"地方にて"カテゴリーの記事一覧
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毎度ありがとうございます!
一軒目の「さらや」をあとにして、余韻に浸りながらすぐ近くの「赤ほっぺ」を目指すものの
残念ながらこの日は定休日で訪問は叶いませんでした。
マキくんのナビに任せて少し寒河江の飲み屋街を散策しながら、お邪魔したのは「居酒屋つどい」。
営業時間が朝4時までということから、代行のドライバーが上がり酒に立ち寄るほどというお店で、
鶴岡でいうところの「居酒屋 椿」みたいなお店です。
一軒目の「さらや」の復習をしながら、寒河江の夜の近況も聞かせてもらいました。
寒河江では〆のラーメン屋よりも「そば屋」が多く出来るんだそうです。
そば屋が居酒屋をやるというか、居酒屋が〆のそばを売りにしているというか。
自分は以前から、鶴岡でも夜営業のそば屋があれば絶対に一人勝ちだと思っているんですよ。
なぜか、新しく出来るお店はラーメン屋ばかりですもんね。
それはまたの機会にでも書きますけど。
あとは、やっぱり「寒河江やきとり」と庄内のやきとりとの違いというか、
PR活動や広報活動を含めたアピール力の違いを考えていました。
鳥より豚のモツのほうが、扱いやすいのはどこでも同じ。
食肉公社(と畜場)の規模や一日に捌く豚数は庄内の方が5倍もあるわけです。
納品までの鮮度や部位の細分化など、内陸では食べられない希少部位をたくさん扱っているのも
庄内の方が圧倒的に多いですしね。
それでも今や「寒河江やきとり」のスタイルは一つの食文化として定着し、テレビやメディアでも
「やきとりなのに豚の串なんですよ~。」と大きく取り上げられているんですね。
やきとんを「やきとり」というのは庄内でも同じです。
それでも寒河江市役所内には、やきとり愛好家の有志で開設した「寒河江やきとり課」があったり
世間に対するアピール力は遥かに寒河江の方がエネルギッシュだと言えるでしょう。
もう10年以上前からこの「寒河江やきとり」と庄内のやきとりの違いをテーマに
このブログでも何度も何度も書いてきました。
錦鯉の長谷川にそっくりなマスターとそんな話をしながら、ここでお会計です。
ウーロン杯を2杯とお通しの煮込みだけでしたけど、マスターの人柄で大満足でした。
「つどい」のすぐそばのショットバー「ワンナップ」にもお邪魔する予定だったんですけど、
残念ながらここもお休みでした。
それも遠征ならではですから、気にもしていません。
以前から「寒河江で飲むなら、やきとり以外にこれだ!ってものないの?」とマキくんに聞くと
必ず出てくるのが「自分的には北京飯店の餃子です!」って言うんですね。
三軒目は、その絶品の餃子を食べに「北京飯店」に向かいます。
中華料理屋ですけど昼営業はしていなくて、18時半開店のお店だそうです。
スタジオジブリが描くアニメに出てきそうで、なんだか別の世界に飲み込まれていくような
独特の雰囲気が漂っている店構えです。
店から出てきたら豚に変身させられてたりして(笑
でも初めて来たとは思えないほど、店内には落ち着く雰囲気があります。
スナックのようなカウンターで、鶴岡のお店に例えるとどこかなーと考えていたら
そう、銀座通り二階にあったころの深夜中華料理「桃園」ですかね。
昭和通りで飲んで帰る際に「桃園」で餃子を何百個食ったことか。
マキくんのおススメだけあって「北京飯店」の餃子は旨いです!
だけど旨いのほかに「甘い」も強く感じます。
皮が甘いのか、餡が甘いのか、一つ食べ終わってもいつまでも口の中に甘さの余韻が残ります。
その甘さは決して嫌味な甘さではなく、むしろタレの酢醤油やラー油の調味料と重なり合って、
めちゃくちゃ奥深い味わいに変化してパクパク何個でも食える餃子です。
餃子ひとつではあまりにも申し訳ないんで「あんかけ焼きそば」を頼んで小皿でシェアします。
正直、もうお腹も限界でしたけどね。
あらためて「うん、この餃子は鶴岡では食えないなぁ。今度カミさんも連れて来たいな。」なんて
しみじみ味わいながらふと隣をみると、アビコはこのタイミングでエビチャーハンを頼んでるし、
マナブさんは紹興酒を頼んで小さなお猪口に呆れるくらいにザラメをバラバラと投入して
「それ、もうガムシロップじゃん!」っていうくらい甘いの飲んでるし。
煮付けでも作る気かって(笑
みんな、少しづつぶっ壊れてきましたね。
こうなると、大先生のスナック病が発症します。
でもなー、つい先日も鶴岡のスナックでふっかけられたばかりだしな。
そう簡単にアビコの思うようにはいかせませんよ。
つづく。
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毎度ありがとうございます!
開店時間の17時になり一軒目の「さらや」に到着しました。
メディアでも「寒河江やきとり」というネーミングが大きく取り上げられますが、
ここ「さらや」はその総本山とも言うべき最古参のお店です。
まるで映画のセットのような昭和レトロな雰囲気の店構えは、長い間地元の呑兵衛に愛され続け
やきとり一筋にこだわってきた凛とした雰囲気さえ感じて入店前から期待感が膨らみます。
飴色になった店内に電球がポツンと点いて、幅の小さいL字カウンターに無造作に置かれた丸椅子は、
乾杯する前にすでに雰囲気だけでも酔わせてくれると言っても過言ではないでしょう。
息子さんと同級生だというマキくんが案内してくれなかったら、奥の座敷に通されるところを
オヤジさんのご配慮でカウンターの焼き台前の特等席に案内してもらいました。
コロナ対策のために焼き台の前にはアクリル板が設置されていたのは残念でしたが、
これも営業を続けていくための苦渋の選択だったと思います。
メニューはやきとり各種と煮込み、それと足(豚足)しかなかったような気がします。
なぜならカウンターの上にメニューなんてないし、誰もメニューなんて必要としていないから。
酒も瓶ビールと日本酒は「千代寿」一銘柄のみ。
オヤジさんに「やきとりおまかせと足2つで!」で注文は完了!
やきとりが焼けるまで、店内に立ち込める煙をつまみに瓶ビールがグイグイ進みます。
やきとりよりも先に足が提供されました。
マナブさんもアビコも豚足は苦手なそうなんで、遠慮なく1本ずつマキくんと堪能します。
トロトロになった豚足は箸では食べづらいんで、そのまま手で骨を外しながらしゃぶりつくします。
味はほんのりと塩味が付いていますが、物足りなければ手元に出されるガーリックソルトみたいな
調味料を振りかけても旨いです。
山形市の名店「小柳」でも豚足を堪能しましたが、あちらは汁に浸ったいわゆる豚足煮込み風だった
のに対して、こちらは汁のない豚足をそのまま食すワイルドスタイルとでも言うべきか。
豚足好きとしては、どちらの豚足も旨いですし、次に来店するならばまた絶対に注文するでしょう。
そうこうしているうちに、やきとりが出てきました。
室蘭やきとりのようにタマネギが挟んでありますが、時期によってはネギの時もあるようです。
サガリの塩、白モツのタレ、レバーのタレ、鳥ナンコツの塩の4種類を食べましたけど、
タレも塩も絶妙の加減で味つけにカドがありませんから、肉本来の旨味を十分に感じられます。
瓶ビールをやっつけた後、今夜は長く飲んでいたいので日本酒の燗をもらいましたけど、
これがまたやきとりの邪魔にならない舌触りで最高に旨いんですよ。
鶴岡で行きつけの福鮨でしか飲めない「恋の山」の燗酒と同じような雰囲気のお酒です。
水のようにスイスイ入っていくんで、一軒目からオーバードリンクの恐れが出るほどです。
実はカウンターに座らせてもらった時に先客が2人いて、カウンターの椅子は7脚。
自分たちが4人ですから「あと一人しか座れないんじゃ何だか申し訳ないなぁ。」とか
経営者目線で考えながら飲んでたんですよ。
でも、そんな心配は無用でしたね。
常連さんが「あれ、一杯だがっす。」と顔を出すたびにオヤジさんが「こごさ挟まればいいんだぁ~」と
びっしりのカウンターの隙間を指さしてどんどん入店させるんで、最終的に7人掛けのカウンターに
13人がひしめき合って座ってました(笑
それもまた「さらや」の流儀。
ここは長居は無用、長っ尻は野暮ってもんです。
1時間ほどの滞在でしたけど十分に満足しましたし、ノスタルジックな店内の雰囲気の中で
肩ふれあいながら飲む熱燗の旨さとやきとりの美味さを堪能して、ここでお会計です。
マキくんの顔で、随分とお安くしてもらいました。
あんな会計なわけないもん。
本来なら座敷に上がるところをわざわざカウンターに座らせてもらい、常連さん方のネイティブな
内陸弁をBGMに、心も体も酔いが回った心地いい口開けでしたね。
本当にごちそうさまでした!
さて、次のお店に移動しますか。
つづく。
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毎度ありがとうございます!
本来ならば先週末は弘前に行く予定だったんですけど、残念ながら棄権のため遠征はできず。
ならば無理やり遠征してしまおう!ということで、昨日は寒河江市に飲みに行ってきました。
今回の旅の相棒は、稲刈りが終わったマナブさんと、いつもの遠征番長アビコ一郎大先生、
そしてご当地ナビゲーターとして寒河江の夜を知り尽くしたマキくんとの4人旅です。
自分的に4人旅は大人数なんですけど、それには「寒河江に泊まらずに代行で帰ってくる。」という
大きな理由があったからなんですよね。
一人4,000円を代行に払ってでも、翌朝はいつも通りにスタートしたいというのが本音だったから、
そう考えると安いもんですよ。
というわけで、一軒目のお店の開店時間が17時なのに13時30分に鶴岡を出発。
112号線を使っても15時には寒河江市内に到着です。
少し早く出発したのは、この機会に寒河江慈恩寺をお参りして御朱印をもらいたかったからなんですね。
ここはNHKの鎌倉殿の13人に登場する大江広元のゆかりの地として賑わいっていて、
寒河江市を一望できる高台の上に建立されています。
マキくんに「ちょこっと登る感じですけど下から行きますか。」なんて言うんで、
慈恩寺テラスに駐車して徒歩で行くことにしたんですけど、これが結構な急勾配!
ふくらはぎをプルプル言わせながら、ようやく本堂まで登りきりました。
ここは寺院ですので二礼二拍手ではなく一礼のみで静かに手を合わせお参りします。
お参りを済ませてから御朱印を頂き、隣接して建立されている三重塔もじっくりと拝見します。
鶴岡人としては羽黒山や善宝寺にある五重塔を見慣れていますけど、三重塔も重厚感があって
どこか落ち着く雰囲気がありますよね。
駐車場に戻り、以前立ち寄ったことのある河北町の今田製麺所で乾麺のお土産を買う前に、
もう一か所「谷地八幡宮」にも参拝に行くことにしました。
ここは河北町役場の裏にあって、八幡神社の隣には児童動物園も隣接されています。
山形県唯一の動物園だそうで、しかも入場無料という驚きの動物園です。
規模は小さな動物園ですが、中にはポニー・ニホンザル・やぎ・ひつじ・ウサギ・ふくろうなど
30種類以上の動物がいます。
参拝を済ませてから、お子さんと動物を見てふれあうなんてこともいいかもしれませんね。
今回は、おっさん4人で動物園というシュールな画でしたけど(笑
参拝後にすぐ近くの今田製麺所に向かい、前回訪問時には買わなかった「中華そば」と
「ももじりうどん」「ダンディうどん」の三種類の乾麺をお土産で購入しました。
これでもまだ時間は16時。
ということでつつじ園のある長岡展望台からおっさん4人で寒河江市内を眺め、
そのすぐ隣にある「寒河江市野球場」を外野から覗いてみます。
初めて見た寒河江野球場ですが、そこはあの懐かしの鶴岡市営球場にそっくりの野球場でした。
バックネットのサビ具合、コンクリートスタンドの雰囲気とそこに覆いかぶさる樹木、
積み上げられたブロックで出来た低い外野フェンス。
それでいて両翼100mという広さと、全面が土だけの茶色いフィールド。
本当にタイムスリップした気分になりましたよ。
誰もいなかったら泣いてたかも(笑
そのくらい懐かしい気分になりました。
さて、そろそろ時間もいい頃になりました。
楽しみにしていた一軒目の「焼鳥さらや」に向かって車を走らせます。
つづく。
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毎度ありがとうございます!
まん防は解除されましたが、リバウンド防止のための特別警戒なんちゃらが発表されていて、
予想通りに「まん防明けバブル」などとは程遠い、厳しい日々に直面しています。
鶴岡の夜は、このままで大丈夫なんでしょうかね。
まぁ、なるようににしかなりませんから、モチベーションだけは落とさずに元気に頑張るだけです。
昨日の休日は、カミさんと尾花沢までドライブへ出かけました。
目的は「煮込み定食」が美味しいと評判の、ささにしき食堂にお邪魔するためです。
ささにしき食堂・・・
そう、ブログマニアの方はお気づきでしょうが、数年前にあびこ大先生と山形遠征した際に、
帰り道をわざわざ新庄回りにしてまで立ち寄ったにもかかわらず、営業時間とタイミングが合わずに
泣く泣く帰ってきたという思い出のあの名店です。
あの後も、事あるごとにあびこから「ささにしきの煮込み定食、食ってみてくださいよ。」と
言われていたのもあって、雨の中でしたけどカミさんの当直明けを待って出発しました。
いつもそうなんですけど、我が家のドライブは行き先だけが目的なのではなくて、車中の会話というか
夫婦でいろんな話しをしながらというのが目的のひとつでもあるんですよね。
もちろん、考え方や意見が食い違うこともたくさんありますけど、基本的には楽しいことに向かって
二人でドライブしてるわけですからケンカになることも一切ありません。
で、他愛のない会話をしているうちに自宅から1時間半で到着です。
12時20分というピークタイムで到着でしたから、すぐの入店は難しいかなと思ってたんですけど、
雨の影響かコロナの影響か、お客様も8割入りだったためにすんなりと着席できました。
一番奥のテーブルには大きなぬいぐるみが座っていて、今回はそのクマのぬいぐるみと相席です(笑
食堂というだけあって、メニューは定食からラーメンから丼ものとバラエティ豊富で、
気軽に通える場所ならいろいろと食べてみたいラインナップが並んでいます。
でもね、初訪でも誰でも「ホルモン煮込み定食」を頼むと思いますよ。
なぜなら、入店した瞬間に煮込みのいい匂いがして、間違いなく煮込み定食モードになるから(笑
すでに食べている人、後から入店してきた人、みんな煮込み定食を注文しています。
なかには、鍋を持ってきてテイクアウトしてる人もいたりして、その人気がうかがえます。
地元の人に長く愛される逸品というのは、こういうものをいうんでしょうね。
実際にもめちゃくちゃ美味しかったです。
もちろん、まがりなりにも自分も毎日煮込みを作ることを仕事としていますんで、
入っているモツの部位や調味料などは大体は見ればわかります。
柔らかく丁寧に煮込まれたモツが美味いのはもちろんなんですけど、やっぱりこの使い込まれた
アルミ鍋が、より一層の美味しさを演出している気がします。
これが、普通の皿やどんぶりなら雰囲気も変わってきますし、その旨さも変わって感じるはずです。
味付けだけではなく美味しさへの演出というか「雰囲気」の大切さも感じて完食してきました。
実は、まん防期間中に余目町の「花のドライブイン」でも、カミさんにホルモン定食を食べさせていて、
【煮込み】と【炒めもの】の違いはあるものの「どっちのモツが好みだった?」と聞くと
「うーん、お父さんの作るモツ煮込みが一番美味しいかなぁ。」などと言ってくれます。
免許を取得して、今は遊びに忙しい息子は一緒に行かなかったんですけど、
帰宅してから「お母さんと尾花沢で旨い煮込み定食を食ってきたよ。」というと、
「へー。オレはお父さんの煮込みがいいや。」と、これまた嬉しいことを言ってくれます。
まん防休業中は、一回も煮込みを作りませんでしたから、また時間を見つけて家族のために
煮込みを作ってあげようと思います。
また今週も始まりました。
厳しい日々が続きますが、下は向かずに上を向いていきたいと思います。
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
本来なら、新潟に行き「ぽんしゅ館」で日本酒の利き酒を楽しむ予定だったんですけど、
残念ながらコロナのせいでそれが叶わず、ノープランになってしまった日帰り遠足です。
マナブさんに「どっか行きたいところないの?」と聞くと「酒蔵見学みたいなのない?」と言います。
この時期は新酒の仕込み時期ですので、一般見学はやらないところがほとんどです。
しかも今のいますぐ見学となれば、さすがに難しいところではあります。
いくつかの蔵に問い合わせしてみるものの、残念ながらその願いも叶わず。
今さらだけど、酒蔵資料館が併設している東光の小嶋総本店だったら行けたのかな~
試飲は出来なかったかもしれないけど、雰囲気だけでも楽しめたかもしれません。
そのまま山形市方面まで車を走らせ、コストコに行ったことがないというタケシのために
上山のコストコまで行くもののメンバーズカードを忘れてきて、あわてて電話で確認すると
「現在コロナ対策のため1枚のメンバーズカードで2名しか入場できない。」というんで
これまた断念しました。
車中でさっきのひとみ婆さんのお店の話しで盛り上がっていると、山形市内にお勧めの
冷たい肉そばを食べれるお店があるというんで、蕎麦屋のはしごに決定。
というのも、大体の蕎麦屋には日本酒が置いてますから、天婦羅をつまみにくいーっとやる方が
目的になってたんですけどね。
山形市某所の蕎麦屋に入店し、お目当ての天婦羅盛り合わせはメニューに確認できましたが、
肝心の日本酒が見当たらない。
「スイマセン、天婦羅の盛り合わせは結構なボリュームありますか?」
店員のおばちゃんに丁寧に聞いたはずなんですけど「ちょっと待ってください。」と
不機嫌そうに厨房に確認に戻ります。
「盛り合わせは2~3人前だそうです。」
「じゃあ、まずそれを一つと、日本酒なんかはありますか?」
「メニューに書いていないのはないですよ。」と、なんだか塩対応。
「あー、じゃあ瓶ビールでいいです。2本お願いします。」
「グラスは何個ですか?」
「えーと3個で大丈夫です。」
「なんか機嫌悪そうだなぁ。」なんて話しているうちに、まずは瓶ビールが運ばれてきます。
「瓶ビール、これで終わりです。」
「は?はい・・・」
「そんなことってあるの?」
グループを退会しそうなくらい何だか機嫌が悪くなったマナブさんが
「タゲシ、本当に終わりだあんが冷蔵庫見でこいっちゃ!」などと、
本気とも冗談ともとれるボケをかまして一気にビールをグイっとあおります。
ここも長居は無用だなと感じて、天婦羅とハーフの肉そばを食べて退店します。
帰り道「マナブさん、中華でもつまみながら一杯やろっか。」とスマホ全開で検索するも
知ってる名前の中華料理屋はどこも15時までで営業終了(泣
今日はなんだかツイてないない日だな。
こんな時は、日を改めたほうがいいんですよね。
もう鶴岡に帰ろうか。
おじさん4人が乗った車は一路、月山道を駆け抜け無事に鶴岡に戻ってきたのでした。
途中、瓶ビールのせいでウトウトしていたら、シンザン記念の馬券を買っていたタケシが
テレビ競馬を観ながら「しゃー!行けっ!」と絶叫した声で飛び起き、勝ったのかと思いきや
ハナ差で負けるというオチまでついて・・・
やっぱりツイてない日なんだな。
だからこそ、次回は新潟遠足を実現させようと心に誓った一日でした。
内容が薄くてスイマセン。
お勧めのお店にも巡り合えず。
まぁ、そんな時もあります。
なにせノープランですから(笑
東京や仙台と違って営業時間や定休日、そこまでの移動距離、さらには駐車場のこととか
気にしなくてはならない項目がたくさんあって、田舎での昼間旅なんてこんなもんでしょう。
あそこで何かを食うとか、あそこでアレを買うとか、ある程度の予定を組んでおかないと
こういう結末になりがちです。
そしてなにより、昼から飲めるところが見つけられないんですよ。
これもまた次につながる勉強だと前向きにとらえます。
車中は、くだらない話やらどうでもいい話で盛り上がりましたから。
それはそれで、非日常で面白かったですしね。
さて、今日からまた頑張りますか。
そろそろ確定申告のための準備にも取り掛からなければ。
また忙しくなります。
ではまた。
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毎度ありがとうございます!
日曜、月曜祝日と連休を頂いておりました。
日曜日はグルメ部のメンバーと日帰りで新潟遠足・・・のはずが、
急激なオミクロンの感染拡大に伴い、新潟県内の感染者数が100名を超えていることから、
県境をまたぐ遠足を自粛することにしました。
自分もそうですが遠足を楽しみにしていたメンバーばかりでしたので、予定通りの時間に集合して
急遽行き先を南陽市赤湯にある「酒井ワイナリー」に変更することにしたんです。
そのまま高速で一気に向かっても良かったんですけど、どうせ急ぐ理由のないぶらり旅だし、
さらには急な行き先変更でノープランになってしまったこともあって、新潟の村上市経由の
113号線で赤湯を目指すことにしました。
初めて通る国道113号線でしたけど、きっと夏場ならば緑深い山間道路で気持ち良かったでしょう。
天気は良かったとはいえさすがに1月ですから、運転手のアイタは大変だったと思います。
途中【道の駅関川】でトイレ休憩。
炭火で焼く「鮎の塩焼き」が名物で、足湯や併設の日帰り銭湯も人気の道の駅なんだそうです。
鮎の塩焼きを食いたいというタケシが買いに行くと、残念ながらまだ焼き上がるまでには
時間がかかるとのことであえなく断念。
鮎が苦手な自分は、計画通りなら食べる予定だったバスセンターのカレーならぬ
「バスセンターのカレーせんべい」を買って車内で雰囲気だけでも味わいます。
そのまま40分ほど走ると山形県にまた入り、飯豊町にある【道の駅めざみの里】で小腹休憩。
タケシ情報によると「米沢牛もりもり丼」や「牛べこ汁」が美味そうだと聞いていたんですけど、
店内が寒すぎてフードコートに辿り着いてもなんだかイマイチ食べたいものがないんですよね。
10時にはなっていたと思うんですけど、何かをつまみに一杯・・・という雰囲気ではないんです。
ここでもお土産だけ買って、さらに赤湯まで40分ほど移動します。
南陽市赤湯にある「酒井ワイナリー」は東北最古のワイナリーです。
ご家族で経営され、100年以上続く品種で丁寧にワインを作り出す小さなワイナリーなんです。
自分は普段はまったくワインを飲まないので、俗にいう「辛口」のワインは苦手なんですが、
ここ酒井ワイナリーの甘口ワインは、素人の自分でもジュースのように芳醇な甘さに酔える
大好きな「小姫」ワインを作ってるんですよね。
10年ほど前に初めてこのワインを口にしたときは「小姫」ではなく、ブドウ栽培している地名の
「鳥上坂(バーダップ)ワイン」というネーミングだったはずです。
当時は白、赤、ロゼと三種類あって、ワインが苦手だという自分に友人の酒屋が勧めてくれたのが、
この酒井ワイナリーの甘口ワインだったんです。
当時から三種類どれも好きだったんですけど、この日は白とロゼを購入してきました。
マナブさんも奥さんのために同じ二本をチョイスしてました。
目的の買い物も終え、ここで近くにあるそば屋さんでお昼をとることにしたんです。
ガラガラガラ・・・「こんにちは~。4人なんですけどいいですか?」
THE昭和でレトロな店内に期待が膨らむ一方で、タケシは嫌な予感がすると言います。
結構なお歳を召したおばちゃんが「「はい、これお水ね。」と空のコップと一緒にプラスチックの
水筒をテーブルに置いていくんです。
ウォータータンクもサーバーも無いのはなんとなく想像できてはいたけれど、
水筒でお冷を出されたのは初めての体験だったですね~(笑
4人それぞれがメニューを眺め、まずは自分が「じゃあ、自分は肉そばで。」と伝えると
気の早いおばちゃんは「はい、じゃあ肉そば4つね。」と勝手にまとめます。
「あ、いや他の人のはまだ・・・ほら、アイタはどうすんの?」
「じゃあ、オレも肉そばでいいです。」と2つ目の肉そばを注文したところで、
「はい、じゃあ肉そば4つね。」と、おばちゃんはどうしても肉そば4つにしたがります。
まさに志村けんのコントひとみ婆さんと同じシチュエーションに笑うしかなくて
「いいです、いいです、もう肉そば4つでいいです。」と諦めて答えるしか選択肢がないんですよ(笑
テーブルの上に置かれたままの水筒からコップに水を入れ、しばらく待っていると
「は~い、お待ちどうさまね~」とおばちゃんがお盆に2つ乗せてテーブルまで運んできます。
さらに、すぐ後ろに腰の曲がったご主人もお盆を持って待機してるんですけど、歳のせいなのか
重たいのか、お盆がプルプルしてて肉そばの汁が全部こぼれるんじゃないかってくらい震えてるんですよ。
もう、コントそのまんまじゃんww
肝心の肉そばの味は笑いすぎて覚えていません。
地元の方々に愛されている名店だということは十分に伝わってきました。
一応、つづく。