"地方にて"カテゴリーの記事一覧
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毎度ありがとうございます!
酒場好きの心と鼻をくすっぐった名店「くろ田」をあとにして、終電に乗るカサマツくんと二人で
駅まで歩きながら、今夜のエンディングトークをしていました。
「終電時間に合わせて飲む。」という時間の使い方もどこか懐かしく、サラリーマン時代を思い出して
自分的には全然酔っていないと思っていたんです。
改札で別れを惜しむ恋人のように「じゃ、また。」と手を振って、自分はまたホテルのある国分町へ。
実は、ゴウがなくなったことをきっかけに、少し食生活を見直そうかと
カミさんと一緒に炭水化物抜きダイエットに取り組んでいたんですよね。
取り組むといっても、ストイックに一切口にしないというほどのものではなかったんですけど、
米はほとんど口にせず、ラーメンだけは週一回だけ食べていいルールでやってたんです。
もちろん腹は減ります。
米だって食べたくなります。
そんな時に誰も知らない見知らぬ街で酔っ払って、欲望だらけの繁華街で一人徘徊しているんですよ。
何かが弾けてしまったのかもしれません。
スマホの写真には、どこか知らないすし屋の「えんがわ」の写真が残っていました。
そういえば、立ち食いすし屋だった気がする・・・。
数年前に東京出張した際に、立石の「栄寿司」や中野の「にぎにぎ一(イチ)中野本館」など、
鮨っ食いの王道の立ち食いスタイルにハマっていたのもあって、「立ち食いすし」の看板に
吸い寄せられたんだと思うんですよね。
写真に残っている「えんがわ」以外に、なにを食ったのかは不明(笑
旨くて唸った記憶もまったくないから、そこそこの握りと、
それなりの雰囲気だったんだろうと思う。
それは、器や照明を見れば何となくお店の雰囲気も分かるわけで。
そして、深夜の爆食いはとどめを知らず、その後さらに長浜ラーメン「一閃閣」で
とんこつラーメンと餃子を注文していたみたいです(汗
あ、少しだけ思い出してきました。
ラーメンと餃子を頼んで、写真を撮ったあとにそのままカウンターにうつ伏したらしく、
店員のおねーちゃんに「お客さん、大丈夫ですか?」と声をかけられた気がします。
一口だけは食ったのかなぁ。
「残しちゃってごめんなさい。」と謝っていた記憶だけはあるんですけどね。
どうやってホテルまで帰ったのか、何時に帰ったのかも全く覚えていません。
ルームナンバーが奇跡的に車と同じ「822」だったのがラッキーだったのかもしれません。
シャワーも浴びず、布団も掛けず、出掛けたままの格好で大の字で寝ていました。
それでも普段からの4時半起き生活が染み付いていて、アラームがなる前には目が覚めるという(笑
石巻への出発は5時半の予定でしたけど、そのまま熱いシャワーを浴びて予定時刻より早く
ホテルをチェックアウトしました。
もちろん朝食なんか食べる気力も体力もなく、コーヒー片手に約1時間の運転で到着しました。
試合はすでに記した通りに初戦敗退となりましたが、この試合は開始前から個人的に
「先制点を取らないとやられるだろう。」と思っていました。
理由は書きませんし、書けません。
やっている選手が一番わかっていることでしょうから。
今は保護者の立場ですけど、OBとして20年近くも間近で見てきました。
一回戦で負けた時も、決勝で負けたときも、30年ぶりに優勝したときも、甲子園で勝利したときも、
強いときも弱いときもずっと支えてきたし、冷静にこの目で見てきました。
強さには理由と裏付けがあります。
弱さにも理由と原因があります。
そこをいかに気づき修正できるかでしょうね。
思ったよりハードな二日間になりました。
それでも、なにかと忙しい日常の中で、好きなことだけやれた二日間でしたから、
充実以外のなにものでもありません。
ゴウのことがあって、やりたいことや見たかったことを成し遂げることなく、
ある日突然に旅立ってしまう悲しさを思い知らされたのと同時に、ほんの少しの時間を割いても
行きたい場所に行くことや、会いたい人と会うことの大切さを改めて痛感した気がします。
また時間を見つけて、どこかの街に繰り出そうと思っています。
その時はまた、ブログでダメダメな自分も含めて報告しますね(笑
またお付き合いください。
ありがとうございました。
今日も頑張ります!
(後輩タザワの撮った早朝の石巻市民球場の写真が綺麗だなと思ってよく見たら
ちゃっかり自分が写っていたのでブログ用にパクリましたw)
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毎度ありがとうございます!
二軒目の「ちょうつがひ」では、のっけからお通しの極旨「はらこ飯」に驚かされ、
アジフライと鱈フライの二択で悩んだ末に、店員さんの「今日は絶対に鱈フライです!」と
言い切るセールストークに乗っかって、本当に人生史上で一番旨い鱈フライを食って、
完全にマウントを取られノックアウトされてしまいました。
酒田出身の店員さんと何度も握手して「酒田でお店出す時は必ず声をかけてください。」と
しつこいくらいに会話した記憶があります。
23時頃の終電まではもう少し時間があったんで、正月のゴルフ遠征では一度も営業日に行けなかった
「おでん三吉」に行くことにしたんです。
寒くもなく暑くもなく、夜風が酔った身体に心地いいなあと感じながら三吉まで歩いてる途中に、
ふとシブい佇まいのやきとり屋さんの前で立ち止まります。
「シブいな、ここ。」
「あー、くろ田さん珍しく座れますね!」
「お店の雰囲気いいよねー。いつも混んでるの?」
「ええ。ここのハラミが絶品なんですよ。」
豚ハラミと聞いて素通りはできません。
あっさりと行き先を変更して、L字のカウンターの端っこに座らせてもらいます。
お母さんの仕切る焼台の前で、ハラミ・煮こみ・おまかせ串セットを注文します。
焼いている手元を写真撮ってもいいですか、と確認してから一枚だけパシャリ。
ハラミ一本をそのまま焼いて、最後にハサミで切って盛るスタイルが斬新です。
煙で充満するためか入り口も窓も開放されていて、コロナ対策も完璧ですもん(笑
ハラミはシンプルな味付ですけど、後引く旨さがどんどん押し寄せてきて箸を置くヒマがありません。
程なくして出てきた煮こみは少しキムチ鍋のような辛さもあって不思議な感覚でしたけど。
肉をハサミで切るスタイルといいピリ辛の煮こみといい、韓国料理が根底にあるのかもしれませんね。
あめ色に変色した壁も天井も、昨日今日に色付いたものではない歴史を感じます。
東京の上野界隈のガード下を彷彿させる名店くろ田は、やきとりも間違いのない旨さでした。
22時を回ったところで会計を済ませ、カサマツくんと一緒に駅まで歩きます。
もっともっと話したいことがあったし、正直まだまだ時間が足りなかったですよね。
次回は新人ルーキーのイマイッシュも一緒に飲もうと約束して改札で別れました。
・・・たぶん仙台駅で。
このへんから記憶がぶっ飛んで、正直どの駅まで歩いて、どこで別れたのかも定かではないんです。
飲んだ酒の量は大したことなかったんですけど、普段からの疲れと寝不足、そしてアカスリで
リフレッシュした身体にアルコールが効いたのか、自覚がないくらいに酔ってたんでしょうね。
カサマツくんと別れて、また一人国分町に戻って歓楽街を徘徊してしまうのでした。
明日は5時半起きで、石巻まで行かなくてはならないのに。
大丈夫か、オレ。
・・・つづく。
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毎度ありがとうございます!
石巻まで東北大会に行ってきました。
試合は残念な結果でしたけど、それが現実ですし、今の実力ということです。
来春に向けて、この冬一層の努力を期待します。
というわけで、前泊した仙台の夜の話しでも。
カサマツくんとの約束の時間は夕方5時。
それまでひと風呂浴びてアカスリをしなくてはなりません。
昼頃に出発して、山形市にあるスーパー銭湯「テルメ」に向かいます。
仙台南ICで降りてパチンコ屋のところにあった極楽湯がなくなっていたんで、
泉方面に行って戻るよりも、山形で途中下車する効率優先判断です。
何よりも前回アビコ先生と行った「財布忘れ事件」の際に、そのおばちゃんの力強さと
しっかりとした施術の確かさは、身を持って実証済みでしたからね。
前回は30分のAコースを選んだのに45分のBコースになっていて、密かにラッキーでしたけど、
今回はAコースで申しこんだものの、久しぶりのアカスリと体格のデカさを見て、おばちゃんが
「アナタハ30フンデハ、ムリダヨ。チャントヤルナラBコースニチェンジシタホウガイイネ。」と
想定内の営業をかけてきます。
15分ケチって嫌々アカスリされるよりも、気前良くコースチェンジして「OK!しっかり頼むよ。」と
お願いしたほうがお互いが気持ちがいいでしょう。
ましてや、前回はおまけで得した分もあるわけですからね。
アカスリタオルがおろし立てだったのか、少し痛かった部分もありましたけど、
ビックリするくらいのアカが出ました。
中途半端な施術より、このくらいゴシゴシやってもらったほうが気持ちいいんです。
ひと皮剥けて身体が軽くなり、サッパリしていよいよ仙台に入ります。
今夜のホテルは「ホテル定禅寺」というビジネスの格安ホテルです。
どうせ素泊まりで国分町で飲むわけだし、利便性と価格で迷いはありません。
以前ゴルフをやっていた頃は、仲間と正月恒例の初打ちを松島チサンカントリーでやっていて、
仙台遠征時の常宿でもあるホテルなんですね。
ただでさえ安いホテルなのに、GO TOトラベル使って2200円の支払いでした。
これでアカスリの追加料金分の元が取れたわけです(笑
5時少し前にカサマツくんと合流し、希望していたホルモン屋を目指して長町まで移動します。
長町で飲むのも25年ぶりくらいでしょうか。
定期を使って南仙台駅から通勤していた頃は、休みの日に飲みに行くのも仙台駅まで来るのが
面倒くさくて、一人で長町で飲む機会も多かったんですよね。
その頃から比べると、長町も随分とタワーマンションが建ちました。
それでもチープな一杯飲み屋街も残っていたりして、どこか懐かしさも感じます。
久しぶりの再会と近況を話しながら、お目当ての「ホルモン長町」に到着したものの、
なんと休業日にぶつかってしまってました。
そんなことも十分に想定の範囲です。
そんなことは大した問題じゃないんです。
「どこに行きたいか」よりも「誰と飲みたいか」なんですから。
そしたらなんと、そのホルモン長町の向かいのお店もホルモン屋だったんですよ!
そんなミラクルってあるの?(笑
で、迷いなく「TORISEN」に入店。
生ホルモン(塩)っていうのがあって、それと網脂レバー、そしてセンマイ刺しで十分です。
お互いに野球をやっている息子の話しや、鶴岡を担当していた頃の話しや、そしてゴウの話し。
積もる話しがたくさんあって沈黙ゼロのマシンガントークで、肝心のホルモンの感想は、正直、
覚えていないんですよね、ごめんなさい(笑
でも美味しかったですよ、間違いなく。
そして、二軒目は勾当台まで戻ってあらかじめ予約してくれていた「ちょうつがひ」へ。
そう、ここはあの人気店「ちょーちょ」の3店舗目なんだそうです。
そう聞かされれば2店舗目の「ちょーちょむすび」にも行きたくなります。
メニュー、価格、雰囲気、接客と、すべてにおいて満足できるお店です。
今回もなんの不満もなく、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごしてきました。
店員さんに酒田出身の青年がいて、いずれは酒田で開業したい夢があるんだそうです。
是非頑張って酒田でお店出してください!
絶対に応援しますから。
うーん、時間的にもう一軒行けるなぁ。
となれば、宿題店となっていた「おでん三吉」に向かいます。
でも、結果的には「三吉」には辿り着けませんでした。
・・・つづく。
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毎度ありがとうございます!
迷宮の中にあるラスボスのお店を後にして、前回課題だった「北前横丁」へ。
前回同様、横丁の中はどこも比較的に空いていて、ソーシャルディスタンスは完璧です。
前回も前々回も不完全燃焼の「北前横丁」なのに、なぜまた行くのか。
それは横丁の雰囲気が好きだから。
もちろん、新宿の思い出横丁や、立石の飲んべ横丁や、赤羽のOK横丁のような
本格的な横丁の街並みではなく、擬人的、作為的、企画的に作られた横丁ではあります。
それだとしても、小さなお店がひしめき合い、コチャコチャした横丁の雰囲気が好きなんですよね。
県内には山形市の「ほっとなる横丁」、酒田市の「北前横丁」、そして天童の「と横丁」があります。
天童の「と横丁」のくし童さんでは、知り合いのミズノくんが丁寧に焼鳥を焼いているはずです。
まだ行った事がないんで、是非とも機会があれば天童の横丁にも出掛けて見たいと思っています。
北前横丁には何度行っても、ここだ!というお気に入りのお店には出会ってないんですけど、
なぜかしら酒田での夜には一度は寄ってしまう場所なんですよね。
この日も、前回アビコ一郎先生と行ったときに入ったおでん屋はすでに無くなっていた?ようで
ここでは楽天球団グッズのディスプレイされたお店で餃子を食べた記憶があります。
みんなで焼餃子を一つ頼んて食べていたらワタルが「水餃子もひとつ!」と被せてきて、
あの伝説となった山形遠征での「アビコのから揚げ3連チャン」が頭を一瞬よぎりましたよ。
なかなかお腹一杯の中で頑張って水餃子をやっつけていると、誰も聞いてもないのに
「どうするで。マナブさんが行きたいって言うなら例のスナック行ってもいいぞ。」なんて
ワタルが言い出します。
「別に今日はいいんじゃねーか。なぁマナブさん。」
「ん、オレか?オレは全然行ってもいいぞ!」
「な。先輩が行きたいって言うなら例のスナック行ってもいいぞ。」
全く同じセリフを二回繰り返したところで、自分は完全に諦めモードです。
とはいえ、前回時にはいなかったワタルはどのお店か分からないわけで、
酔っ払ったマナブさんが当然覚えているわけもありません。
一度行ったことのある場所はほぼ覚えている記憶力バツグンの自分が先頭に立って、
例の「フフフ。」と笑う農業女子のいる店へ。
が残念ながら、入り口には「本日はご予約のお客様のみのご入店となります。」なんて張り紙がある。
それでも諦めきれないオヤジはカランコロンとドアを開けると、ママが「ごめんね~」と
駆け寄ってきてました。
そのドアの隙間の奥に、随分と髪を切った農業女子の「フフフ。」と笑う姿が見えました。
そのままアテもなく彷徨い歩き、一軒のスナックに潜り込みます。
大きなお店の中で、お客さんはカウンターに一人だけ。
ソーシャルディスタンスも完璧です。
壁には「ラーメンだけの方でもカラオケできます。」と謎の張り紙がある。
聞くと、隣にあるラーメン屋さんと繋がっていて、スナックのほうでもラーメンが食べれるし、
カラオケしながらラーメンを食うお客さんもいるんだそうです(笑
頭にバンダナを巻いたエプロン姿のおばあちゃんがスナックの店内にいて給仕しているから、
てっきり人材不足で雇われた配膳専門のバイトさんだと思っていたら、そのおばあちゃんが
オーナーママだったという、まるで韓流ドラマのような展開にも驚かされましたけどね(笑
アナウンサーのように滑舌よく会話する、我々より年上のおねーさんとの会話を楽しんで、
23時に予約しておいた代行が来たところで、酒田の夜はここで終了となりました。
結果的にどのお店も空いていて、ある意味よかったのかもしれません。
残念ながら今回入れなかったお店や、まだまだ気になるお店が酒田にはたくさんあります。
タイミングを見てまた繰り出してみたいと思っています。
やっぱり個人的には駅前方面が好きだな、雰囲気的に。
そして、どのお店も取り組み方こそ違えど、みなコロナ対策を意識しながらの営業は
鶴岡も酒田もさほど変わらないことも実感できましたしね。
この時期、鶴岡は「県外のお客様お断りします。」の張り紙が当たり前になってきているなか、
酒田では「お断りするくらいなら休んでしまおう。」という雰囲気でしょうか。
どちらも正解だと思います。
印象的だったのは、どのお店の店主も前向きだったこと。
そして、今を受け入れながら頑張っていたということ。
「鶴岡も酒田も、お互い頑張りましょうね!」というセリフを何度交わしたことか。
明るく前向きに頑張るだけです。
いい刺激をもらいました。
あの二人、翌日どうなったんだろ。
ま、想像はつきますけどね。
今日も頑張ります。
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毎度ありがとうございます!
今日はお店やりますね。
考え中でしたが予約が入りましたので、今日やります。
でも、今日は仕入先がお盆休みですので、昨日少しだけ仕入れておいたネタが無くなれば、
閉店時間前でも本日はそこで終了します。
ご来店前に、お電話で確認して頂けるといいかもしれません。
さて、先日の月曜日はお休みでしたので、前回不完全燃焼だった酒田へ繰り出してきました。
相棒は、いつものマナブさんとキャプテンワタルとのグルメ部メンバー3人です。
今回は酒田にやきとんの店ができたとの情報が入ったので、駅東の「一豚」に行くこと、
前回はコロナ休業で入店できなかった酒田の名店「久村の酒場」へのリベンジと、
駅前の大衆居酒屋「とらさん」か、やきとり居酒屋「荘内藩」あたりをターゲットに。
酒田までの車中で、マナブさんが「またあの農業女子に会いたいのう。」などとアピールするも
自分は基本的におねーちゃんのいるお店には興味が無いので完全にスルー。
藤島から酒田までの道をちゃんとガイドできないというポンコツっぷりも、
まだアルコールが入る前なので、ここではかろうじて許します(笑
今回不参加だった部員2名の処遇を話し合っているうちに、
ようやく久村に到着して17:30スタートです。
競争率の高いカウンターに陣取ると、すぐに非接触型体温計でおでこをピッ!
熱が無いのを確認してから、今度は一人ひとり手のアルコール消毒と徹底しています。
「こんな時代だから、ゴメンねー」と女将さんが申し訳なさそうに謝ってましたけど、
これが新しい酒場のスタイルになっていくはずです。
ウチでも本当は検温までやりたいところなんですけど、コロナ明けで非接触型の体温計が売り切れで、
「どこのドラッグストアでも売ってないんだよなー。」なんて話していると、隣りで
「売る、売る。何個でも、売る。」などと怪しいブローカーみたいに、突然ワタルが体温計の
セールスをおっぱじめます。
ウチは1個でいいんだけど、もしも他にも欲しいお店の方がいましたらやんちゃまで連絡下さい。
カウンターテーブルの下に並ぶ一品料理の中から、バイ貝、イカ焼、枝豆なんかを
それぞれがチョイスして、ようやくジョッキを重ねて乾杯します。
やっぱりここのカウンターは落ち着きますよね。
偶然にも向かいに座っていた男性が鶴岡の方で中学校の先輩だったりして、
酒場ならではの出会いと会話を十分に楽しんで、約1時間でお会計。
中町から駅裏にある「一豚」までタクシーで移動するも、タクシーの窓からでも見える
店内ギュウギュウのお客さん。
というよりも、お店が極狭店のためすぐに満席になる感じですかねー。
このコロナ禍のなかで意を決してお店を開業するならば、大きな箱でオープンするよりも
このくらいのキャパでスタートさせるほうが絶対にいいでしょうね。
お店にも活気が出るし、入れなくてもまた今度来てみようと思わせる雰囲気が出ています。
乗ってきたタクシーをそのまま駅正面に回してはみたものの「とらさん」「庄内藩」にフラれ、
挙句の果てには幸町のレアスポット「ひょうたん」まで座れない緊急事態。
でもね、中町と違ってディープな雰囲気の駅前には、また違う酒場のドラマが待っているんですよね。
歩きながら看板の灯りにつられて暖簾をくぐったのは「おばこ」さん。
普段は和装の女将さんが一人で切り盛りしているという、いわゆる昭和の風情が残る居酒屋です。
若いお客さんがガヤガヤ行くよりも、馴染みのお客さんが女将さんの手元の按配を見ながら、
一品二品とゆっくりと注文してゆっくりと呑む、そんな雰囲気の落ち着くお店でした。
やきとりは「一豚」まで我慢と思っていたところからの、まさかのやきとり屋3軒アウトでしたから、
ここではやきとりを堪能させてもらいました。
レバー・ハツ・カシラ・そして鳥皮を3本づつ塩で。
どの串も、ねぎが挟んである「ねぎ間」スタイルでしたけど、それがまた妙に新鮮なうえに、
女将さんが丁寧に焼いてくれているのが伝わって、お世辞抜きに美味しかったんですよね。
なんだろう、派手でいま風なメニューは無いんだけれど、旨いつまみがちょこちょこある的な、
近所に住んでいたら「ただいま」って言って入っていきそうな雰囲気のお店です。
カウンターで飲んでいた女性が、いきなりカウンターに入っていってハイボールを作り始めたんで、
ビックリしていたらなんと娘さんだそうで、同年代の昭和トークで盛り上がったところでお会計です。
ここまで来たらあの伝説のお店「海彦」に行かずして鶴岡には帰れません。
正直、お店がやっているのかどうかも分からないような、鬱蒼としたとんでもない場所にある、
ラスボスみたいなお店ですので、恐る恐る電話してみます。
「はい。」とだけ出た電話の奥には、マスターのいぶかしげな雰囲気が伝わってきます。
「これから3人なんですが、入れますか?」
「・・・、・・・、はい。大丈夫です。」
はい、と言われるまでの無言の時間がとても長く感じて、まるで電話越しにこちらの気配を
察知しようとでもしている地下組織の会員制カジノのような緊張が走ります。
そのくらい、とんでもない建物の中にあります。
一回では絶対に辿り着けません。
口では絶対に伝えられません。
でも実際には、とても気さくでシブいマスターが旨い刺身と日本酒を提供してくれる
これまた隠れた名店だったんですよね。
3度目の正直というか、ようやく3回目にしてお邪魔することができました。
大人向けの静かにゆっくりとやるお店です。
カウンター隣りでひとりで飲んでいた男性は、酒田でとんかつ屋さんを営んでいるそうで、
鶴岡の夜の状況や、コロナに対するお店側の対応など、この時期ならではの会話で繋がって
「お互いに頑張りましょう!」などと挨拶して一足先に帰られました。
初めてのお店でも、常連さんの雰囲気でその店の良し悪しが見えることが多々あります。
腕もいい、味もいい、お客もいいとくれば、すなわちそのお店はいいお店と判断して間違いないでしょう。
自分も馴染みのお店では、自分の立ち振る舞いが一見のお客さんにどう見えるのかは
必ず意識するところでもあります。
横柄な態度や聞いていて不快になるような話はしませんし、逆に聞いてもらいたいお客さんの会話に
さりげなく頷いてあげたりして、お店の雰囲気の邪魔をせず、そのお客さんにとっても
楽しい夜になればいいかなと思っていたりします。
酒田の夜は、まだ半分。
明日につづきます。
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毎度ありがとうございます!
昨日はお店の休みにあわせて酒田へと繰り出してきました。
「久村の酒場」で夕方5時の口開けを狙って直行するも、コロナの影響で日月連休となっていて
残念ながら入店できませんでした。
とは言ってもまだ夕方5時ですから、この時点でまだまだ選択肢はたくさんあると思っていました。
とりあえず「北前横丁」で、かるーくホッピーで喉を潤そうかと滑り込むものの、
これまたほとんどのお店はやっておらず・・・
うーん、チェーン店以外で看板を探すも、時間が早いのか休業日なのか分からず、
数軒回ってようやく赤提灯の点いているお店を発見して一軒目を確保します。
「4人ですけど、大丈夫ですか?」
「はい大丈夫ですけど、今日はバイトが来ないんで手際よくはできないですけど・・・」
「全然大丈夫です。とりあえず飲めれば。」
残念ながら、お店の名前は覚えていません。
可もなく不可もなく、刺身盛りのラインナップを聞いても分からないという店主の覇気のなさに、
ここでは中瓶のビールとホッピーを飲んでいざ次へ。
来た道を戻りながら、再度横丁をくぐるもののやっぱり2軒しかやっていない。
前回訪問の際にも半分以上のお店がやっていなくて、あくまでもタイミングの問題なのか
それともヤル気の問題なのか、横丁のコンセプトや店構えはいいのにちょっと残念でした。
ならばと今度は「すし屋」ならいけるだろうと、2軒が向かいあう道路のど真ん中で、
どっちのお店にするかを検討中。
御大マナブさんが「創業の古いほう!」なんて根拠もなしに叫ぶんですけど、看板に創業が
かいてあるのはパイレーツ側の「だるま寿司」しかないんだから。
やっぱり日本人は鮨を食わないと。
改めて日本海の魚の旨さと、熟練された職人の業を堪能してきました。
しかし、コハダやアジの仕事の丁寧さには「旨い!」としか言いようがなかったですもんね。
高校野球マニアの大将と野球談義に花が咲き、これからと盛り上がったところでお会計。
21時から次のご予約が入っているんでそれまでなら、という条件で入店させてもらってましたから。
魚を食えば、次は肉を食いたくなるのは当たり前です。
ここらで原点に戻って「やきとり」を食べたくなってはいるものの、お店がやっていない。
偶然にも焼肉の名店「食道園」の看板を見つけ、約10年ぶりにお邪魔しました。
ここはカルビが絶品で、カルビだけ3人前注文にしてここでも30分でお会計です。
相変わらず安定の美味しさと安さで大満足だったです。
鶴岡の焼肉屋は、どこもお店構えがしっかりとしているんで、家族利用や団体利用などが一般的で
一軒でしっかり飲み食いするイメージが強いんですけど、ここは繁華街のど真ん中という立地からか
チョイ飲みやチョイ食べでも気が引けるという感じはしません。
好きな部位をサッと焼いてパッと食べてお会計ができる、このテンポが堪らんのですよ。
カルビの脂で口びるを湿らせて、最後につい先日にオープンしたばかりだというスナックへ。
御大の酒場センサーに従ってゾロゾロついて行くと、一見では絶対に入らないだろうという
雑居ビルの二階の奥のお店をチョイス。
カウンター5席、ボックス5人くらいのこじんまりしたどこにでもあるスナックでしたけど、
そこになんと農業女子が働いていて、この子がまた細くて華奢で可愛いんですよ。
合羽ズボンに麦わら帽子にゴム長履いて、泥だらけをものともしない本格的な農業女子ですよ。
そりゃ、マナブさんがメロメロにならないわけがないじゃない!(笑
まるでドラ1ルーキーを口説く球団スカウトのおっさんばりに
「今度ウチに来てよ、バイト代弾むから~」
「はいはい、そうですねぇ。。。フフフ」
「可愛いもんなぁ。今度まじでウチに手伝いに来てよ~」
「はい。連絡もらえればどこでも手伝いに行きますよ。。。フフフ」
「本当にぃ。連絡先とかないの?」
「ワタシまだ名刺ないんですよぉ。。。フフフ」
おい、オヤジ!完全に手のひらで転がされてるぞ!
その最後の「フフフ」って微笑みには気をつけなさいってば。
今まで普通に生きてきて、フフフって笑う女で清純な子がいたか?
まぁでも最後に御大が楽しそうでよかったですけどね。
思うようにいかないノープランだからこその出会いがそこにありました。
結局スナックに辿り着くまでの間、お好み焼き屋もダメだったし、前回お邪魔した居酒屋も
残念ながら予約埋まっていて入店できなかったりして、なかなか思うようなお店に行けなかった
印象でしたけどね。
それも想定の範囲の出来事ですから。
途中具合の悪くなったポンセくんに、最後までノンアルで運転してくれたヨウちゃんにも感謝しながら
今日からの営業を頑張ります。
今度はまたどこかの街へ。
時間を作って出掛けてみたいと思っています。
それでは、今週もよろしくお願いします。