『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

F1観戦
毎度ありがとうございます!

さっきテレビでF1のCMをやってるのを見て、大学4年の時の思い出した話をひとつ。

22年前の1988年10月30日、F1日本GPを観戦しに鈴鹿サーキットに行ってきたんです。
サーキットのすぐ近くに親戚が住んでいたんで、チケットの手配やら何やらすべてお任せして。

topi_01.jpgその頃は中嶋悟がロータスホンダでF1参戦2年目の時で、
アイルトン・セナとアラン・プロストのチャンピオン争いが
最高に面白いシーズンだったんですよ。

その頃は、フジで深夜にF1を放送してたのと中嶋人気と重なって、
ものすごい人気だったんです。

黄色のロータスカラーが懐かしい!そういえば、チームメイトも1年目がセナで2年目がピケだった。

当日は4コ下の従弟に連れられて、130R手前のバックストレートで観戦することになったんです。
サーキットは思ったよりもずっと広くて、正面ゲートから入ってからも、かなり距離があるんですよね。
決勝は午後1時スタートだったんだけど、開門と同時の朝7時から走って場所確保。
10時から前座でフォーミラJAPANのレースがあって、マッチが走ってたんですよ。

そうこうしてるうち、遠くで大歓声が上がってエンジン音が聞こえてきてフォーメーションラップがスタート。
目の前に来た時は、ものすごい爆音で隣にいる従弟の声が全く聞き取れないんです。
ゆっくり走りながら、タイヤを暖めるためにジグザグに走るとこも、テレビで見たまんまで大興奮!
「ナカジマ~頑張れ~」なんて周りの観客と大盛り上がりで、後はスタートを待つだけです。

で、またまた遠くで大歓声が上がって、いよいよスタートしたんだって分かります。
「そろそろ来るぞっ」なんて言われて、テンション上がりまくりですよ。
ようやく先頭の1台が目の前を通過したんですけど、300キロ近いスピードで瞬きする間もなく通過。

「・・・。誰?セナ?プロスト?」「さぁ・・・。」
前座のフォーミラJAPANのスピードとは、まったく別世界なんですよ。
かろうじてシャーシの色は判別できるものの、ゼッケンやヘルメットまでは全然見えないんです。
あまりにも速すぎて・・・。まさに音速。

でも、全車通過したら、また次のラップまで何もする事がないんですね。
「オッ!きた、来た!」「ナカジマ~」「#$%&~!」
ブァァァァ~~~~ン!!って通過。

トップが誰で、中嶋が何位につけてるのかも、よく分かってないんですよ。
で、またしばらく休憩して、またきた、来た!の繰り返し。

テレビだと古館伊知郎の実況とか解説の今宮純の話も聞けるし、
カメラもずっとトップ追ってるんで順位も常に画面に出てるじゃないですか。
ピットに入れば、ピットタイムまで出て「お~コレは速い!」なんてやってる。
でも、現場ではそこに座って通過するのを待ってるだけだから、そんなの全然見れないわけですよ。

確かに、音やスピードは初めて体感するんで、ものすごく迫力はあったんですけど、
レース全体の内容を全然把握できないんで、観てて飽きてくるんですよ。
誰がクラッシュしたとか、ピットに入ったとかが分からないから、
順位がめまぐるしく入れ替わっても全く理解できていないんですよね。

何とか観戦を終えて親戚の家で晩飯食べてたら、さっき観戦してきたレースの放送をやってる。
そしたら、セナとプロストがスタート直後の第1カーブでクラッシュしてて、
スタートして10秒で、2台ともリタイヤしてるんですよ!今、知ったぞ。
待てど暮らせど、目の前を通過するわけないですよね。

F1観戦はテレビ観戦をオススメします。これホント。

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