼いてみ。」っていう一言が嬉しかったですね。
ただ、“ししゃも”は教えておりません。
あしからず。

3. 無題

バレてしまいましたネ( ̄▽ ̄;)


誰でも最初はあるものです。失敗を恐れず!!鬼のように怒られたって、命まではとられないから(笑)


さて、ご主人にもフラレたので1人で光ヶ丘に行ってきます=З
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